前回は「算数がわかる・出来るようになるコツ・勉強法〜図を描いて初めて分かること・「何かに気づく」姿勢・図を描くのに慣れて「描くのが好き」に・トレーシングペーパー利用・日頃の学びで描く姿勢で学力アップ・自分の個性で描く〜」の話でした。
中学受験の暗記する量と範囲
今回は、主に中学受験生・小学校高学年の子ども達に向けた、理科の学び方の話です。
中学受験の理科の参考書・問題集を読んでみると、実に広範囲で覚えることが多いです。
受験に出題される知識の範囲は、「文科省の教育指導要領等の範囲内」が原則だと思いますが、
ここまで小学生に暗記させなくても、
良いのではないか・・・
個人的には「範囲が広過ぎる」と感じます。
ある程度は「習得する」「暗記する」は大事です。
勉強でも仕事でも、「習得する」「覚える」プロセスは、必ずあります。
ところが、勉強に関しては「丸暗記ばかり」の方向は、良くないように思います。
「習得する」や「覚える」と「丸暗記」では、学びのスタイルが全く異なります。
暗記することvs考えること
「丸暗記」中心の姿勢は、「すでに分かっていること」の習得にばかり方向が向きがちになります。
「体系化された学問」を習得することは大事ですが、丸暗記は「テストのための学び」となります。
暗記は
苦手だよ!
暗記が苦手で、「体質に合わなかった」アインシュタイン。
僕は考えることが
好きなんだ・・・
実際、暗記が多い語学などの成績は芳しくなかったアインシュタイン。
「考えること」が好きで、「20世紀最大の発明」とも言われる相対性理論の構築に成功しました。
ただ、「暗記すること」は「考えること」と相反するかどうか、は議論があります。
寺子屋での「暗記・習得中心」の学びからも、ある程度の「考える力」が生まれました。
志望校の入試が「覚えること」を求めている場合は、
覚えることが
たくさん・・・
この分厚い参考書を
全部覚えなければ・・・
「覚えることを強化」して対策するしかありません。
米アイビーリーグなどの大学入試では、「ペーパーテストによる試験」の比重を下げました。(上記リンク)
一方で、日本の中学入試〜大学入試は、
この問題を
解いてください。
基本的にペーパー試験重視です。
この傾向は、よほど大きな事態が生じない限り「変わらない」のでしょう。
理科の学び方・暗記のポイント:問題を解いてノートに書いて習得
理科は社会の暗記とは、だいぶ方向性が異なります。
とにかく、
覚える!
「ひたすら覚える・学ぶ」ことで「暗記量を増やす」ことが出来る人は、その方向で良いと思います。
一方で、参考書を読んで「頭に入れる」というのは、なかなか難しい面があります。
子どもの学力にもよりますが、「ある程度学んだ」後は「どんどん問題を解いてみる」と良いです。
「どこまで学んだら、過去問解く」かは、様々な考え方があります。
筆者は、早いタイミングでどんどん過去問をやった方が良いと思います。(上記リンク)
社会に比べて、理科は「参考書で学ぶより問題を解いて習得する」のが良いでしょう。
理科は「志望校の過去問を含めて、問題をどんどん解いて、解きながら学ぶ」のが良いでしょう。
その際は、ノートにまとめながら勉強するのが良いでしょう。
きれいにまとめるのが、
難しいよ
「きれいにまとめよう」と考えずに、むしろ「自由帳の落書き」くらいな感じで書いてみましょう。
それで
いいの?
書いて、描くのは「自分が理解して、知識を増やすため」です。
「かっ車」の問題なら、「かっ車」を描いて考えてみましょう。
「まとめノートを作ろう」と考えると、デメリットもあります。
それは、「ノートを作ること」が目的になってしまう傾向があります。
きれいな「まとめノート」を作っても、頭に入っていなければ、あまり意味がないでしょう。
理科・社会の暗記でも、「かっ車」でも問題を解いて、理解しながら色々と覚えましょう。
実際に書いてみると、「ただ読む」とは全然異なり、
あっ、
こういうことかな・・・
ちょっと
分かった気がする・・・
「参考書を読んでいるだけ」では「気づかないこと」が、実は沢山あります。
「自分の頭に入れる」ことを最優先して、ノートに「自分なりに」書いて、描いてみましょう。
「自分さえ分かれば良い」という軽い気持ちで要点を書いてみながら、どんどん問題を解きましょう。
次回は下記リンクです。