女子が異常に少ない東大理Iで学んだ山崎直子〜同期の女子が少ない中勉強に励む・異常さ際立つ東大の環境〜|山崎直子19・高校生から大学生の時代

前回は「東京大学に入学した山崎直子〜「光り輝く我が国日本」を体験・変化した欧米の日本への複雑な視線・ロックフェラーセンター買収・暴騰する土地価格といつか歩いた道・膨れ上がった慢心と宴の先〜」の話でした。

宇宙飛行士 山崎直子(Wikipedia)
目次

女子が異常に少ない東大理Iで学んだ山崎直子

新教育紀行
東京大学(Wikipedia)

バブル景気によって、猛烈な経済力を持ち、科学力・文化力なども絶好調だった1988年の日本。

まさしく、日本が光り輝いていた時代でした。

この1988年に、山崎直子は東京大学理科一類(理I)に入学しました。

筆者も同じ東大理I卒なので、山崎直子は大先輩に当たります。

本来女性でもあり大先輩でもあるので、「山崎さん」と呼ぶべきです。

威人紀行では「西郷隆盛やアインシュタインと同等」という意味で「山崎」と呼び捨てにします。

数学と物理が
大好き!

「数学と物理が好き」である男子高校生は日本国内にたくさんいますが、女子高校生で、

私は、数学と
物理が大好き!

という方は極めて少数です。

そういう方が「比較的多い」はずの東京大学ですら、女性で、

私は、数学と
物理が大好き!

という方にお目にかかったことは「非常に少ない」のが実情です。

その中、一生懸命勉強して理Iに入学した山崎直子。

思ったより、
女子が少ないけど・・・

おそらく、「女子が異常に少ない理I」に驚愕したことでしょう。

科類2024年女性の割合(%)2023年女性の割合(%)
文科I類28.430.5
文科II類17.720.4
文科III類38.240.6
理科I類8.48.3
理科II類20.127.1
理科III類21.424.7
全体20.222.3
東京大学の各科類合格者の女子比率(2024年)(東京大学)

つい最近の2024年で、各科類の中で「群を抜いて女子が少ない」のが理Iです。

同期の女子が少ない中勉強に励む:異常さ際立つ東大の環境

New Educational Voyage
左上から時計回りにハーバード大学、イエール大学、京都大学、東京大学(Wikipedia)

「男女半々」が人間社会であり、欧米のトップ校は概ね「男女半々」ですが、東大の異常さは際立っています。

上記リンクでも「東大の異常さ」をご紹介しましたが、際立つならば、もっと違う点で際立って欲しいものです。

おそらく、35年前である山崎直子の時代は、もう少し少なかったであろうことが想像されます。

そのため、理Iの女子率は7〜8%程度だったでしょう。

とにかく、
一生懸命勉強しよう!

「7〜8%」というのは現在の消費税よりも小さな割合であり、日常生活で実感することはあまりありません。

筆者が在学中(1997年入学)、教養学部は概ね「一クラス50名」でした。

当時は、理Iクラス、理II・IIIクラス、文Iクラス、文IIクラス、文IIIクラスの5クラスに分かれていました。

この時、「7〜8%=50人クラス中3〜4名」となります。

50人も人間がいる中で、「女子が3〜4名しかいない=男子が46〜47名」という異常な環境が理Iクラスでした。

新教育紀行
武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

武蔵中学・高校でフランス語を学んでいた筆者は、「インタークラス」という特殊なクラスに所属しました。

そのため「普通の理Iクラス」を経験していませんが、数字を見ても異常極まりない状況です。

この「7〜8%」というのは平均であり、フランス語・ドイツ語・中国語など第二外国語によって、変動します。

大抵人気があるのが、フランス語・スペイン語等です。

少数派の第二外国語を選択すると、その理Iクラスの女子率は4〜5%となります。

「女子率4〜5%=50人クラス中2〜3名」となり、「女子が2〜3名しかいない=男子が47〜48名」になります。

これでは、もはや「男女共学とは呼べない」状況であり、理I男子から見れば、

東京大学って、
東京男子大学なのか・・・

もう少し女子が多いと
良いのだけれど・・・

数学・物理が大好きな方が多い理I男子から見れば、

数学や物理が大好きな
女子っていないのかな?

と感じてしまいます。

女子は女子で、

もう少し同じクラスの
女子仲間がいたらいいのだけど・・・

と感じる方も、きっといらっしゃるでしょう。

そして、山崎が大学生だった当時は、現在よりも女子が少ない状況で、なおさらこのような方が多かったでしょう。

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夢をつなぐ(山崎直子 角川文庫)

山崎直子の「夢をつなぐ」から、東大生だった当時の山崎の姿を追いかけてみましょう。

大学生になったから、
専門を学ぶのが楽しみ!

私はモノ作りに
興味がある。

ロボット開発とか
面白そう!

「理系ど真ん中」の人生を突き進んでゆきます。

次回は上記リンクです。

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