古本屋を訪れる楽しさ〜たくさんの本に直接触れる経験・本の価値を知る・本への強い思い・「本を手に入れる」までの時間〜|古本屋1・小どもの教育

前回は「「一緒にどこに行こうか?」と子どもと相談する大事さ〜ちょっとした実体験が紡ぐ人生と個性・「正しい」か「正しくないか」ではないこと〜 」の話でした。

目次

たくさんの本に直接触れる経験

新教育紀行
図書館(新教育紀行)

本屋さんや図書館に、子どもと一緒に行くことをお勧めしたいと思います。

そして、子どもたちが「たくさんの本に直接触れる経験」を持つことは貴重です。

「本を読むことの大事さ」は、昔から言われています。

宇宙飛行士 山崎直子(Wikipedia)

東京大学理科I類に入学して、航空宇宙工学を学んで宇宙飛行士になった山崎直子。

日本で二人目の宇宙飛行士という快挙を遂げた山崎は、読書の効果を強く強調しています。

山崎直子

読書は、
知らない世界に触れられる!

山崎直子

読書は
世界を広げる!

山崎直子が小さい頃に、「読書は世界を広げる」ことを感じた話を上記リンクでご紹介しています。

ネットが便利になって、「ネットで本を買う」のが当然の時代になりました。

Amazonが浸透しはじめた2000年頃、大学で先輩から言われた話を思い出します。

大学の友人A

Amazonで本を買ってみたけど、
なかなか便利だよ・・・

大学時代の筆者

Amazon?ですか・・・
今度使ってみます・・・

Amazonの名前は「何となく聞いていた」程度の大学4年生の筆者。

自宅では「ほぼネットをしない」環境で、携帯はスマホではなくiモードでした。

筆者が小学生〜高校生の時と比較すると、信じられないほど便利な時代になりました。

この「便利になったこと」自体は、大変歓迎すべきことです。

一方で、「何か大事なもの」が失われてしまったと感じることもあります。

本への強い思い:「本を手に入れる」までの時間

新教育紀行
国盗り物語 第一巻斎藤道三編(新潮文庫)

上の本は司馬遼太郎の「国盗り物語」の第一巻です。

中学一年生になって、歴史が好きだった筆者は、

武蔵中高生の筆者

「三国志」って、
とっても面白い!

当時大流行した吉川英治「三国志」を読みました。

三国志の概要は「少年少女文集」などの本で、小学生の時に読んで知っていました。

抜群に面白かった吉川英治「三国志」。

そして、日本人にとって、

日本人S

歴史といえば、
司馬遼太郎!

こう言われるほどの「司馬遼太郎の作品・小説」を読みました。

吉川「三国志」の次に、「先輩からの刺激」で購入したのが「国盗り物語」で、非常に印象深いです。

部活で受けた「先輩からの刺激」の話を、上記リンクでご紹介しています。

この「国盗り物語」を中学校から自宅への帰路に買った書店も覚えています。

内野吉貴

あの線路の向こうの書店で、
「国盗り物語」買ったな・・・

本を買いに「走った」まで行かなくても、「勇んで向かった」記憶があります。

対して、現代は欲しい本は「ネットで買えば、大抵翌日に自宅に到着する」という環境です。

今の子どもたちには、この「特殊な環境」が「当たり前」になりました。

スマホでサッと検索して、ピッとボタンを押すと、翌日届きます。

「カード利用」が出来ない子どもたちも多いですが、親に、

男子小学生

ねえ、パパ、
この本、どうしても欲しいんだけど・・・

「欲しい」と言って、親が是認してくれれば、

父親

そうか・・・
ちゃんとしっかり読むんだぞ!

「子どもが読みたい本」を親は、すかさずスマホで発注する場合もあるでしょう。

父親

明日届くから、
楽しみにな!

男子小学生

ありがとう!
パパ!

筆者が小さな頃は、「欲しい本」がある時は、まず書店向かい、

小学生の筆者

この本を
注文したいのですが・・・

本屋の店員さんP

この紙に
書名・出版社を記入して下さい・・・

本屋さんにお伝えして、出版社から取り寄せてもらいます。

取り寄せるのに、一週間ほどかかりました。

そして、本屋さんから、

本屋の店員さんP

ご注文の本が
届きました。

「届きました」と電話を頂き、

小学生の筆者

待ちに待った
本が届いた!

そして、書店に本を購入しにゆきます。

昔は、書店・本屋のレジカウンター後方には「注文書」の本棚が必ずありました。

そこに「誰かが注文した本」が出版社から届き、ズラッと並んでいました。

かつては「欲しい本を得る」には概ね7〜10日ほど、かかったものです。

現在はネットで1〜3日程度で届くので、

内野吉貴

書店で「本を注文」することは、
ほとんどなく、便利で早いです。

「時間が短い」のは便利ですが、

武蔵中高生の筆者

あの本、早く
届かないかな・・・

期待を持って、「本を手に入れる」までの時間を待つことも大事な体験です。

ネットは便利ですが、やはり子どもには「本を選ぶ」体験をして欲しいです。

そのためには、「子どもと一緒に書店にゆく」ことが大事と考えます。

古本屋を訪れる楽しさ:本の価値を知る

街の古本屋(新教育紀行)

自分で選ばないで、大人が、

父親

はい。
これ読んで!

こう言っても、子どもは、

男子小学生

この本を
読まなければならないのか・・・

子どもは「その本を読むのが義務」と感じるだけになる可能性が高いです。

そして、「与えられた本」を大事に思わないので、

男子小学生

別に僕が読みたい
本じゃないけど・・・

子どもは「なかなか読まない」場合が多いと思います。

本人が「選ばないであろう」本は、こちらから与える必要があります。

一方で、出来れば「自分で本を取る」姿勢が身について欲しいです。

そこで、「本の価値」を知るためにも、子どもと一緒に古本屋さんに行って見ることをお勧めします。

新教育紀行
神田神保町の古書店(新教育紀行)

筆者は古書店・古本屋さんが好きで、子どもとも一緒によく行きます。

小さな子どもは、ほとんど見かけませんが、子どもも楽しんでいます。

子ども

この本
欲しい!

大抵はドラえもんやウルトラマン、恐竜の本ですが、大抵買ってあげます。

子ども

この本、
古いの?

内野吉貴

これはね、え〜と、
20年前の本だよ。

子ども

え?
そうなの。

もっと古い本にも出会えます。

そして、意外と手頃な価格で手に入ることもあります。

内野吉貴

この本は
100円だよ。

子ども

え?本屋さんと
違うね!

「本の価格が変わる」ことに対して、子どもは新鮮味を感じることがあります。

内野吉貴

ちゃんと読むなら
買ってあげるから、選んでみて・・・

子ども

うん・・・
え〜と・・・

古本屋さんは、とても面白いです。

お近くにあれば、ぜひ子どもと行ってみましょう。

有名ですが、神田神保町の古書店にも「子ども向け」の書店もあり、おすすめです。

次回は下記リンクです。

新教育紀行

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