前回は「子ども大人も楽しい恐竜の化石発掘体験〜その場だからこそ得られる体験・「質問する」大事さ・博物館近くで発見した「化石発掘体験」・予定変更と旅の醍醐味〜」の話でした
身近な塩を理解する「たばこと塩の博物館」:生物にとって大事な塩
今回は、「たばこと塩の博物館」を子どもと訪問した話をご紹介します。
スカイツリーの近くにある、この博物館を訪問するのは、実は筆者も初めてでした。
子どもの教育のためもありますが、サイエンスが好きな筆者は、博物館へ行くのが好きです。
科学博物館は
何回も行ったし・・・
他の面白い博物館を
探してみよう・・・
上野の科学博物館は、かなり巨大で常設展だけでも膨大な展示を誇ります。
日本における「サイエンス系の博物館」では、ダントツトップ間違いなしの科学博物館。
今回は、ちょっと違う面白い博物館を探してみました。
「たばこと塩の博物館」は
面白そうだな・・・
たばこを一切吸わない筆者にとって、たばこはあまり興味がありませんが、塩は大いに興味あります。
ちょっと塩の
博物館行ってみない?
塩?
塩って、食べる塩?
うん、
塩って大事なんだよ。
じゃ、
行ってみたい!
子どもが結構乗り気になってくれたので、早速訪問しました。
あっ!
スカイツリーだ!
スカイツリーのある押上のすぐ近くにあるのが、「たばこと塩の博物館」です。
早速、展示室に入ってゆくと、「塩がなければ生きられない」という言葉が飛び込んできます。
人間は、塩を食べすぎては良くないですが、ある程度の塩を毎日補給する必要があります。
ねえ、
これ何?
これはね、
塩の塊だよ。
えっ、
これ塩なの?
「塩」というと、「非常に小さなサラサラした白い粒」のイメージが強いかもしれません。
塩に関する多数の説明も良いですが、このような実物が置いてあるのは、とても良いです。
これが
塩なんだ・・・
どうやって
食べるの?
これを小さく割ったり、
削ったりすると、小さな粒になるんだよ。
ふ〜ん、
そうなんだ・・・
湖塩や岩塩の塊に触れる体験:塩も少ない資源小国・日本
さわってみよう、
って書いてあるけど、さわっていいの?
いいんだよ。
触ってみな。
なんか、ツルツル
しているね。
ここでは、風景が有名なウユニ湖の湖塩に直に触れることが出来ます。
「実物を見る」ことは大事ですが、「実物に触れる」ことはさらに大事です。
このように「触っていいですよ」と書いてあるときは、ぜひ触って触感を楽しんでください。
岩塩は比較的馴染みがありますが、「湖塩」はあまり馴染みがありません。
地球の表面積のうち、約70%が海で約30%が陸です。
この「約70%が海で、約30%が陸」は、覚えておくと良いでしょう。
主に陸上で活動している私たちですが、海の方が全然広いのです。
科学博物館の特別展「海-生命のみなもと」に行った際の話を、上記リンクでご紹介しています。
そして、その海に海に約3%含まれているのが、塩です。
塩は「海水から取れる」印象が強いですが、このように岩塩や湖塩は自然の力で作られます。
これらの岩塩や湖塩が取れる地域は、塩が得やすい地域になります。
そして、「海に囲まれた」日本には、岩塩や塩湖が一切ないのが現実です。
「海に囲まれている」のに、「海に含まれている塩」に関して、恵まれていないのが日本です。
「資源がない国・日本」と言われていますが、「資源がない」で思い浮かぶのは原油です。
資源に関して、
日本は塩も恵まれていないのか・・・
つまり、日本は「本当に資源が少ない国」であり、「資源がない国」と言っても過言ではないでしょう。
赤い岩塩は、小さなブロックで売られていることもありますが、パキスタン等で取れるようです。
赤い岩塩は、削ってステーキなどにかけて食べたことがありますが、奥深い味で好きです。
ドイツでは、様々な色の岩塩が取れるようです。
色々な
色の塩の塊があるんだね!
これらの資源は、米国やアフリカなどに多い印象がありますが、ドイツ・フランスなども多数あります。
そして、「塩が取れない」日本において、日本人は「海水から塩を得る」工夫をし続けてきました。
塩って
面白いね!
身近なのに、あまり知らない塩に関して、子どもたちは大いに好奇心を持ったようです。
次回は、「塩湖や岩塩がない」日本における「塩を精製する」プロセスの話です。
筆者が訪問した際は特別展がない時期で、閑散としていましたが、大変おすすめの博物館です。
上記リンクが、「たばこと塩の博物館」のサイトです。
夏休みの時期は、子どもが楽しめる「夏休み塩の学習室」が開催されています。
親子で楽しめる博物館なので、ぜひ訪問してみてください。
次回は上記リンクです。