前回は「マンハッタン計画発動〜簡潔かつ核心をついたアインシュタイン=シラードの手紙・原爆開発のきっかけ・感銘受けたルーズベルト大統領〜」の話でした。

マンハッタン計画発令:攻守に万全期した「巨大ボイラー」米国

大日本帝国(日本)が真珠湾奇襲攻撃を実施し、米国が対日参戦を議決しました。

昨日、1941年12月7日は、
恥辱として記憶に刻まれる・・・



我がUS(米国)は、Japanese Empire(大日本帝国)の
海軍・空軍による奇襲攻撃を受けました!
大日本帝国の暗号をほぼ完全に解読し、事前に「奇襲攻撃を把握していた」可能性が濃厚なルーズベルト。
一方で、日米の外交において、「事前の宣戦布告」の交付に大日本帝国外務省は失敗しました。



議会に
対して要請する!



我がUSとJapanese Empireの間に戦争が生じた
ことを認め、 USが参戦することを!





ついに、ついに、
「巨大ボイラー」のUSが連合国側で参戦だ!
「米国参戦」の一報を受けた、ウィンストン・チャーチル英首相は狂喜しました。



これで、Hitler(ヒトラー)もMussolini(ムッソリーニ)も
Japan(日本)も終わりよ!
当時、押しに押していた「枢軸国側の敗北」を予言しました。
ここで、ヒトラー=ドイツ、ムッソリーニ=イタリアですが、日本は「国名のまま」です。



ドイツやイタリアは、ボスが明確だが、
Japan(日本)のボスは誰なんだ?
これは、当時の大日本帝国のボスが「天皇なのか東條英機なのか諸外国も不明」だったからでした。
現在も当時も圧倒的パワーを有していた米国でしたが、緒戦は大日本帝国に押され続けました。



そろそろ、
新型爆弾を本気でつくりますか・・・



よしっ、
具体的に計画せよ!
何事も計画的な米国は、第二次世界大戦参戦早々から、新型爆弾製造計画を練っていました。


太平洋では、世界No.1の海軍国であった米海軍を、No.2であった大日本帝国海軍が押していました。



陸海軍ともに、
思ったよりもJapanが強い・・・
京都を愛し、親日派であったスティムソン陸軍長官は、大日本帝国を甘くみていました。



少しJapanを
甘く見ていたようだ・・・
思いがけない大日本帝国の「超快進撃」に、米陸海軍ともに万全の防御体制で挽回を狙っていました。





戦は勢いだ!
今なら、強力な米海軍を叩ける!
勢いこんだ大日本帝国海軍・連合艦隊はミッドウェー海戦を計画し、一気に雌雄を決しようとしました。


ところが、万全の上に万全を期していた米海軍の前に、連合艦隊は「信じられない大惨敗」を喫しました。
いわば、米国はこの頃、万全の「鉄壁の防御体制」で構えていました。
ミッドウェー海戦の話を、上記リンクでご紹介しています。
ちょうど、この頃の1942年6月に、



よしっ、新型爆弾製造計画である
マンハッタン計画発令!
後の原爆となる「新型爆弾製造計画=マンハッタン計画」を、ルーズベルト大統領は発令しました。
「攻撃と防御を同時に、そして万全の上に万全を期す」のが米国の姿勢でした。
超若き天才物理学者オッペンハイマーと原爆開発


ここで、「マンハッタン計画の責任者」として、若きレズリー・グローブス准将に白羽の矢が立ちました。
1896年生まれであった、グローブスは、当時46歳の若手でした。



グローブスよ・・・
我がUS(米国)の運命は、・・・



このプロジェクトにかかっている・・・
頼んだぞ・・・



はっ!
お任せを!
超重要プロジェクトの責任者となったグローブスは、



いまだに、世界中の誰もやっていない
プロジェクトには・・・



最高ランクの研究者と
技術者を総動員する!
最高ランクの研究者と技術者を揃えました。



そして、この新型爆弾製造プロジェクトを
引っ張る天才研究者が欲しい・・・
「研究の最高責任者」を物色していたグローブスは、考えました。



最先端物理学を
完全に理解し・・・



アインシュタインにも負けない
天才が欲しい・・・





オッペンハイマー博士よ、
任せたぞ!



最先端の研究なら、
私にお任せください。
1904年生まれだった、ロバート・オッペンハイマーは、当時38歳の超若手でした。
この「若手・超若手に新しく、超重要なプロジェクトを任せる」ところが「米国らしいところ」です。
現在の日本、当時の大日本帝国では、到底考えられないことです。



私は頭脳には
自信がある!
若きオッペンハイマーは、ハーバード大学で化学を専攻し、ドイツ語とフランス語も習得しました。
さらに、飛び級して三年生で首席でハーバード大卒業した天才的青年でした。
ハーバード大卒業後、



私は化学を専攻したが、
物理が面白そうだ・・・
物理に対する興味を大いに持ったオッペンハイマーは、



ケンブリッジで、
物理を思い切り研究したい!
英国ケンブリッジ大学などで、物理の研究をしました。



あのオッペンハイマーという
男の頭の切れ方と言ったら・・・



いやはや、とてつもない頭脳を
持っている人物だ・・・



彼なら、アインシュタイン級の
発見をするだろう・・・
「頭が切れすぎた」オッペンハイマーは、周囲から羨望の目で見られていました。
天才物理学者と「巨大ボイラー」米国が合体し、マンハッタン計画が猛烈な勢いで進行しました。