子どもと戦車のペーパークラフトをつくる体験 8〜立体・小さなパーツ・実際に見て考える大事さ・つくって初めて分かること・部分と全体〜|創造力と想像力

前回は「子どもと戦車のペーパークラフトをつくる体験 7〜立体・「なぜ?」「どうして?」と聞く・ギザギザを切ってみる体験・共通点を探す視点〜」の話でした。

目次

小さなパーツを作る体験:部分と全体

戦車が大分できてきて、今回で完成です。

またもや、小さなパーツが出てきました。

上の写真の小さなパーツのギザギザは、僕がカッターで切りましたが、

これは、
なかなか忍耐が必要だ・・・

結構大変でした。

しかも、このペンの太さと似たサイズの小さなパーツを丸める必要があります。

ピンセットを使用して、なんとか作成しますが、綺麗に紙を曲げて、接着するのは難しいです。

上の写真左のパーツを、ペンを使って丸くならします。

そして、右側の円形のパーツを、貼り付けます。

小さいね。

そうだね。
ここ接着するから、見てて。

子どもの集中力が途切れがちになりますが、出来るだけ見てもらいましょう。

世の中の自動車や飛行機などの機械は、大小様々なパーツからできています。

パーツはだいぶ異なりますが、「部分と全体」という意味では似ています。

実際に見て考える大事さ

なんとか
出来た・・・

これ、どこに
つくの?

どこだと
思う?

作成している側は「作ることで手一杯」ですが、見ている子どもは

どうなるの
だろう?

と、一生懸命考えています。

これは、「見ているから」考えることで、映像ではなく、目の前で見て・体験することが大事です。

目の前にリアルなモノがあることが、脳に刺激を与え、リアリティをもたらします。

読書は「電子書籍より紙の書籍の方が、脳科学的にも良い」のと同じことだと思います。

「出来ているところ」は褒める姿勢

少し大きなパーツが出てきました。

子どもにも切ってもらいました。

上の写真の、上側2つは子どもが切ったので、少し斜めになっています。

切ったよ。

このあたりは
上手だね。

ここは、もう少し真っ直ぐ
切れるようにしよう

「出来ているところ」は褒めつつ、「もう少し」は軽く是正する方向に話しましょう。

パーツを組み合わせて完成です!

出来たね!

子どもは嬉しそうです。

つくってみて、初めて分かること

一緒に
作ったね!

うん!

やっと
出来た・・・

この戦車は、砲塔や砲台が上下左右に動き、かなりリアルです。

子どもが作成したところは、少し歪んで甘い感じですが、それもまた良しです。

子どもなりに、

ここは、
僕がつくった!

ここは、
僕が切った!

と覚えているでしょうし、一度経験するか、しないかは大きな違いがあります。

「つくってみて、初めて分かること」があります。

「行ってみて、初めてわかること」もあります。

このように「やってみる」姿勢が身につくと、学びにも役立つと思います。

ペーパークラフト「戦車ティーガーI」(歴史群像 学研)

次回は下記リンクです。

新教育紀行

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