子どもと戦艦大和のペーパークラフトをつくる 12〜船から戦艦へ・完成のイメージ・斜めの曲面を展開・切って広げる・円錐の展開図・知恵を生む「ものづくりの経験」〜|鍛える創造力

前回は「子どもと戦艦大和のペーパークラフトをつくる 11〜将星たちが座乗した戦艦大和の艦橋・完成の青写真・イメージ・複雑なモノも「小さなモノの組み合わせ」〜」の話でした。

目次

船から戦艦へ:完成のイメージ

戦艦大和の艦橋が、完成してきました。

大和に艦橋をつけてみましょう。

子ども

かっこいいね。

内野吉貴

戦艦大和っぽく
なってきたね。

これで、船から戦艦へ、一気に変わった感じがします。

ペーパークラフト「戦艦大和」(歴史群像 学研)
子ども

なんか、
完成に近づいたね。

子どもも嬉しそうでした。

斜めの曲面を展開する・切って広げる:円錐の展開図

今度は、煙突やアンテナなどを作成します。

局面の形状の煙突(写真右上)は、2次元で非常に変わった形状をしています。

内野吉貴

これ、
見て。

内野吉貴

どんな形に
なると思う?

子ども

ちょっと
分からないよ。

これは、実際結構難しいですが、今までと同様に立体化してみます。

少し不思議な形の煙突と、アンテナが出来ました。

子ども

これは
面白い形だね。

内野吉貴

あの形が、立体になると、
この煙突になったんだよ。

小学生にとっては、「円錐を切ると円の一部+円になる」のが不思議に感じるものです。

特に円錐の斜めの曲面を展開する(切って広げる)と、円の一部になるのは、面白く感じるでしょう。

中学受験などでも、円錐などの立体の問題が出て、円錐の斜辺の長さの計算の仕方を習います。

塾講師

ここを切って、
展開すると、こうなります!

「展開するとこうなるから」と習いますが、一度作ってみると良いでしょう。

円錐の曲面が「円の一部で出来ている」ことを、きちんと理解することが大事です。

原理的には「頂点から底面の円への長さが一定だから」となります。

平面・立体図形は「こうなる」と覚えるだけでなく、実際作成してみると良いです。

すると、原理を理解すると応用力が高まるでしょう。

内野吉貴

これ、
つけてみて。

子ども

うん。
やってみる。

少し複雑な形状ですが、慣れてきたのか、しっかりと接着できました。

知恵を生む「ものづくりの経験」

また小さめで、複雑な立体パーツを作ります。

内野吉貴

これ、
作ってみて。

子ども

これは
難しいよ・・・

内野吉貴

折ってみれば、
分かるからやってみて。

折れ目には、事前にカッターを軽く入れておくと、折りやすいです。

小さくて、折り込むのもなかなか大変ですが、子どもはトライしてみます。

子ども

なんとか、
出来たよ。

内野吉貴

きれいに
出来ているね。

筆者が、少しピンセットで手直ししましたが、よく出来ていました。

これを突然作るのは、小学校低学年には難しいでしょう。

少しずつ作ってきたので、「出来るかも」と思ったのです。

その意味では、「ものづくりの経験」は「知恵を生む」とも言えそうです。

まだまだ細かなパーツがありますが、作成を続けます。

次回は下記リンクです。

新教育紀行

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