真珠湾奇襲攻撃への米国の反撃〜予想もしなかった展開・欧州で暴れ回るヒトラー率いるドイツ軍・勢いに乗る日独・英海軍との戦い・プリンスオブウェールズの出動〜|山口多聞10・第二航空戦隊・能力

前回は「信念貫く山口多聞の強き意思と高い意識〜「大きな戦勝」に沸く日本海軍・真珠湾奇襲攻撃の真相・リメンバーパールハーバー・不完全だった日本海軍の奇襲攻撃〜」の話でした。

山口多聞 司令官(Wikipedia)
目次

真珠湾奇襲攻撃への米国の反撃:予想もしなかった展開

真珠湾を奇襲攻撃する日本海軍(歴史街道2021年12月号 PHP研究所)

山口も大いに奮った真珠湾奇襲攻撃。

ところが、最も重視していた米空母が不在でした。

山口多聞

米空母は
いなかった・・・

さらに、工廠(修理・整備工場)・石油タンクを攻撃しない中途半端な結果に終わりました。

挙句の果てに、外務省の不手際によって、「宣戦布告前の奇襲攻撃」となりました。

奇襲攻撃直後のルーズベルト大統領の演説(歴史人 2021年8月号 ABCアーク)

この失態は、「米国が仕組んだ罠」という説もあります。(諸説あります)

いずれにしても、取り返しのつかない大失態です。

ルーズベルト大統領は、大いに活用して宣伝します。

フランクリン・ルーズベルト米大統領(Wikipedia)
ルーズベルト

真珠湾は、
奇襲攻撃ではない!

ルーズベルト

ただの
「騙し討ち」なのだ!

ルーズベルト

この卑怯者ジャップ(日本人の蔑称)を、
米国は全力で叩き潰す!

ルーズベルト

リメンバー・
パール・ハーバー!

「乾坤一擲の真珠湾奇襲攻撃」は、日本が「全く予想もなかった展開」となってしまいました。

欧州で暴れ回るヒトラー率いるドイツ軍:勢いに乗る日独

第二航空戦隊 空母飛龍(Wikipedia)
山口多聞

こ、
こんな馬鹿な・・・

ルーズベルト大統領の演説・宣伝もあり、「日本は卑怯者」がすっかり定着してしまいました。

山口多聞

おのれ・・・
卑怯者とは・・・

山口多聞

「卑怯者」は、武人として
絶対に勘弁ならん!

ところが、全てが「後の祭り」でした。

山口多聞

こうなっては、米軍をとことん
叩き潰すのみ!

空母飛龍・蒼龍を率いて、山口司令官は太平洋からインド洋にかけて、猛烈な奮闘を続けます。

1941年ヨーロッパ・アジア支配圏(歴史人2021年8月号 ABCアーク)

ヨーロッパ大陸で猛威を振るっていたドイツ軍。

新教育紀行
アドルフ・ヒトラー独総統(Wikipedia)
ヒトラー

Europe(欧州)全土を
我が手に!

当時、ヒトラー率いるドイツ軍の力は猛烈であり、欧州全土を席巻する勢いでした。

日本陸軍将兵J

本当にヒトラー率いるドイツは、
欧州を制圧するのではないか・・・

こんな声が出るほど、ドイツ軍の勢いは圧倒的でした。

それに呼応するかのように、枢軸国・日本もまた大いに奮戦しました。

新教育紀行
大日本帝国の進出(第二次世界大戦全史 洋泉社MOOK)

そして、太平洋から大陸にかけて、非常に広大な支配権を確立したのです。

英海軍との戦い:プリンス・オブ・ウェールズの出動

ウィンストン・チャーチル英首相(Wikipedia)

大いに勇んで参戦してきた米国。

ここで大喜びなのがチャーチル英首相です。

当時、英国はヒトラー率いるドイツに押しまくられていました。

事実上、「降伏寸前」まで追い詰められていました。

チャーチル

これまでは、
ドイツにやられってぱなしだったが・・・

チャーチル

米国さえ参戦すれば、
こっちのものよ!

チャーチル

日本海軍なんぞ、
英国海軍の弟、というか子分だろう!

チャーチル

よし、我が大英帝国の
最強戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」出動!

チャーチル

アジアの日本海軍を、
木っ端微塵にせよ!

広大な植民地を有するアジアで、日本海軍に反抗を目論みました。

英国戦艦 Prince of Wales

英国および英国民にとって、特別な名前である「プリンス・オブ・ウェールズ」。

Prince of Wales(プリンス・オブ・ウェールズ)

・英国における王位の法定(推定)である王子に与えられる称号

私たち日本人が、戦艦「大和」という名前に対して、特別な感慨を感じるのと同様な思いがあります。

いわば、「英国にとっての大和」であり戦艦「皇太子」とも言える「プリンス・オブ・ウェールズ」。

プリンス・オブ・ウェールズ

私がJapanの海軍を
粉砕してみせよう!

この英国最強の戦艦が、アジア・マレー沖で日本海軍に向かってきたのでした。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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