前回は「プラモデル作りから学ぶこと1〜子どもの立体感覚増進・立方体を切ってみるイメージと三次元の思考・「やってみれば出来る!」という子どもの自信〜」の話でした。
「立体を考えること」とプラモデル
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プラモデルを作る事は「子どもの立体感覚」を養います。
日常生活が3次元なので、「立体を考えること」は本来は易しいことのはずです。
ところが、算数や理科で三次元の問題になると、
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これは
どうなっているのだろう・・・
二次元の問題よりも遥かに難しくなります。
その大きな理由の一つは、「三次元立体が二次元の紙に表現されている」ことです。
三次元が二次元に還元されているので、頭の中でそれを「二次元から三次元に戻す」必要があります。
このように考えるとき、三次元のプラモデルを小さな頃から作成することは、
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ここがこう繋がって、
こうなるんだ・・・
三次元の小さなパーツが、少しずつ形をなしてゆくことが実感できるので、とても大事です。
好奇心と「三次元への親近感」を育むプラモデル作り
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ガンダムでも車でも「プラモデルの形」と中学受験などで問われる形は、大きく異なります。
中学受験では、立方体や三角すいなどのシンプルな形状が出てきますが、シンプルなのに難しいのです。
それは「平面よりも立体は考えるのが、はるかに難しい」からです。
ガンダムの形をよく見ても、立方体等ではなく、むしろ形状は非常に複雑です。
プラモデルのパーツは、立体問題で登場する形とは「全然違う形」です。
そのため、「プラモデルのガンダムをじっと見つめれば、立体問題が解ける」にはならないでしょう。
一方で、プラモデルのガンダムや車を眺めていると
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立体は
こうなっているんだ・・・
子どもなりに、色々と感じるでしょう。
様々な角度から眺めてみると、見え方が異なるので面白いです。
このような視点で、プラモデルを作ったり遊んでみることは、好奇心を育むでしょう。
日頃「立体・三次元の中で」普通に生活しているのですが、いざ「立体・三次元」を考えると
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何だか、
すごく難しい・・・
「難しい」となってしまうことが多いです。
とても不思議なことですが、やはり「立体を紙の上で考える」のはなかなか難しいことです。
小さな頃からプラモデルを組み上げたり、レゴを作っていると「立体に対する親近感」が湧くでしょう。
この「親近感」は大事です。
「立体はわかる」という自分なりの自信
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僕は、プラモデルたくさん
作ったから・・・
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立体には自信あるし、
立体はわかるはず!
「立体は分かるはず」と思う姿勢が大事です。
立体に対して「分かるはず」という「自分なりの自信」が大事です。
適度な自信を持つ話を、上記リンクでご紹介しています。
「やればできるはず!」と思う事が大事です。
この時、何も根拠がなく「できるはず!」とは、なかなか思えないものです。
その「根拠づくり=プラモデル作り」を小さなうちにやっておくこと。
それは、長い目で見て非常に大きな意味があるでしょう。
レゴは、プラモデルと異なる「非常に良い面」があります。
それは、「自分で好きなように作れる」ことです。
プラモデルは「説明書通りに作る」のです。
そこで、自分が思いもつかないようなつながり方があったりして、それが学びになります。
プラモデル作ったら「終わり」ではなく、そのプラモデルを色々と眺めて、動かしてみたりしましょう。
そういう経験が子どもの「学びへの姿勢」を増長し、立体問題への姿勢・親近感を養うでしょう。
次回は上記リンクです。