前回は「記述問題が得意になるコツ〜自分の意見を書いてみる姿勢・「正しい答え」と「自分なりにしっかり考える・表現すること」・「自分で書いてみること」と解答例〜」の話でした。
「ただ暗記」ではない歴史の学び:時代をイメージ
歴史に対して、
ひたすら暗記するのが
大変・・・
年号の語呂合わせとか、
丸暗記するのが、ちょっと苦痛で・・・
このように考えて、「歴史は暗記科目」と思っている方もいるかもしれません。
とにかく暗記しなければ、
歴史は分からないし・・・
さらに、歴史の記述とかって、
どう答えればいいか分からない・・・
暗記だけでも大変な歴史で、記述となると「さらに難しい」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
歴史の記述問題を、具体的に考えるコツを上記リンクでご紹介しています。
ここで、下記のような「歴史上の人物を考える」問題を考えてみましょう。
あなたの好きな歴史上の人物一人を選び、その人物の説明をして下さい。
そして、その人物に対する、あなたの意見も含めて、書いて下さい。
人物の選定に対しては点数の差はありません。
説明・あなたの意見が、評価の対象です。
これだったら、
考えやすいかも・・・
こういう問題なら、
難しく感じないかも・・・
実際の入試問題では、このような問題はなさそうですが「歴史への理解」を問う良い問題と思います。
大学受験の日本史・世界史の試験は、対象が高校生であることもあり、かなり深いです。
そして、中学受験の歴史(日本史)の試験は、対象が小学生であるにも関わらず、
この問題を小学生に
問うのか・・・
筆者も時々驚くほど難易度が高い、あるいは細かな知識を問う問題があります。
難関校〜最難関校を受験する中学受験生は大変です。
どこまで
暗記すればいいのかな・・・
どこまで勉強すれば、
暗記すれば良いのか、限界が見えない・・・
「どこまで勉強すれば良いか」は「答えがない」ので、考えない方が良いでしょう。
このように感じる時はm「ひたすら問題を解く、覚える」ばかりでなく、
江戸時代の人々の
暮らしって、こんな感じかな?
江戸時代から明治時代に
変わった頃って、こんな感じかな?
それぞれの時代に思いを馳せて、少しイメージしながら学ぶと良いでしょう。
その一例が、上のような問題です。
理科が得意になる勉強法
理科の実験問題は、理科の知識だけでなく「理科に対する姿勢」が分かります。
実験問題に対する考え方のコツを、上記リンクでご紹介しています。
数ある分野の中で、理科は実験問題が最も良いと考えます。
今回は、下のような理科の記述問題を考えてみましょう。
これまで、あなたがした理科実験を一つ説明して下さい。
そして、その理科実験に関して、あなたの意見も書いて下さい。
実験は学校・自宅等、どこで実施したものでも良いです。
簡単な絵を描いて説明して下さい。
これは、なんでも
いいのかな?
学校で面白い
実験したけど・・・
家でやったのでも、
いいみたいだね。
「〜を答えよ」という問題は、知っていれば、理解していれば解けます。
一方で、こういう問題のように、
あなたがした
理科実験を一つ説明して下さい。
このような問題が出ると、
これまでやった
実験かぁ・・・
どのようなことを
書くいたら良いのかな・・・
中学受験生に限らず、同じ問題を中学生・高校生が取り組んでも、
何を書いたら
いいかな?
突然、こういうことを
問われても・・・
同様に「答えづらい」と感じる方がいるでしょう。
記述が出来るようになるコツ:「何を書くべきか」ではない姿勢
あなたがした理科実験を説明して、
あなたの意見も書いてください。
このように「あなたの意見」を問われる問題は少ないですが、考えてみると良いでしょう。
「色を混ぜる実験」を、子どもとした話をご紹介しました。(上記リンク)
この実験は、小学校低学年向けですが「色の原理をある程度理解する」なら高学年向けです。
こういうのでも良いですし、好きだった実験でも良いでしょう。
そういえば、こういう
色を混ぜる実験を小学校でやったよ・・・
色々な色ができて、
楽しかった・・・
「自分が楽しかった」実験は、覚えているものですし、こういう問題への説明には最適でしょう。
でもさ、この「色を混ぜる実験」で
良いのかな?
どんな実験を答えると、
「良い点数」が付くのかな?
自分の書いた答案に対して、何度も何度も点数・偏差値がつく受験生。
受験生にとっては、「点数が取れること」が最重要に感じるようになってきます。
「具体的な理由を問う」問題でも、上のような問題でも「良い点数を求めすぎない」方が良いでしょう。
実験問題で「どのような関係ですか」や表・グラフから計算する時は、ポイントがあります。(上記リンク)
それと同様に、記述問題でも「書くべきポイント」がある場合があります。
「何か大きな変化が起きたところ」や「その変化が起きた理由」などがポイントになる傾向があります。
対して、例えば「色を混ぜる問題」は「自由度が高い」ので「ポイントがない」ようにも感じられます。
「自由度が高い」ですが、「他人(採点者)に説明すべきもポイント」があります。
・書くべきポイント(大きな変化・具体的理由)を書く
・他人(採点者)に理解してもらうために、わかりやすく
グラフなどの実験問題を考える際、あるいは記述問題の時は、ポイントを探すようにしましょう。
これは「良い点数を求める姿勢」と同一とも考えられますが、少し異なると考えます。
「何を書くべきか」や「良い点数を求める」のは、あまり楽しいことではないかも知れません。
対して、「何がポイントか」を考えることは、「何かを探し当てる」好奇心につながります。
そのような姿勢で記述や実験問題に取り組むと良いでしょう。
この問題では「簡単な絵を描く」ことが求められています。
絵を描くのは
ちょっと・・・
突然だと、
困るかも・・・
絵は「きれいな方が良い」ですが、「わかれば良い」と思って描いてみましょう。
解答欄の大きさにもよりますが、求められなくても自発的に「簡単な絵」を描くのも良いでしょう。
絵を描くのが、
あまり得意でなくて・・・
うまく
描けるかな・・・
日頃、実験問題に取り組む際に、ちょっとイメージの絵を描いてみると良いでしょう。
あるいは、実験問題のグラフを「真似して描いてみる」と状況がよくわかります。
そのように「実験状況やグラフを描く」姿勢は、理科の理解度が大きく深まるでしょう。
・電気、てこなどの問題は、自分で描いてイメージ
・実験問題のグラフを「真似して描いてみる」
次回は上記リンクです。