前回は「理科の学力・成績アップ勉強法1〜理科の科目の性質・学習まんが・「好きな・得意な」分野を考える・勉強時間と他の時間〜」の話でした。
応用問題:「基本をしっかり理解」して広げるイメージ
バネ・てこ、電気などの「しっかりした考え方」から解く問題や実験問題がある理科。
これらの力学・電気の問題は「非常に基本的な話」をご紹介しています。
この辺の基本的な問題は
出来るんだけどさ・・・
応用問題が
難しいんだよね・・・
基本的なこと・原理がしっかり理解できていて、それを元に公式を理解・習得しましょう。
その視点に立って、応用問題を解けば、きっと応用問題に対する力が養われるでしょう。
応用問題に対して、
こういう問題は、
こう考えて・・・
と、パターン分けすると「キリがない」状況になります。
その「パターン化して学んで解く」姿勢だと、やるべき問題が「事実上無限にある」ことになります。
そう・・・
たっくさん問題やればいいんじゃない?
応用問題は、ある程度「訓練する」必要があります。
思考力をつける学び方:訓練と筋肉トレーニング
その「訓練する」時には、必ず「考えて、思考力が身につくような」勉強をしましょう。
そして、「筋肉トレーニング」をするような学び方は、やらないようにしましょう。
筋肉トレーニングも、プロ野球選手などが行うやり方には「奥が深い」タイプがあるでしょう。
一般的な、筋肉トレーニング(筋トレ)は、「ひたすら反復する」ことです。
漢字の練習や計算練習ならば、筋トレのように粛々と、淡々とやれば良いでしょう。
一方で、算数や理科の応用問題に対して、筋トレのように学ぶと思考が固まってしまうでしょう。
答えのみ・選択肢の問題は別として、記述等何らか書く方法の試験では、採点者は、
ああ、この志願者は
よく出来ているが・・・
「これはこう」というパターン化した
発想で学んできたな・・・
と一目でわかるでしょう。
小学生から「パターン化した学び」をした方が、将来大きく伸びる可能性は、ほぼありません。
テストや試験だけなら出来るようになるでしょう。
特に、御三家・最難関校の教員は、
こういう「パターン化した」発想を有する子は、
ちょっとな・・・
と考えるでしょう。
思考的問題と暗記問題
これらはイメージしてしっかり理解し「思考力を問う問題」を出来るようなると、理科の成績が安定するでしょう。
暗記も多い理科において、暗記は少しずつ固めましょう。
暗記に関しては、手法が様々あります。
「ノート形式の参考書で空欄埋めをして覚える」「カード形式で赤いなどの色フィルターで消える参考書で覚える」など。
自分が「覚えやすいやり方」が最も良いでしょう。
僕は、
赤いフィルターで覚えるのが好き・・・
私は、ノートに自分で
簡単にまとめると、頭に入る・・・
これは理科も社会も同様で、「本人に合う」やり方がベストです。
「どの方法が良いか」「どの勉強法がベストか?」に頭が行きがちな中学・高校・大学受験生。
そうした「方法論」に関する話は、書籍・メディアで多数出ています。
一方で、そうした方法論は「それぞれの個性に対して、最も合う」のがベストでしょう。
個性と「子どもそれぞれ」の学び方
小学校6年生になると、子どもにも様々な個性・指向性があります。
親が、
このやり方が評判が良いから、
これをやって!
と押し付けるのはやめましょう。
その「評判の良い方法」が合えば良いですが、合わないと、
この方法が
良いみたいだけど・・・
ちょっと僕には
合わない・・・
場合もあります。
それもまた、「その子の個性」です。
その結果、
僕って、
頭が悪いのかな・・・
と子ども自身が「悪い、勝手な勘違い」をしてしまうことの方が大問題でしょう。
子ども自身が、「自分がやりやすい」方法を早い段階で確立しましょう。
効果的暗記方法:書きながら覚える
参考書・教科書・テキスト等を使いながら、ぜひ「書きながら覚える」をやってみましょう。
書くと時間がかかります。
一方で、書いてみると不思議と頭に入りやすいです。
理科で「石灰水はアルカリ性」など暗記する性質があります。
それらは参考書等でもまとめられていますが、自分なりにまとめてみましょう。
アルカリ性同士は、いわば液体同士「お友達」なのです。
「お友達・似たもの同士は誰かな?」と書いてみるのも面白いでしょう。
自分でノートにまとめてもいいでしょう。
その時「ノートをきれいにまとめる・書く」ことはあまり意識しないで、「自分が分かれば良い」と考えましょう。
「まとめノートをきれいに作ろう」と考えると手が止まってしまうことがあります。
記録を作ったり、ノートにまとめるのは「自分のため」ですから、気軽に取り組んでみましょう。
ノートは「きれいにまとまっている」必要はなく、「学ぶためのプロセス」です。
「自分が理解して覚える・習得する」ことがノートにまとめることの最も大事なことです。
「きれいに・上手くまとめられなくてもいい」と気楽に始めてみましょう。
次回は下記リンクです。