前回は「子どもがもつ「体験した経験を活かす能力」〜慣れると出来るようになる・ネジをしっかり締める・やってみたら出来ること・繰り返し取り組む効果〜」の話でした。
自発的に出来るようになる体験:リモコン・モーターに触れる体験
前回のリモコン クワガタと同様のシステムであることもあり、かなり順調に制作が進みました。
片側に3本ある足が「アームで連動するシステム」の制作にも慣れて、子どもができるようになりました。
よく
出来ているね。
前後の足(脚)が、クロスするパーツで連動するシステムは、「簡単に見える」のです。
一方で、実際に制作してみると、なかなか難しい面があります。
このように、テストばかりではなく日頃のことでも、「出来ていること」は褒めてあげたいです。
「教えて出来るようになる」ことも大事です。
子どもたちが「自発的に出来るようになること」は、さらに非常に大事でしょう。
ちゃんと
出来ているね!
うん。
できるようになったよ。
自分で選ぶこと:オリジナルカブトムシをつくる
完成に近づき、このリモコン カブトムシでは、「ツノの付け方が三種類」あります。
「ヘラクレスオオカブトムシ」「コーカサスオオカブトムシ」「日本カブトムシ」から選びます。
このように、「自分の好きなタイプを選ぶ姿勢」は非常に好感が持てます。
これは、
選べるのかな?
好きな
カブトムシを選んで、作ってみよう。
どれに
しようかな・・・
子どもは楽しそうに選びます。
う〜ん
・・・・・
このように「選ぶこと」は大人も楽しいものです。
「与えられる」のではなく、自分で選ぶこと。
それは、子どもの主体性を大きく助長し、良い学びになると考えます。
そして、そのように「自分で選ぶ」姿勢は、テストでも大事なことです。
そうだね・・・
ヘラクレスオオカブトムシの
このツノがカッコいいんだな・・・
あっ、
こうしたいんだけど!
どれに
するの?
ヘラクレスオオカブトムシと、
コーカサスオオカブトムシのツノを両方付けたい!
どうやら、ヘラクレスオオカブトムシの大きなツノをつけたいようです。
そして、「ツノを多くした方がカッコいい」ので、コーカサスオオカブトムシと混ぜたいようです。
つまり、この三つの「どれにも該当しない」カブトムシになります。
これはこれで面白そうです。
いいね。
それにしよう。
作るね!
いわば「オリジナルカブトムシ」を作ることになり、子どもは楽しそうです。
ツノをつけてゆきます。
「オリジナルカブトムシ」が完成しました。
こういう「独自性」もまた、子どもの個性と見て、成長させたいです。
カッコいい!
満足そうな子ども。
動き方に大きな特徴:カブトムシとクワガタ
いいじゃない!
コードを留めよう。
コードが乱れないように留めます。
完成しました。
出来た〜!
お〜い、〜(弟の名前)!
出来たの?
早速、クワガタとカブトムシで対決です。
こういう「対決」は、子ども、特に男の子は大好きです。
キン肉マン・ドラゴンボール・北斗の拳・・・・・、こういうマンガ・アニメを思い出します。
クワガタがガシガシっと、挟みながら攻撃します。
カブトムシは、ツノを振り上げて攻撃します。
クワガタとカブトムシの動力は「完全に対等」と考えられます。
モーター・出力としては「完全に対等」な能力ですが、動き方に特徴があります。
この「似ている部分が多いが、動き方が異なる」二つのカブトムシとクワガタ。
その少しの「動きの違い」が、勝った・負けたを生みそうです。
いいぞ!
これで勝ちだ!
僕も
負けないよ!
これだけ盛りだくさんの内容にも関わらず、比較的安価なタミヤ・楽しい工作シリーズ。
小さい子どもには、大変良いと思いますので、お勧めします。
次回は下記リンクです。