前回は「文章題を考えるコツ 〜整数問題と・果物や箱を描いてイメージ・状況をしっかり把握・問題 7〜」の話でした。
問題 7(再掲載)
大まかな数を押さえる:倍数と素数
今回は(1)の解法です。
整数問題と比の問題の融合です。
まずは、大まかな数を押さえることが大事です。
6箱必要で、6箱目は1個〜60個の可能性があるので、全ての数の範囲が分かります。
また「個数の比は8 : 9 : 12」から、それぞれの個数を未知数にするのではなく、全体を考えましょう。
箱とりんご・みかん・かきの状況を描いてみましょう。
和の8+9+12=29がポイントになります。
8,9,12は、2や3で割れる比較的「馴染み深い」数です。
合計した29という数字は「約数がない(素数)数」ですので、特殊な数字です。
対象を絞る:奇数か偶数か
全体の数は「29の倍数」である必要があります。
合計して、
全体を考えるんだね!
それぞれが、8,9,12の倍数であることから、
全体が「29の倍数」って分かるのね!
ここまでできたら、大体見えてきます。
2つの候補をどう絞ってゆくか。
ここでポイントは「みかんの個数は奇数」です。
みかんは「9の倍数」ですから、奇数になるには「9x○」の○は奇数でなければなりません。
全体を見て和を考える:意識して「全体を見る」こと
問題6と同様、整数問題では比が出てきても、すぐに①などの未知数を設定しないようにしましょう。
そして、意識して「全体を見る」ことを心がけましょう。
「全体を見る」ことは算数のすべての問題に共通します。
特に整数問題は、「全体を見て、考える」と「見えてくる」要素が強いです。
8,9,12は「分かりやすい」数字なので、こういう数字が出てきたら「まずは和を取ってみる」のが良いでしょう。
場合によっては、「差をとる事」がポイントになることもあります。
和と差って
大事なんだね!
整数問題は和をとってみたり、差をとってみることが「解く鍵」になることがあります。
次回は下記リンクです。