前回は「読書によって「時間と空間を超越」して広がる世界〜自発的な読書と子どもの興味・図鑑をパラパラと・好きなページを自由に〜」の話でした。
広がる宇宙への思い:理科の先生の話
小学校の理科の授業で、
先生が言ったことを覚えています。
「人間は、宇宙のかけらで、
できているんだよ。」とおっしゃっていました。
小学校の理科の先生の話に、大変な感銘を受けた山崎。
僕も小学校の理科の先生が好きで、色々と覚えています。
この「小学生の先生の話」の何を覚えているのかは、子どもの個性や思考性によると思います。
子どもによっては、
音楽の
先生がこう言ったのを覚えている!
社会の先生が
〜の説明をこう例えたのが印象的!
など、それぞれの方次第でしょう。
この話を聞いて、山崎は「遠かった宇宙」を身近に感じたようです。
小学生にとって、宇宙は非常に遠く「実感できない存在」であることが多いです。
大人にとっても、宇宙は「実感できない存在」です。
宇宙を「実感できる」のは、宇宙飛行士や物理学者など限られた方でしょう。
それにも関わらず、小さな頃の山崎が「身近に感じた」こと。
これは、彼女が「宇宙飛行士になる素地」があったと考えます。
放任主義の両親によって自由な空間で育った山崎直子
中学生になった山崎氏。
両親は
放任主義でした。
子どもの判断に
任せる主義でした。
自由で放任主義の家庭で育ちます。
荒い気性だった後藤新平も、中学生のアルバイト先で放任主義でした。
うおおおっ〜!!
この野郎!
俺は強いんだ!
現代教育では、先生に怒られるばかりになるはずの後藤少年。
それは、彼の性格もありましたが、「賊となった」挫折感が甚大に響いていました。
後藤少年を、しばらく見ていた後に「後藤の恩人」となる安場保和胆沢県大惨事。
この子は、
気性が荒いな・・・
こういうタイプの青年は、よくいるが、
後藤は少し違う・・・
この子は、そのままの性格で、
育ててやるのが良いだろう・・・
「安場の理解」によって、自由奔放に育った後藤少年。
この時に矯正されていたら、のちの大人物 後藤新平は存在しなかったでしょう。
放任主義が良いか「しっかり教育する」のが良いのかは、それぞれのご家庭の考え方次第だと思います。
子どもは
あまり型にはめないほうが良い・・・
子どもはしっかり
教育しなければならない!
親でも、学校の先生など教育者の方も、様々な考えを持っている方がいらっしゃるでしょう。
「子どもにどのように接すべきか」に関しては、「正しい答え」はないのでしょう。
子どもを教育することは、「子どもを何かの型にはめようとする」ことかも知れません。
それでも「型にはめる程度」によって、子どもの成長は大きく変わるでしょう。
山崎にとっては、この放任主義が良かったようです。
放っておいて
くれたので・・・
自分の中で、
じっくりと夢を育くむことが出来ました!
「自分で考えて、夢を育める」子どもは、多くはないかも知れません。
「自分で育んだ夢」は、「誰かに与えられた夢」より遥かに意義深い夢でしょう。
・自分で考える子どもに成長する
・好きなことや興味の対象をじっくり考えて、夢を育むことができる
ただ、放任主義にはデメリットもあるでしょう。
・学ぶべき規律や礼儀を十分に身につけない可能性がある
・「好きなことをして良い」を拡大解釈しすぎて、「自由すぎる性格」になる可能性がある
メリット・デメリットが大きい「放任主義」の中で育つこと。
それは、子どもにとっては理想の空間であると同時に、親にとっては大きな賭けかも知れません。
小さな頃からしっかりものだった山崎少女は、上のデメリットがなく、メリットのみを享受したのでしょう。
この意味では、非常に稀な存在であったと考えます。
読書から無限に広がる夢
このように、「自分で夢を育くむ」基礎は、小さい頃からの読書だったのでしょう。
最初は漠然としていた、
子供の頃の夢が・・・
色々なことに出会い、少しずつ
形になりました。
「少しずつ形になる」ことは、大事なことだと思います。
算数でも理科でも、勉強の時は「パッとわかる」ようになりたいと誰しも考えます。
ただ、なかなか「パッと理解できて、試験でできるようになる」のは難しいことです。
むしろ、少し遠回りして「自分なりに理解する」ことが大事な姿勢でしょう。
医師から漫画家となった手塚治虫。
手塚治虫といえば「鉄腕アトム」ですが、僕はブラックジャックが最も好きです。
一話一話がとても深いストーリ性を持つ漫画「ブラックジャック」。
あの漫画は手塚治虫が「医師だからこそ」描けた素晴らしい作品です。
そして、手塚治虫の「無限の想像力」もまた、おそらく小さな頃の経験で養われたのでしょう。
次回は上記リンクです。