前回は「幅広い学力・学ぶ力をアップさせる〜実際に一緒に行ってみる大事さ・アクティブな精神・自立精神〜」の話でした。
貴重な映像が簡単に見れる環境と学び
今はテレビでもネットでも、大抵の国や場所の映像が見られます。
イギリス(英国)の
ロンドンって、こういうところなんだ・・・
フランスのパリって、
本当にきれい・・・
筆者が小さい頃でも、テレビで様々な国の映像が見られました。
ちょうど、バブル好景気であったこともあり、NHKなどで世界の映像を観ることが出来ました。
筆者が小学校3年生くらいの時に、家庭にビデオが普及し始めました。
貴重な映像を見ることは出来ますが、基本的に「ビデオ等を借りるか、買う」必要がありました。
「ビデオを借りる」ことは小学生では考えにくく、「ビデオを買う」のはさらに困難です。
ネットが普及した現代では、ダウンロード等の映像が非常に安価ですが、ビデオは高価だったのです。
内容にもよりますが、ビデオが1本で1万円を超えることも多かったです。
日本円の貨幣価値は、コロナ以降を別とすると1990年頃と2018年頃で「実感覚で10%程度の変化」です。
「様々な映像を見ることが出来る」であっても「小学生〜高校生には困難」だったのが30年前です。
あそこは、
こういうところなんだ・・・
ニューヨークって
こういう感じなんだ・・・
それが、今ではスマホでポチッとYou Tubeを検索すると、沢山の映像が多くは無料で見れます。
「映像を見ること」と「実際に体験すること」の大きな違い
その映像を「見て楽しむ」ことも良いことです。
上の写真は、東京スカイツリーから東京を眺めた光景です。
「東京のイメージ」は、ロンドンやパリと比較すると「雑然としたイメージ」である事が多いです。
大体想像ができる上のような光景も、実際に見てみると、
隅田川って
結構大きいね・・・
「リアルだからこそ分かる事」が多いです。
江戸時代から江戸・東京の都市が大きく変わった話を、上記リンクでご紹介しています。
「映像を見れば分かること」も多いですが、このように「実際に訪れたり体験すること」は異なります。
「映像をただ見る事」と「実際に訪れること=体験すること」の大きな違いがあります。
これは、子どもたちにはきちんと分かって欲しいです。
織田信長が満を持して築城した新たな城で、当時、
これだけの城は
我がEurope(欧州)にもない・・・
「欧州にもない」とまで言われた、豪華絢爛たる巨大な城・安土城。
その後、本能寺の変直後の混乱時に焼け落ちてしまった安土城。
1579年頃に完成した安土城の運命は、「たったの3年ほど」だったのです。
織田信長が好きならば、岐阜城や安土城址には、
一度は、岐阜城と安土城跡に
是非行ってみたい!
こう思う方が多いです。
ところが、岐阜や滋賀付近にお住まいでない方、東京など遠い方は、なかなか行く機会がありません。
好奇心と興味を喚起する実体験:織田信長の安土城址
筆者は学生時代から国内外、色々なところを旅しました。
大阪や京都は何度も行っていますが、どうしても関西方面は大阪・京都・奈良などが優先です。
学生時代は岐阜や名古屋は新幹線で、いつも通過してしまっていました。
そろそろ
岐阜城だな・・・
こう思って新幹線に乗っていたものです。
そのうちに
行こう・・・
「そのうちに」と思っているうちに月日が流れてしまいました。
これは、小学生・中学生・高校生には、なかなか体感できないことかも知れません。
ところが、人生は「そのうちに・・・」ということが大人になると増えてきます。
やがて、
やはり岐阜城・安土城址へは
行こう!
こう考えて、実際に行ったのは、社会人になってしばらくした20代後半でした。
当時、一人旅で電車・バスで移動するので、地方のこういう史跡をめぐるのはなかなか大変です。
電車・バスともに本数が少なく、時刻表を事前にチェックして、予定を立てなければなりません。
やっと、
安土城に来た・・・
山城なので結構急な石段で、距離も長いです。
途中には、羽柴(豊臣)秀吉が信長の家臣だった頃の邸宅跡地もあります。
実際に行ってみると、なんとなくわかります。
信長が、この地に日本一とも言える壮大な城を新たに築いた気持ちが。
今の滋賀県は当時「近江国」と言い、極めて重要な国でした。
極めて農業生産力が高く(武蔵国に次いで2位)、交通の要衝で商業が非常に盛んでした。
「近江」という地名の由来を、上記リンクでご紹介しています。
さらに、鉄砲の生産基地国友村もありました。
いわば、「京・山城に次ぐ国」と言っても良いほど大事な国でした。
歴史が好きな方でなくても、日本の歴史や地理は「知ると面白い」ことが多いです。
実体験することは好奇心と興味を喚起し、学ぶこと・理解することの楽しみを育みます。
子どもと一緒に色々なところを訪れてみては、いかがでしょうか。
例えば、歴史的なことを子どもが分からなくても、
ここ
楽しいね!
「なんとなく楽しい」と感じて、なんらかの記憶に残るしょう。
このように体験・経験することは、将来にも大きな良い影響があると思います。
あの時、〜に行った時、
ちょっと不思議に感じたことがある・・・
それは将来にわたり、子どもたちにとって大きな財産になるのではなるでしょう。
次回は下記リンクです。