前回は「子どもと戦艦大和のペーパークラフトをつく 16〜最終形から想像・イメージ・仕組みを理解する姿勢・基本から応用へ・仕組みと「面白い」と思う心・好奇心〜」の話でした。
主砲の作成:子どもが「観察する姿勢」
大砲を支える砲身を作成しました。
いよいよ、戦艦大和の主砲を作成します。
空前絶後となった、戦艦大和の46センチ主砲です。
この戦艦大和の巨砲に、当時の大日本帝国海軍の軍人たちは夢をかけました。
主砲は上の写真のパーツを丸めて作成します。
クルクルっと丸めて接着すると、細いパイプのようになります。
こうやって、クルクルっと
巻いて細くするんだ。
これで、
大砲になったね。
ちょっと
やってみる?
ちょっと
難しいかな・・・
もう少し大砲が太ければ、子どもでも出来そうですが、細いので少し難しそうです。
主砲は3つずつで、3 x 3=9本です。
僕が作るから、
よく見ててね。
うん。
見てるよ!
ちょっと子どもには制作が難しいので、9本全て、筆者作成しました。
子どもが「出来ないこと」でも、よく見てもらって、子どもが「観察する姿勢」が大事です。
「なんとなく」でも分かること・理解しようとする姿勢
砲身と3つの大砲が、ようやく出来ました。
これは、
どうやって大砲になるのかな?
ここに
入れるのかな?
そうだね。
やってみて・・・
ちょっと
難しいかな・・・
じゃ、
良く見ててね。
うん。
見てるよ!
主砲3本差し込みました。
まずは、一つ作成しました。
ここを動かすと、大砲が上と下に
動くね。
本当だ。
面白いね。
なぜ、
動くと思う?
さっきの白いのが
あるからかな?
そうだね。
あの白いパーツがあるからだね。
先ほどの白いパーツが軸になって、主砲が動きます。
そのことが「なんとなく」でも分かること・理解しようとする姿勢が大事でしょう。
想像力・創造力を育む:現物に触れる
ここで、残った二つを作成するのを、ゆっくり子どもに説明します。
この白いのが
動くでしょ。
うん。
動くね。
ちょっと
触ってみて。
うん。
高価な・・・
ここに大砲を差し込むから、
大砲が動くんだよ。
なるほど。
分かったよ。
子どもと何か作成していて、同じパーツが複数あるときは、一気に作成せずに、少しずつ作成しましょう。
そして、子どもに現物を比較してもらって、「仕組みを理解する」ようにしましょう。
パーツで上下動くようになっている「仕組み」は、簡単な仕組みです。
こういう仕組みの理解は、図鑑などに描いてある内容を理解するのも良いです。
最も良いのは「現物に触れる」です。
一つしっかりと体験すると、類似することは「ある程度想像できる」ようになります。
こういう体験が、想像力・創造力を養ってゆくと考えます。
それには、まず子どもが「面白い!」と感じるようにしたいです。
「面白い!」という気持ちを持てることが、学びの最も大事なポイントだと思います。
「あっ。そうか!」と分かる姿勢が算数・理科は最も大事で、その姿勢が学力アップにつながるでしょう。
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