楽しむ知育・工作 4〜ギアの動きがよく分かる「タミヤ楽しい工作シリーズ」・「似ていること」や「同じこと」は出来る気持ち〜|子どもの教育

前回は「楽しむ知育・工作 3〜じっくり考えて作る「タミヤ楽しい工作シリーズ」・モーターで電気を体験・電圧と電流と抵抗〜|子どもの教育」の話でした。

目次

ギアの動きがよく分かる「タミヤ楽しい工作シリーズ」

クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)

今回はギアボックスは初めから出来上がっていましたが、しっかりとギアの動きを確認しました。

このギア(歯車)の動きは、大人が見ても非常に興味深いです。

リモコン クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)

これまでの「楽しい工作シリーズ」はギアボックスが全て一つでしたが、今回は初めて二つです。

子ども

大きいギアボックス
二つだね。

子ども

なんで、
二つあるんだろう?

子どもは興味津々です。

内野吉貴

ギアボックスを
クワガタにつけるから、説明書見てみよう。

リモコン クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)
子ども

なんか、
難しそうだね。

内野吉貴

一つ一つ
付けてみよう。

ギアボックスが向かい合うように並んで、二つをクワガタのボディに配置します。

そして、クワガタのツノも組み立ててゆきます。

一つ一つは難しくないですが、「一気にやる」となると難しく感じてしまいます。

まずは、たくさんある中で、「どのビスを使うのか」を確認します。

内野吉貴

ビスを説明書に
置いて、確認しよう。

子ども

これと
これだね。

上の説明書の写真に、実際にビスを配置してみました。

タミヤの説明書には、このように「ビスが原寸大で描かれている」のが非常に好感が持てます。

なんでも「原寸大の図」が最もよく、「原寸大では大きすぎる」場合は縮小するのもやむを得ません。

リモコン クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)
子ども

これは、
こうかな?

内野吉貴

そうだね。
説明書と同じ向きで置いてみよう。

それほど複雑ではありませんが、「初めて体験する」子どもにとっては難しく感じられます。

「プラモデルや工作の作成」は、説明書の向きに合わせてパーツを配置し、少しずつ進めるのが王道です。

子ども

ネジ
留めるね。

リモコン クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)

ドライバーは先端が磁石になっていて、ネジがくっつくようになっています。

ドライバー先端にネジをつけた状態で、ドライバーの穴付近まで持ってゆきます。

内野吉貴

そうそう。
上手に出来ているね。

子ども

ゆっくり
移動するね。

子どもは、「ネジが落ちないように」そろりそろりと手を動かします。

ここで、手でネジが真っ直ぐつくように修正してゆきます。

「似ていること」や「同じこと」は出来る気持ち

リモコン クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)
子ども

これで、
穴まで持ってゆくね。

リモコン クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)

神経を集中させて、ゆっくりとドライバーとネジを移動させます。

そして、無事穴まで持って行って、クルクルとドライバーを回してネジをつけました。

子ども

よしっ、
出来た!

内野吉貴

上手く
出来たね。

この「ドライバーの先端にネジをつけて留める」のは、大人には難しくないですが、なかなかの難易度です。

このように「ちょっとしたこと」でも、出来たときは褒めてあげるましょう。

子ども自身が成長を実感しました。

リモコン クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)

コツが分かると、どんどんネジを留めてゆきます。

子ども

もう一つも
出来るよ!

リモコン クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)

一つ目のギアボックスの設置が完了し、二つ目のギアボックス設置に入ります。

子ども

ネジを
留めるね。

内野吉貴

どんどん
やってみよう。

子ども

さっきの時と、
似ているね。

内野吉貴

そうだね。
ボックスの置き方が似ているね。

リモコン クワガタムシ:タミヤ 楽しい工作シリーズ(新教育紀行)

これでギアボックスが、二つ互い違いに配置・固定されました。

「一気にやろう」とすると難しく感じる工程でしたが、一つ一つやれば出来ました。

これらギアボックスは、点対称に配置されています。

作成している子どもは「何か似ている」と付きましたが、ギア・モーター・軸の配置に対称性があります。

図形の対称性には、基本的に線対称と点対称があります。(上記リンク)

対称性

線対称:折り返したら同じ

点対称:180度(クルッと)回転させたら同じ

図形や数式において「対称性」は非常に大事な性質です。

「対称性」に着目して考えると、様々なことが一気に見えてきます。

今回の制作は「点対称」で、ボディの中心付近でクルッと回転させると「同じ」になります。

図形問題では「線対称」の図形があることに気づくと非常に分かりやすくなります。

このような「対称性」に注目してみる視点は、算数・数学の思考を整理するのに非常に役立ちます。

「ひらめき」が必要に感じられやすい図形問題は、実は「目の付け所」があります。

それをしっかりと理解していると「補助線を見つける」など問題のポイントが分かります。

色々自分で描いてみながら、考えてみましょう。

次回は下記リンクです。

新教育紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次