理科の成績が上がる勉強法〜問題集を解いて学ぶ・基本を理解したら問題を解く・志望校の過去問を早めに解いて理解・目標の把握・分厚い問題集・たくさんの問題への姿勢・実際に自分で解いてみる・自分を最もよく知るのは自分〜|中学受験・理科

前回は「理科のおすすめ勉強法〜考えながら学ぶ姿勢と暗記・問題集を解いて暗記を増やす・「問題が解けるようになること」と「暗記すること」・問題集を参考書にする〜」の話でした。

目次

問題集を解いて学ぶ:基本を理解したら問題を解く

2018年愛光中・理科(四谷大塚ドットコム)

多くの参考書では、理科の基本的事項・法則の後に、「基本的考え方」などが書いてあります。

それらの「基本的考え方」を学ぶことは、とても大事です。

やっぱり、
「基本的考え方」が分かってないと、問題解けないよね・・・

だから、まずは
しっかり参考書の内容を理解しよう!

この姿勢は「正しい」です。

参考書で学ぶ・暗記することも大事ですが、どんどん問題集をやってみましょう。

でもさ、参考書が理解出来てないと、
問題やっても出来ないんじゃない?

「問題集で問題を解く」 のは、「出来るかどうかチェックする」よりも「出来るようになる」ためです。

「出来るかどうかチェックする」のは、塾などの模試・ミニテスト等で十分でしょう。

電気の問題などは、「具体的な問題を解いて学ぶ」方が「解く要領」が飲み込みやすいでしょう。

「解く要領が、本質的理解かどうか」は様々な意見があります。

一方で、試験で得点を得なければならない以上、「解けるようになることが大事」です。

それでは、問題集を解いて
「出来なくても良い」のかな?

「出来なくても、ぜんぜんOK」と考えて、問題集には取り組みましょう。

むしろ、「問題を解いてみて、出来たら嬉しい」くらいがちょうど良いでしょう。

例えば、電気・電流の問題の場合を考えます。

「オームの法則」など基本的原理を学んで、「問題を解けるようになる」のは困難です。

この時、回路などの「具体的問題に取り組んで、しっかり理解する姿勢」が大事です。

そして、一つ一つの問題を理解・吸収するようにしてみましょう。

志望校の過去問を早めに解いて理解:目標の把握

武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

志望校の過去問にも早めに着手して、どんどんやってみましょう。

これは、「目標をしっかり把握する」ためには非常に大事です。

問題集には、様々な学校の問題があり、志望校の傾向とは少し異なる問題もあるでしょう。

塾などのテキストもあるでしょうし、「問題を全てやる」とは思わないようにしましょう。

全てやる!

という意気込みは大事なのですが、実際はなかなか大変です。

目的は「問題集を全部やる」ではなく、「志望校の本試験で合格点を取る」ことです。

受験勉強の目標

・志望校の本試験で合格点を取ること

・「問題集を全部やること」「偏差値を上げること」ではない

「志望校の本試験で合格点を取る」プロセスで「問題集をやる」や「偏差値を上げる」はあるでしょう。

「解いた問題の量」や「偏差値」は一つのプロセスです。

最終的には、「志望校の本試験で合格点を取ること」が大事です。

「問題集をやる」ことを目的とするのではなく、「しっかりと知識を習得し、理解」を優先しましょう。

分厚い問題集・たくさんの問題への姿勢

学びへの視線(新教育紀行)

分厚い問題集や参考書をみると、大人がみても、

この分厚いの
全部やるの・・・

とテンションが下がってしまいます。

「たくさんあること」は「小さく分割して少しずつ攻略する」のが一つの手段です。

それでも、実際に取り組む小学生の子どもは、とても大変です。

何を
どこまでやれば良いのか・・・

問題集でも参考書でも「全部やる!」と思わないことが大事です。

全部やらなくても
良いの?

「全部」や「完璧」を求めずに、「出来るだけやってみる」姿勢が良いでしょう。

志望校の傾向にもよりますが、理科の暗記問題は「出やすい問題」があります。

それは、出題者側が

この分野のこの辺りは
問題を作成しやすい・・・

と考える分野や範囲があるからです。

そこで、参考書で山のような知識を

全部
覚えるぞ!

と考えても、なかなか上手くゆかないので、

出る部分を
優先的に覚えよう!

という方が効率が良いでしょう。

実際に自分で解いてみる:自分を最もよく知るのは自分

太さが一様ではない棒・重さがある棒:つり合い(新教育紀行)

その「出る部分」は塾などでも教えていると思いますが、実際に自分で解いてみるのが一番良いです。

「教わることで分かること」と「自分でやってみて、分かること」は大きく違います。

「教わった通りに学ぶ」のは効率が良いです。

ところが、「どの分野をどのように理解している、覚えている」のかは子ども次第で千差万別です。

子ども一人一人異なるでしょう。

それもまた「個性」でしょう。

個別指導や家庭教師に習っている方は、先生が、子どもの理解力を把握しています。

A君は、
この分野が少し弱いから・・・

もう少し重点的に
この分野を学ぶように指導しよう!

と、相応に教えてくれるでしょう。

一方で「自分を最もよく知るのは自分」です。

どんどん問題集やってみて、

この部分は、
まだ知らないことが多い・・・

と考えれば、問題集で出た部分を、まずきっちり学びましょう。

出来なかった問題をしっかり、
書いて学ぼう!

そして、その問題の分野周辺を参考書で読んでみましょう。

参考書と問題集を上手く往復すると、理解力が上がってゆくでしょう。

新教育紀行

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