前回は「東京大学に入学した山崎直子〜「光り輝く我が国日本」を体験・変化した欧米の日本への複雑な視線・ロックフェラーセンター買収・暴騰する土地価格といつか歩いた道・膨れ上がった慢心と宴の先〜」の話でした。
女子が異常に少ない東大理Iで学んだ山崎直子
バブル景気によって、猛烈な経済力を持ち、科学力・文化力なども絶好調だった1988年の日本。
まさしく、日本が光り輝いていた時代でした。
この1988年に、山崎直子は東京大学理科一類(理I)に入学しました。
筆者も同じ東大理I卒なので、山崎直子は大先輩に当たります。
本来女性でもあり大先輩でもあるので、「山崎さん」と呼ぶべきです。
威人紀行では「西郷隆盛やアインシュタインと同等」という意味で「山崎」と呼び捨てにします。
数学と物理が
大好き!
「数学と物理が大好き」である男子高校生は日本国内にたくさんいますが、女子高校生で、
私は、数学と
物理が大好き!
「数学と物理が大好き」という方は極めて少数です。
そういう方が「比較的多い」はずの東京大学ですら、女性で、
私は、数学と
物理が大好き!
「数学と物理が大好き」という方に、お目にかかったことは「非常に少ない」のが実情です。
その中、一生懸命勉強して理Iに入学した山崎直子。
思ったより、
女子が少ないけど・・・
おそらく、「女子が異常に少ない理I」に驚愕したことでしょう。
科類 | 2024年女性の割合(%) | 2023年女性の割合(%) |
文科I類 | 28.4 | 30.5 |
文科II類 | 17.7 | 20.4 |
文科III類 | 38.2 | 40.6 |
理科I類 | 8.4 | 8.3 |
理科II類 | 20.1 | 27.1 |
理科III類 | 21.4 | 24.7 |
全体 | 20.2 | 22.3 |
つい最近の2024年で、各科類の中で「群を抜いて女子が少ない」のが理Iです。
同期の女子が少ない中勉強に励む:異常さ際立つ東大の環境
「男女半々」が人間社会の「普通の姿」です。
そして、欧米のトップ校は概ね「男女半々」ですが、東大の異常さは際立っています。
上記リンクでも、東大の「際立った異常さ」をご紹介しています。
同じ際立つならば、もっと違う点で際立って欲しいものです。
おそらく、35年前である山崎直子の時代は、もう少し少なかったであろうことが想像されます。
そのため、理Iの女子率は7〜8%程度だったでしょう。
とにかく、
一生懸命勉強しよう!
「7〜8%」というのは、現在の消費税よりも小さな割合です。
日常生活で、「7〜8%」を実感することはあまりありません。
筆者が在学中(1997年入学)、教養学部は概ね「一クラス50名」でした。
当時は、理Iクラス、理II・IIIクラス、文I・文IIクラス、文IIIクラスの5クラスに分かれていました。
この時、理Iクラスは「50人クラスの7〜8%=3〜4名」となります。
50人も人間がいる中で「女子が3〜4名しかいない=男子が46〜47名」という異常な環境。
この「異常極まりない環境」が理Iクラスであり、山崎の頃から現在も続いています。
武蔵中学・高校でフランス語を学んでいた筆者は、「インタークラス」という特殊クラスに所属しました。
そのため「普通の理Iクラス」を経験していませんが、数字を見ても異常極まりない状況です。
「7〜8%」というのは平均であり、フランス語・ドイツ語・中国語など第二外国語によって、変動します。
比較的人気があるのが、フランス語・スペイン語等です。
少数派の第二外国語を選択すると、その理Iクラスの女子率は4〜5%となります。
「女子率4〜5%=50人クラス中2〜3名」となり、「女子が2〜3名しかいない=男子が47〜48名」になります。
これでは、もはや「男女共学とは呼べない」状況であり、理I男子から見れば、
東京大学って、
東京男子大学なのか・・・
もう少し女子が多いと
良いのだけれど・・・
数学・物理が大好きな方が多い理I男子から見れば、
数学や物理が大好きな
女子っていないのかな?
こう感じてしまいます。
女子は女子で、
もう少し同じクラスの
女子仲間がいたらいいのだけど・・・
こう感じる方も、きっといらっしゃるでしょう。
山崎が大学生だった当時は、現在よりも女子が少ない状況で、なおさらこのような方が多かったでしょう。
山崎直子の「夢をつなぐ」から、東大生だった当時の山崎の姿を追いかけてみましょう。
大学生になったから、
専門を学ぶのが楽しみ!
私はモノ作りに
興味がある。
ロボット開発とか
面白そう!
そして、山崎は「理系ど真ん中」の人生を突き進んでゆきます。
次回は上記リンクです。