前回は「好奇心から勉強が「出来る」へ〜ちょっとした実験・好奇心持って学ぶ姿勢・色を混ぜて違う色を作る実験〜」の話でした。
ちょっとした実験から子どもの好奇心育成
子どもと自宅で「ちょっとした実験」をするのは、とてもおすすめです。
筆者は1977年生まれで、僕が小学生の頃は「学研の科学」が大変なブームでした。
我が家でも当然のように「学研の科学」を購読していて、毎月とても楽しみでした。
同世代の方も、「学研の科学」を購読していた方が多いでしょう。
次は
こんな実験ができるんだ!
月刊誌だった「学研の科学」では、「次号の予定」が毎月記載されています。
来月は
こういう実験の予定です。
このように記載されているのを見て、子どもたちは、一月後を夢見て過ごしていました。
いわば、「子どもたちに科学の素養だけでなく夢を与えていた」とも言える「学研の科学」。
少子化とスマホの普及などの要因から、「学研の科学」は休刊を余儀なくされました。
そして、2023年に12年ぶりに復刊した「学研の科学」は、少し高度で幅広い読者を対象としています。
新たな「学研の科学」は小学校中学年くらいからを対象としていますが、親が一緒にやれば誰でも楽しめます。
そして、書店などでは「実験キット」が販売されているので、それらもオススメです。
コップに入っている赤・青・緑の溶液を混ぜて「様々な色を作ってみる」ちょっとした実験。
市販の実験材料でコップに入れた水に液体を入れると、3色に発光する教材です。
発行するとなかなか綺麗で、子どもは喜びます。
なんか、
面白いね!
とっても
きれいだね!
理論よりも体験重視:色を混ぜる経験
赤・緑・青の三原色(RGB)ですので、理論上は全ての色を作れます。
少しずつ液体をとって混ぜると、いろんな色になります。
混ぜて
色々な色を作ろう!
と子どもと一緒にやってみましょう。
大人も結構楽しいですし、子どもと一緒に過ごす良い思い出になります。
僕もやってみましたが、大人でも面白いです。
たくさんの色が作れるのは、子どもたちは、
なぜ
なんだろう?
なんで、色って
かわるんだろう?
と考えるでしょう。
混色の原理は少し難しいですから、理解する必要はないと思います。
「理論を理解」するよりも、「様々な色がつくれる」という体験が大事です。
紫色は、そもそも紫色ではなくて「赤と青を混ぜている」という体験です。
RGBという三色が原色となって、「全ての色が作れる」ということを体験しましょう。
そして、逆に「全ての色はRGBの三原色に分解できる」ことになります。
小学校高学年から、酸性・アルカリ性・中性を習いますが、その分類とも類似している点があります。
このように「理科はいろいろな世界がつながっている」ことを体感すると良いでしょう。
「なぜ?」から生まれる本質的学力
学校のテスト・受験の試験は「なぜ?」と考えなくても、ある程度暗記・答えを覚えるとできます。
あるいは、「考え方や解法を組み合わせる」ことで、大体の問題は解けます。
受験においては、「なぜ?」を考えることは「遠回り」とされる傾向もあります。
点数や偏差値によって判定される受験生たち。
「なぜ?」と考えるよりも「点数を取ること」を、どうしても優先する思考となります。
もっと
点数を上げなければ!
もっと偏差値が
上がるように頑張ろう!
てこの問題は、てこの原理をしっかり理解すれば「すべて解ける」はずです。
ここで、
こういう問題は、
この長さの逆比!
と「逆比を丸暗記」すると、ある程度問題は解けることがあります。
一方で、それでは「解き方・答えを知っているだけ」の受動的な考え方になってしまいます。
暗記することも大事なことです。
「知らなければ始まらない」ことは勉強に限らず、仕事でも何でも世の中に沢山あります。
「解法を丸暗記する」ことで場合によっては、試験でそれなりの成果を上げられる事があります。
一方で、それは「点数を取る」だけの能力ばかり成長してしまう可能性があります。
「好奇心を持つ」ことは非常に大事なことと考えます。
特に子どもが小さい間は、この姿勢を育むようにしましょう。
小さな頃からなんでも一緒にやって、子どもの好奇心を高めるのが最も良いと考えます。
そうして育てられた好奇心が、大きくなるにつれて学問への大いなる興味に成長します。
ここが不思議だから、
もっと理科を勉強したいな・・・
理科って楽しいから、
実験をもっと楽しもう!
こうして生まれた興味・好奇心は、中学受験・高校受験・大学受験にも大いなる力となるでしょう。
そうして育まれた本質的学力は、全ての問題に対して極めて有効であると考えます。
次回は下記リンクです。