前回は「楽しむ知育・工作 3〜大人も楽しい・タミヤ楽しい工作シリーズ〜」の話でした。
今回はギアボックスは初めから出来上がっていましたが、しっかりとギアの動きを確認しました。
このギア(歯車)の動きは、大人が見ても非常に興味深いです。
これまでの「楽しい工作シリーズ」はギアボックスが全て一つでしたが、今回は初めて二つです。
大きいギアボックス
二つだね。
なんで、
二つあるんだろう?
子どもは興味津々です。
ギアボックスを
クワガタにつけるから、説明書見てみよう。
なんか、
難しそうだね。
一つ一つ
付けてみよう。
ギアボックスが向かい合うように並んで、二つをクワガタのボディに配置します。
そして、クワガタのツノも組み立ててゆきます。
一つ一つは難しくないですが、「一気にやる」となると難しく感じてしまいます。
まずは、たくさんある中で、「どのビスを使うのか」を確認します。
ビスを説明書に
置いて、確認しよう。
これと
これだね。
上の説明書の写真にビスを配置しています。
タミヤの説明書には、このように「ビスが原寸大で描かれている」のが非常に好感が持てます。
なんでも「原寸大の図」が最もよく、「原寸大では大きすぎる」場合は縮小するのもやむを得ません。
こうかな?
そうだね。
説明書と同じ向きで置いてみよう。
それほど複雑ではありませんが、「初めて体験する」子どもにとっては難しく感じられます。
こういう「プラモデルや工作の作成」は、説明書の向きに合わせてパーツを配置して、一つずつ進めるのが王道です。
ネジ
留めるね。
ドライバーは先端が磁石になっていて、ネジがくっつくようになっています。
ドライバー先端にネジをつけた状態で、ドライバーの穴付近まで持ってゆきます。
そうそう。
上手に出来ているね。
ゆっくり
移動するね。
子どもは、「ネジが落ちないように」そろりそろりと手を動かします。
ここで、手でネジが真っ直ぐつくように修正します。
これで、
穴まで持ってゆくね。
神経を集中させて、ゆっくりとドライバーとネジを移動させます。
そして、無事穴まで持って行って、クルクルとドライバーを回してネジをつけました。
出来た!
上手く
出来たね。
この「ドライバーの先端にネジをつけて留める」のは、大人には難しくないですが、なかなかの難易度です。
このように「ちょっとしたこと」でも、出来たときは褒めてあげるましょう。
子ども自身が成長を実感します。
コツが分かると、どんどんネジを留めてゆきます。
もう一つも
出来るよ!
一つ目のギアボックスの設置が完了し、二つ目のギアボックス設置に入ります。
ネジを留めるね。
どんどん
やってみよう。
さっきの時と、
似ているね。
そうだね。
ボックスの置き方が似ているね。
これでギアボックスが二つ互い違いに配置・固定されました。
「一気にやろう」とすると難しく感じる工程でしたが、一つ一つやれば出来ました。
これらギアボックスは、点対称に配置されています。
作成している子どもは「何か似ている」と付きましたが、ギア・モーター・軸の配置に対称性があります。
図形の対称性には、基本的に線対称と点対称があります。
線対称:折り返したら同じ
点対称:180度(クルッと)回転させたら同じ
図形や数式において「対称性」は非常に大事な性質です。
「対称性」に着目して考えると、様々なことが一気に見えてきます。
今回の制作は「点対称」で、ボディの中心付近でクルッと回転させると「同じ」になります。
図形問題では「線対称」の図形があることに気づくと非常に分かりやすくなります。
このような「対称性」に注目してみる視点は、算数・数学の思考を整理するのに非常に役立ちます。
「ひらめき」が必要に感じられやすい図形問題は、実は「目の付け所」があります。
それをしっかりと理解していると「補助線を見つける」など問題のポイントが分かります。
色々自分で描いてみながら、考えてみましょう。
次回は下記リンクです。