前回は「算数の問題を解く力をアップする方法〜試験当日の算数の出来と受験生の気持ち・合否の命運を握る算数・日々の算数の学び方・復習重視か予習重視か〜」の話でした。
着実に得点を上げる姿勢:問題がうまく解けない時
算数の入試問題において、最初の方に「計算するだけ」の計算問題が出題されることがあります。
応用問題などで「最終的に計算する」時は、それほど複雑な計算にはならないことが多い算数。
ところが、「最初の方に登場する計算問題」は、非常に複雑な計算であることが多いです。
計算してみたら、
意外と約分できて、
簡単になった・・・
「どんどん約分できる」計算問題が多く、答えはシンプルになる傾向があります。
ところが、少なくとも「みかけ」は、かなり複雑です。
見た感じでは、
複雑な分数とかあるね・・・
入試本番で、このような計算問題は「出来るだけ取りたい」ですが、
あれ・・・
できるはずなのに、出来ない・・・
この計算問題で落としたら、
大変だ!
計算問題の途中でミスしてしまい、うまくゆかないこともあります。
そういう時は、気持ちが焦ってしまい、
あっ・・・
このままではマズイ!
「マイナス思考」になってしまうこともあります。
こういう時は、
ちょっと待って・・・
落ち着こう・・・
気持ちを落ち着けて、それでも上手く計算できない場合は、
もういいや!
他の問題をしっかり解こう!
あまりに時間を取られるようなら、他の問題へ向かった方が良いでしょう。
そして、
この計算問題の点数を落としても、
他で挽回できる!
「全体で得点すれば良い」と考えて、試験に臨みましょう。
初めてみる問題:実験して「状況を把握」する
単純な計算問題は、
絶対
得点しよう!
このように「絶対得点しなければ」と、多くの人が考えます。
ここで、「時間がかかり過ぎて、焦ってしまう」ことは避けましょう。
他の「絶対得点できる」問題を優先して、「きっちり得点」を少しずつ固めてゆきましょう。
時々「初めて見るような問題」に出会うことがあります。
う〜ん・・・
よく分からない・・・
状況が複雑で、理解するのが難しい場合もあります。
その時は、少し簡単な場合を自分で設定して、「実験してみる」のは効果的です。
ちょっとしたことで、
あっ、
そうか!
このように「気づける可能性」が大きく高まります。
う〜ん、
分からない・・・
手が止まって、「問題文とにらめっこ」していても問題は解けないことが多いです。
時間制限もあるので「実験してみる」のは「暗算でもわかるくらい簡単な場合」が良いでしょう。
自分が解く問題をうまく選ぶ:問題文全体を見渡す姿勢
試験では「自分が解く問題をうまく選ぶこと」も大事です。
解く問題を上手く選ぶ話を、上記リンクでご紹介しています。
受験期〜直前期は、こういう「試験当日」のことも考えながら過ごしてみましょう。
模試の際には、
今の私の
学力を測るんだ!
こういう気持ちも大事ですが、
今日の模試に
「本番の試験」だと思って臨もう!
「模試ではなく、本番の試験」であると思って、その気持ちで臨むと良いでしょう。
・志望校に合格できる学力を身につけること
・模試の判定や偏差値を上げることではない
そして、
この問題、
ちょっと難しくて出来なそう・・・
ならば、
こっちの問題をしっかり解こう!
こう考えて、「自分が解くべき問題」を適切に選べるようにしましょう。
・「模試を活かす気持ち」を持つ
・「本試験の予行練習・トレーニング」と言う姿勢を持つ
・大事なことは「模試の成績をあげる」ではなく、「本番で合格する」こと
各教科の中でも、算数はもっとも「焦ってしまう傾向がある」科目です。
「取れるはず」あるいは「取らなければならない」と思われる計算問題で、
どうしても、
上手く計算できない・・・
なぜ、上手く
解けないのだろう・・・
このように試験当日に悩んでしまうと、すぐに数分経過してしまいます。
ここで、気持ちを切り替えて、問題全体を見渡して、
この問題は、
僕は解けそうだ!
こっちは
私は出来そう!
「自分が出来そう」な問題に移り、少しずつ得点を上げてゆく姿勢が良いでしょう。
すると、「合格点をきちんと取る」ことが明確になり、合格に近づくでしょう。
次回は上記リンクです。