プラモデルの仕組の理解と想像力〜物を作ることの楽しさ・子どもなりに気づくプラモデルの特徴〜|子どもの創造力

前回は「プラモデル作りから学ぶこと2〜「立体を考えること」とプラモデル・好奇心と「三次元への親近感」を育むプラモデル作り・「立体はわかる」という自分なりの自信〜」の話でした。

目次

物を作ることの楽しさ

新教育紀行
ガンダムのプラモデル(新教育紀行)

三国志シリーズのガンダムは、三国志好きの大人が見てもなかなか面白いです。

小さな子ども向けのガンダムを探していたら、このシリーズを知りました。

これは
なかなか面白いな・・・

僕が興味を持って、

子どもと一緒に
作ってみよう!

と買ってみたのがキッカケです。

一つ買うと、

今度は
違うのが欲しい!

子どもはどんどん欲しくなるので、増えてゆきます。

この「ガンダム三国志」は、曹操・劉備・関羽・張飛・趙雲・周瑜・呂布など沢山あります。

沢山作って、「プラモデルを作る楽しさ」を
感じて欲しい。

と考えて、

じゃ、次は
どれを作ろうか?

今度は、これが
強そうだから、これにする!

何気ないプラモデル作りから、「物を作ることの楽しさ」を感じてほしいと考えて一緒に作ります。

プラモデルの仕組の理解と想像力

プラモデルを作成していると、様々な「気づき」があります。

ここは、こう繋がって、
こうなっているんだ・・・

「プラモデルのことはとうに知っている」はずの大人ですら、色々と驚くことが沢山あります。

そして、作りながら子どもに、

このパーツとこのパーツを
組み合わせたら、こうなるね。

うん・・・
こうなるんだ・・・

そして、「一見複雑なものも、シンプルなパーツの集合体」であることを理解するのは大事です。

と言っても、

出来たから、
遊ぶ!

完成したプラモデルを持って、子どもたちは「ただ遊んでいるだけ」になりがちです。

この時、「完成品で遊ぶだけ」ではなく、「実際につくる」経験は大事です。

つくるのは小学校2年生の長男ですが、3歳の次男が遊びながら分解したり、壊したりしてしまいます。

これは全く誉められたことではないのですが、

これ、
こうなっちゃったよ!

様々な種類のガンダムが、上の写真のようにバラバラになります。

バラバラにしないで、
遊んで。

と言っても、聞いてくれません。

分解することも楽しんでくれながら、
理解をしてくれれば良いか。

と考えるしかありません。

子どもなりに気づくプラモデルの特徴

バラバラでは仕方ないので、組み合わせて元に戻そうとしました。

筆者はもともとプラモデルを作るのは好きですが、どうもパーツがうまく組み合わさりません。

あれ?
上手く組み合わさらないな・・・

すると、長男が来て、

ここは、
こうだよ。

と言って組み合わせてゆきます。

そして、少しずつ組み合わさってゆきました。

僕がつくったのではなく、長男が自分で作っているのを僕が見ていなかったガンダムもあります。

「つくったことがなかった」から、僕には復元の方法が分からなかったのです。

でも、「一度つくった」本人は覚えていて、すぐに復元しました。

なんとか、元に戻りました。

これは周瑜だった気がしますが、忘れてしまいました。

不思議なことに、三国志のストーリーも武将も知らない長男は、

これは
周瑜だよ。

とか

これは
関羽だよ。

とか説明してきます。

関羽は非常に特徴的ですが、子どもなりに特徴を理解しているのでしょう。

三国志を知っている大人は予備知識があって、

関羽は
長髭が特徴で・・・

とか、大人は意外と「余計なこと」を考えてしまいます。

子どもは、予備知識がなくても、子どもなりに特徴を捉えていて、子どもなりに考えています。

そして、三国志を知らなくても、これが不思議と「ほぼ正しい」のです。

それもまた面白いです。

ストーリー知らないのに、
よく覚えているな。

大事なことは、「自分でやってみたこと・体験したことは、覚えている」ことです。

おもちゃでも「自分でつくってみて・体験して、自然に覚えている」ことは、子どもの能力を鍛えるでしょう。

それは、自信にもつながるでしょう。

「仕組みを理解する楽しさ」を、小さな子どもに感じてもらいましょう。

そして、好奇心・興味を本人が持てば、とても良いと考えます。

新教育紀行

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