前回は「入試が続く中のベストな気持ちの持ち方〜入試の結果に落ち込まない姿勢・「縁がなかったから次へ!」の強い気持ち〜」でした。
長く入試が続く中「もう少しだけ頑張る」気持ち
2月上旬の現在、中学受験が続いている受験生・親の皆様もいらっしゃると思います。
中には、自分が受験した入試の結果が思わしくなかった方もいらっしゃるでしょう。
一生懸命頑張り続けている受験生本人は、もう少しだけ頑張ってみましょう。
第一志望校に
不合格になっちゃった・・・
なんで、
あの中学校に落ちちゃったのかな・・・
という方もいらっしゃるでしょう。
誰しも「入学試験に不合格になる」のは、とてもショックで嫌なことです。
一生懸命頑張ったけど、
僕、ダメだったのかな・・・
どうして、私は
落ちてしまったのだろう・・・
「不合格」は「自分が拒否された」気持ちになる方もいるかもしれません。
そう思わないようにして、「自分を責めない」ことが大事です。
「たまたま上手くゆかなかった」だけかもしれません。
1.万一不合格だった学校は「自分に縁がなかっただけ」と割り切る
2.自分を責めない
3.「次の学校が自分に合う学校」の可能性があるので、「ポジティブな平常心」をキープ
「既に頑張り続けている」受験生たちは、もう少しだけ頑張り続けてみましょう。
まずは親がしっかりする:長い人生の中の「一つの結果」
受験生本人がショックを受けている中、大事なことは「まずは親がしっかりする」ことです。
うちの子は一生懸命
やっていたのに、かわいそう・・・
子どもを見ていて、
親の方が気持ちが・・・
という親の方も、いらっしゃるかも知れません。
大人でも精神的に厳しいのに、中学受験を続けている小学校6年生の子どもは、本当に立派です。
大人だって試験なんか受けたくないですし、自分の意に沿わない結果は「受け取りたくない」のです。
結果が思わしくなくても、「この経験は将来大いなる糧」になると考えましょう。
仮に、これまでの入試が上手く行かなかった方でも、トライする気持ちを持ち続けるのが大事です。
そして、まずは親が落ち着いて、
連日の入試は
大変だけど・・・
これから受験して合格して
進学する学校が、うちの子どもにとって一番!
とまず親が思うことが大切です。
既に結果が一通り出て、「思わしくなかった」結果の受験生の親は、
子どもがE中学に落ちて
ショック受けているが・・・
むしろ、F中学の方が
うちの子には合うだろう!
と思うことが大事でしょう。
そして、それらの結果は長い人生の中の「一つの結果」に過ぎないことかもしれません。
「上手く合格出来た」ことも、「たまたま合格出来なかった」ことも。
自分が進学する学校が「自分にとって一番」の学校
長い人生は、大学進学時点でも本来は「まだ始まり」です。
米国などの大学では、大学卒業・卒業式をCommencement(コメンスメント)と呼びます。
Commencementは、フランス語のCommencer(始まる)という動詞に由来し、「始まり」の意味です。
卒業して初めて「始まる」と考え、入学式はOrientation(オリエンテーション)と呼びます。
対して、日本では中学受験・高校受験・大学受験の「入試の結果が始まり」という傾向があります。
中学受験生にとっては、志望校に合格出来た方も、そうでない方も「始まりの前」かもしれません。
大学が「本格的学びの始まり」ならば、中学・高校は「学びよりも人格形成が大事」でしょう。
この中、最も良いことは「自分にとって一番の学校」に通学することです。
「本人に一番合う学校」は、合格する学校に必ずあるはずです。
中学受験界では、各中学がランキング・序列化されています。
それらのランキングの理由は、「大学進学実績や偏差値などの数字」です。
A中学は
偏差値65・・・
B中学は
偏差値62・・・
だから、A中学の方が
「上で、良い学校」なんだ・・・
数値によるランキングは「分かりやす過ぎる」ために、このような誤解をする方が多いでしょう。
それら数字よりも、本人の個性に進学先の学校の校風・カラーが「合うか合わないか」の方が大事です。
「学校ランキング」や「偏差値」が気になる方もいらっしゃるかもしれません。
筆者は、あまり気にし過ぎない方が良いと考えます。
米国・英国などでは大学ランキングを発表していますが、「偏差値が根拠」というのはありません。
どこかにはあるかもしれませんが、ほぼ全ては「教授の数」「論文引用数」「環境」などが指標となります。
日本では大学も「偏差値ランキング」がほとんどですが、それらの数字と学校の良さは無関係と考えます。
最終的には、
僕が進学する学校が
僕にとって一番!
私が進学する学校が
私にとってベスト!
と思うことが大事です。
本人がどう思うかは「ランキング」等とは「完全に別」であり、自由であります。
1.自分が進学する学校が「本人にとって一番」と考える
2.偏差値や大学合格進学実績は気にしない
3.「次の学校が自分に合う学校」の可能性があるので、入試は「ポジティブな平常心」をキープ
読者の受験生が「自分にとって一番良い・合う」学校に進学することを心より願っています。