前回は「ゾイドを作ろう 5〜自分でおもちゃを作る経験・「出来る」体験を育成・出来るだけやってみる姿勢・少し考えてみる姿勢・答えを早く求めない姿勢〜」の話でした。
動作確認して動きを見る:モーターから動きがどのように伝わってゆくか
少し難しかった「顎の部分」が出来て、次に進みます。
骨格が、だいぶ出来上がってきました。
これから、足などを作成してゆきます。
出来てきたね!
少し
動かしてみよう。
説明書(復元書)では、足を作成したあたりで「一度動作確認」があります。
せっかくの機会なので、作成しながら時々「動作確認して、動きを見てみる」のが大事だと思います。
接着剤を用いないで、キャップで止めるゾイド。
「後から分解して、中の動きを確認する」ことも出来ます。
完成した後は壊れない限り、なかなか「分解しよう」とは思いません。
そこで、作成のプロセスで、「モーターから、動きがどのように伝わってゆくか」を見るのが大事だと思います。
モーターの回転とおもちゃの動きの相関性
一番最初に、コアとも言えるモーターに電池を入れて、キャップしました。
本当は、このコアが「もう出来ているパーツ」ではなく、この部分も作成するのが望ましいです。
大人は大体予想できますが、モーターは基本的に一つのギアしか回しません。
このパーツの内部のギアで、モーターの回転がギアで接続して、異なる回転になっています。
動かしてみるね。
スイッチ押してみて。
あ、動くね。
まだ足などがつながっていないので、回転するのは「足がつく部分の軸」などです。
この回転している
黒い棒があるでしょ。
「軸」というのは、子どもには難しそうなので、出来るだけ「簡単な表現」にしましょう。
ここでは「黒い棒」と呼びました。
うん。
この棒に
これから足などをつけてゆくよ。
そうなんだ。
すると、
どうなると思う?
足が動くね。
パーツが動くのを見る体験:応用力を身につける姿勢
子どもは楽しそうに、一気に足をくみ上げてゆきました。
パーツも大きく、「軸(棒)としっかり噛み合わせる」ことをやれば、難しいことではありません。
足がついたね。
スイッチ
入れてみよう。
あ、
足が動く!
こうして、先ほど「軸(棒)が動くから、足が動く」ということがわかります。
大人は「見ていれば分かる」ことですが、子どもは、なかなかそうもいきません。
何事も経験が大事だと思います。
実際に「自分の手で作ってみた」経験が、本質的な理解につながると考えます。
算数や理科の学びにおいても、同様なことが言えると思います。
実際に、自分の手で描いて、考えてみる。
そして、「答えをすぐに求める」のではなく、プロセスをしっかり理解することが大事です。
これは「遠回り」に感じてしまうことかも知れません。
中学受験・高校受験・大学受験においては、受験生は「やる問題数」にこだわってしまいます。
問題をたくさん解いて
たくさんのパターンを理解するんだ!
たくさん問題解くことも大事ですが、応用力が身につくように理解しましょう。
「一つ一つしっかりと」が「遠回りに見えて、実は近道」です。
次回は下記リンクです。