前回は「子どもと戦艦大和のペーパークラフトをつくる 18〜経験から自信を作る・好み・個性を出す経験・好きな向きに設置・様々な角度から眺める経験・立体感覚育成〜」の話でした。
銃のおもちゃから弾が出る仕組み
今回は、故障したおもちゃを分解して、修理する話です。
男の子が好きな、銃のおもちゃ。
この銃のおもちゃ、
面白いね!
地域のお祭りなどで「射的」は大人気で、いつも長蛇の列が出来ます。
「何かを狙って打って当てる」のは、大人もなかなか難しいのです。
そのため、「当てよう」と子どもたちが熱中する気持ちも分かります。
ところが、バンバン撃って遊んでいるうちに、壊れてしまうことがあります。
壊れて、
弾が出なくなったよ・・・
引き金のあたりを
ちょっと動かしてみて・・・
引き金周辺を調整してみますが、なかなか直りません。
これは
壊れちゃったね・・・
それほど高価なおもちゃではないので、「壊れたら捨てる」という考えもあるかもしれません。
それでは「もったいない」ことが、とても気になります。
そして、折角だから仕組みを理解するキッカケにしようと思いました。
直せるか、
ちょっとみてみようか・・・
これは分解して、内部を修理するしかなさそうです。
中がどうなっているか、
分かる?
そんなの
分からないよ。
弾は、どうやって
出るんだろう?
それは
分からないよ。
「弾が出る仕組み」は、子どもは「そもそも考えもしない」かもしれません。
中を開けて
見てみようか。
えっ、
大丈夫なの?
とりあえず、ネジを回して、分解してみました。
おもちゃの修理から学ぶこと:分解と仕組みの理解
分解したら、引き金と弾を打ち出す大きなバネが出てきました。
弾を打ち出すバネは、流石に結構大きくて、なかなか日常では目にしないサイズです。
中は
こうなっているんだね。
ここまで分解すると、仕組みは大体想像つきます。
こことここが
引っ掛かって、引き金と連動するんだな・・・
実際に見てみると、仕組みが分かって、大人も面白いです。
この大きなバネが弾を
打ち出す役割をしているね・・・
でも、このバネが
斜めになっているでしょ。
斜めになって、弾が当たらないから、
出なくなったんだよ。
ふ〜ん・・・
そうなんだ・・・
引き金の部分を外して、まずはバネを銃身にきちんと設置します。
ただ「一度曲がってしまった」ので、バネにも「曲がったクセ」がついてしまっています。
このバネが出来るだけ
真っ直ぐになってほしいから・・・
出来るだけ、
しっかりと固定しよう。
なかなか「曲がったクセ」がついたバネは、しっかりとついてくれません。
どうも上手くはまらないので、もう一度パーツを全部分解してみます。
こういうパーツで、
出来ているんだよ。
ふ〜ん。
面白いね。
引き金とバネを接続するパーツがポイントで、観察すると面白いです。
全体的な仕組みがわかったところで、丁寧にはめこんで直しましょう。
カッチリはめこむことが、出来ました。
これで
修理できそうだね。
そうだね。
良かった!
うまく修理できた銃のおもちゃで、子どもはまた遊んでいました。
この銃のおもちゃは、100円ショップで購入したものです。
壊れたら、分解して修理して見るのは「仕組みが分かる」のが大事なポイントです。
修理できれば最も良いですが、修理できなくても「分解してみる」ことは大事です。
「分解して、内部の仕組みを理解する」経験が大事だと思います。
算数や理科の難しい問題も、見方によっては「ある仕組み・ポイントに気付く」ことが大事です。
上の「二つの正方形」の問題は、「補助線を引いて、外側に正方形を作る」考え方でも解けます。
図形問題などは「分解してゆく思考」で、解く鍵が見つかることが多いです。
おもちゃで「仕組を理解する姿勢」は、問題解決能力も高まるでしょう。
おもちゃが壊れてしまったら、ガッカリする前に、ぜひ分解してみることをオススメします。