前回は「最後まで希望を持つ姿勢〜ケアレスミスを防ぐ・落ち着いて取り組む・出来るだけ計算は簡単に・小数を約す姿勢〜」の話でした。
入試本番の心構え：思考のエンジンかけて試験開始後はフルパワーで
今回は入試本番の時、試験へ向かう話です。
落ち着いて試験に臨むと同時に、試験開始後にフルパワーで臨むようにしましょう。
出題者それでは、
はじめ！
そして、試験が開始したら、
男子小学生よし、始まった！
この時のために頑張ってきたんだ！
こう一瞬考えて、その瞬間からフルパワーです。
ここで、試験開始前から自分の「頭のエンジン」をかけておくイメージです。
自動車もエンジンをかけてしばらくしないと「エンジンが温まらない」のです。
自動車の機能としては「エンジンを掛ければ、すぐ動く」はずですが、
エンジンエンジンオン、
スタート！
「すぐスタート」と「ならないことがある」のが現実です。
「エンジンかけたら即フルパワー」という特殊な車は存在するでしょうが、一般的には難しいです。
特に寒い時期は「エンジンが温まるのに時間がかかる」ので、
エンジンブルブル・・・
ブルンブルン・・・
しばらく待つことがあります。
男子小学生お父さんが車を運転するとき、
冬はエンジンかけてから、しばらく待っているね！
女子小学生あれは、車の中が温まるのを
待っているだけではなくて・・・
女子小学生エンジンが温まるのを
待っているんだ！
運動会で一生懸命走る「かけっこ」や「リレー」の時。
小学校の先生それでは、
よーい！
こう先生方が言って、合図の空砲を上に向けます。
この時、スタート直前までずっと「立ったままの姿勢」の方は少ないでしょう。
ほとんどの方は、この時に、「片足を後方に下げてスタートダッシュできるように」準備します。
そして、準備しておいて、
小学校の先生スタート！
この掛け声で、即ギアをフルにしてゴールまで走り抜けます。
この「かけっこ」や「リレー」と同じで、試験開始前に頭脳の中で、
男子小学生よしっ！
まずは、全問を見渡して・・・
女子小学生全力を
尽くして頑張ろう！
試験直前から「片足下げるイメージ」で、開始後からフルパワーにして、一気に進むのが良いでしょう。
いわば「思考のエンジン」をかけておくイメージです。
深呼吸して落ち着いてページを開く姿勢：常に平常心
「試験開始後はフルパワー」ですが、突進するイメージとは少し異なります。
「かけっこ」では勢い余すぎて、フライングしてしまう方がいます。
小学生といえども、「1秒以下」が大きな影響を与える「かけっこ」の競争。
対して、試験では、
塾講師1秒が
大事！
「1秒が大事」かもしれませんが、実際には1秒は直ぐにすぎてしまいます。
そのため、試験と「かけっこ」とは違う面が多数あります。
そして、問題は早くやっても間違っていては✖️です。
試験官よしっ、
はじめ！
「はじめ！」と言われたら、
男子小学生よしっ
・・・
一瞬思考を整えて、
男子小学生それでは、
解こう！・・・
ゆっくりとページを開きましょう。
この時、
男子小学生よっしゃ
始まったぞ！！
ページが破れんばかりの凄まじい勢いで、ガバッとページをめくる方がいます。
「試験問題用紙と格闘」するかのような姿勢の方もいらっしゃいますが、落ち着きましょう。
「ゆっくりページをめくる」場合と「ガバッとめくる」と比較しても「せいぜい3秒ほどの違い」です。
この「3秒」は、実際には「試験の出来を左右することはない」でしょう。
「1分1秒が大事」な試験かもしれませんが、「多くの問題を早くやって多く間違える」は避けましょう。
むしろ「落ち着いて、しっかりと出来る問題を得点する」姿勢が良いでしょう。
そして、問題全体を見渡して、
女子小学生こういう
問題か・・・
女子小学生この問題は
出来そうだな・・・
女子小学生この問題は
ちょっと難しそうだな・・・
女子小学生私は〜番、〜番・・・
の順番で解いてゆこう・・・
自分なりの「試験の大方針」を決定するのが良いでしょう。
・「はじめ！」の声を受けて、一瞬深呼吸して「ゆっくりページを開く」
・問題全体を見渡して、「解く順番」など方針を固める
問題の量と試験時間によりますが、中学受験の場合は試験時間が60分以内が多いです。
この「ゆっくりページを開いて、問題全体見て大方針を決める」のは30秒〜1分程度が良いでしょう。
高校・大学受験になると、試験時間が長くなるので、2~3分かけても良いかもしれません。
とにかく、常に平常心が最も大事です。
持てる力を存分に発揮
特に算数は、問題を次々に「自分がフルパワーを出して」解いてゆくイメージです。
試験直前は「気持ちを落ち着かせて」開始早々から
男子小学生持てる力をフルパワー・十二分に
発揮しよう！
「フルパワー出す」と考えましょう。
そして、持てる力・本領を発揮しましょう。
理科・社会・国語・英語等は、「問題の順番通り」に解く方が多いかもしれません。
女子小学生あっ、2番は僕が得意な
電気だ・・・
女子小学生1番は小問ばかりだから、
先にやってもいいけど、2番を先にしようかな・・・
「どの問題を先にやるか」は、試験では大きな影響の与えます。
自分が得意な・好きな分野があったら、先に取り組んでも良いでしょう。
多くの試験で「大問〜題、大問の中に小問が〜題程度」という構成です。
この時、「一つの大問が概ね出来ている」と安心感につながります。
まずは、「自分が出来る大問」をある程度抑えると良いでしょう。
例えば、大問で(1)から(5)の問題があるとき、
男子小学生あっ、(1)は分かるけど、
(2)は分からない・・・
このような時があるかもしれません。
上の「岩倉使節団」の問題は記述中心で、仮に(1)が全部間違っても(2)以降がある程度出来ればOKです。
記述や思考力を要する問題が多い学校は、
出題者我が学校には「考えることが好きな子」に
入って欲しい・・・
こう考えているので、暗記問題の配点よりも記述の方が配点が大きいです。
そのため、暗記問題が出来なかったら、
男子小学生暗記問題がわからないけど、
記述で頑張ろう！
記述などを頑張りましょう。
理科や社会の「前半」は選択肢や答えのみが多いです。
「分からない」時は、合理的思考で「正しい答え」に近づきましょう。（上記リンク）
間違っているかもしれない中、「正しい答えを選ぶ可能性を高める」ことが大事です。
それでも、
男子小学生(3)は全然
分からない・・・
「分からない」時はテンションが下がってしまいますが、そういう時は「スパッと諦めて次」です。
次に進んだら、
男子小学生あっ、
(4)は分かりそうだ！
「次の問題は分かる」可能性があります。
試験問題の方針にもよりますが、「全体で点数を獲得する」という姿勢を持ちましょう。
試験は「概ね70%出来れば良い」ので、出来ない問題より出来る問題をしっかり取り組みましょう。
こういう、「試験開始後の姿勢」は試験当日やろうと思っても、なかなか出来ません。
直前期に自分でイメージトレーニングしておくと良いでしょう。
場合によっては、簡単な問題でも良いので「試験の気持ち」でやるのも良いでしょう。
・「試験のつもり」で問題をやってみる
・「出来ない」問題があっても、冷静な気持ちで「次が出来れば良い」という思考
そういう姿勢が、持てる力を100%以上発揮する事につながるでしょう。
次回は上記リンクです。
