前回は「中学受験が終わった後 〜進学先での「新たな人生」を思い描く・親子のポジティブな経験「中学受験」〜」の話でした。
来年の中学受験に向けて
2月のこの時期は、「ひとつ上の中学受験生たち」の受験が完了する時期です。
そして同時に、「次の学年=現5年生の中学受験の本格スタート」となります。
今回は、来年に中学受験を予定されている方・親の方へ、まず「やるべき事」の話です。
筆者は、昭和から平成に変わる1990年に中学受験をしました。
バブル景気の中、日本が絶好調だった時代に小学生の時代を過ごして、受験に挑みました。
そして、筆者が塾に本格的に通ったのは少し遅めでした。
「現5年生の中学受験の本格スタート」の時期に、学習指導会の「武蔵特訓」に通い始めました。
それまで「週に一日・日曜日のみ」だった塾が「週に二日・土日」になりました。
当時でも遅めだったので、「通塾が低年齢化した」と言われる今では「遅め」ではなく「遅い」でしょう。
この時点で、月曜日から金曜日の小学校を考えると「休みがなくなった」ことになります。
休みの日の「最後の砦」であった土曜日までもが塾になり、
毎日、小学校か
塾か・・・
中学受験が
本格化したんだな・・・
子ども心に「中学受験の本格スタート」をはっきりと感じたものです。
新たに通った「武蔵特訓」は、当時の学習指導会の高橋塾長が直接教える授業でした。
武蔵卒で「武蔵を知り尽くしていた」上に、東大卒で優れた頭脳を持った高橋塾長。
その授業の雰囲気は、それまで感じた授業とは異次元に感じられる「キレ」を持っていました。
そして、そのクラスに通う同級生の方々は、とても勉強が出来ました。
これは、とてつもない
世界だ・・・
僕も
頑張らなければ・・・
こう感じたことを、今でも覚えています。
受験生がまず最初にやるべきこと
受験する学校が決まっている方、まだ決まっていない方、様々な方がいらっしゃると思います。
どちらの方も、まずは「第一志望校(予定)の今年の入試問題」を見ましょう。
まだ第一志望校が
一つには決まってないけど・・・
成績を考えて、ある程度は絞っているけど、
まだ第一志望校は確定していないけど・・・
第一志望校が「未確定」の方は、それらの候補の志望校の入試問題を見てましょう。
今、見たって
解けないよ・・・
まだまだ私の学力は足りないから、
見ても意味ないと思う・・・
試験問題を見るのは、「解くこと」が目的ではありません。
問題を見たら、
あ、この問題は
難しいな・・・
こんな難しい問題が
解けなければならないの・・・
と感じるのが普通ですから、解けなくて良いです。
今、志望校の問題がある程度解けて合格点を確保出来るなら、入試当日まで、もう勉強しなくても良いのです。
確かに
そうだね・・・
そう言われたら、
そうかも・・・
「解けないのが当然」くらいの意識で、気軽に見てみましょう。
第一志望校の入試問題を見たフィーリング重視
第一志望校の入試問題を見て、受験生である「あなた」はどう感じますか。
第一志望校の入試問題を見たフィーリングを感じてみましょう。
各学校の問題には、学校の教育理念・校風・カラーが反映されています。
各科目の問題には、問題を作成する教員たちの思考性が強く反映されています。
そして、教員たちの指向性の根源は、各学校の教育理念・校風・カラーであると考えます。
問題を見てみて、
解けないけど、
面白そう・・・
と思える学校でしたら、相性が合いそうなので最も良いです。
あるいは、
この問題って、
ちょっと私には合わない・・・
と感じる場合は、受験生本人の個性と学校の校風・カラーが「合わない」可能性があります。
この場合は、志望校の変更を含めて、再検討した方が良いでしょう。
「フィーリングが合わない」問題を解くことを目指すことは、受験の方針としては良くないと考えます。
今年の問題がすでにネット上などで公開されているので、それを見てみましょう。
あるいは昨年の問題で良いですから、過去問を購入して早速入試問題を見てみましょう。
そして、
面白そうだけど、
全然解けないから頑張る!
志望校の算数は全然分からないけど、
出来るようになりたい!
と、考えて「具体的な目標を立てる」ことが大事です。