前回は「子どもと戦車のペーパークラフトをつくる体験 4〜立体感・「うっかり間違える」大事な経験・一度やってみる大事さ・物の形が変化する経験〜」の話でした。
図形の類似性
子どもと一緒に戦車のペーパークラフトを作成し、大体の形が出来てきました。
知育の「子ども向け」ペーパークラフトが沢山ありますが、この戦車のペーパークラフトは大人向けです。
歴史が好きな筆者が、よく読む「歴史群像」の付録です。
「子ども向け」ではありませんが、
筆者と一緒に作成を進めています。
実はここからが、細かなパーツが多いです。
これから切る厚紙の用紙を見ると、
これを全部切るのは、
大変だ・・・
「ちょっと大変」と思いますが、子どもも楽しんでいますので、やってみましょう。
砲台に乗る砲塔などを、製作してゆきます。
結構小さな部材ですが、切れそうなパーツは、子どもに切ってもらいました。
これ切るの、
難しいよ。
少しずつ
切ってごらん。
上の円の外周は、ちょっとイビツですが、子どもが切りました。
内側の円はハサミでは切れないので、筆者がカッターで切りました。
前も似たような、円柱タイプのパーツがありましたが、円周がギザギザになっていて、円が貼れました。
さっきと
似ているね。
そうだね。
ギザギザが一緒だね。
複雑に見えるパーツも、同じような作りがあることを発見してもらいましょう。
こういう「類似性に注目する視点」は、サイエンスでも学びでも大事です。
「似ている考え方」に気づく大事さ:発見する楽しさ
小学校・中学受験で、学ぶことはたくさんあります。
「似ている考え方」や「共通する考え方」があります。
そういうポイントに自分で気づくと、楽しいですし、学力も上がるでしょう。
小さなパーツが出てきました。
比較できるように、上の写真では、細いペンを置いています。
このギザギザを
切るのが大変だった・・・
こういう小さなパーツを切るのは、結構時間かかります。
丸めて留めると、円錐の一部のような立体になりました。
一緒に写しているペンは、かなり細身のペンで直径が8mmほどです。
つまり、上の砲台の直径も8mmほどで、かなり細かいパーツです。
小さなパーツを回して止めたりして、上の状態になりました。
これは、
なんだろう?
なんだと思う?
ちょっと考えてみて。
細かな作業が続くので、子どもは少し飽き気味になります。
少し考えてもらいましょう。
とても
細長いね。
すごく
小さいね。
これ、
つながるのかな?
「小さい」などは、見れば分かる「当然のこと」です。
子どもは色々と考えていて、
「小さい」のは、当たり前だから、
言っても仕方ないかな・・・
「当たり前のことは言っても・・・」と考えたりします。
ここで、親や大人が、
なんでもいいから、
気づいたことをいってみて。
子どもに「何かを言うこと」を促すことも大事です。
そして、自分で「発見すること」を楽しんでもらいましょう。
「発見する楽しさ」は、理科などへの興味では最も大事なことです。
アインシュタインと「不思議に思う気持ち」
アインシュタインは子供の頃、父親からコンパスを与えられて、
これは、
なに?
おもちゃ
かな?
あれ?
ずっと針が同じ方向を向いているよ。
どうして
だろう・・・
このように、アインシュタイン少年は「とても不思議」に思いました。
この「不思議に思う気持ち」が、アインシュタインが物理へ向かうきっかけの一つだったのでしょう。
アインシュタインとコンパスの話は、上記リンクでご紹介しています。
上記の部品は、手で作成するのが難しく、ピンセットを使って製作しています。
ピンセットは、小学校4年生くらいから実験で使うと思います。
小学生の頃、上皿天秤に「1g、それ以下の重さ」の薄いアルミの板をピンセットでつまんで乗っけたら、
あっ、
乗っけすぎた・・・
なんて思ったことは、いい思い出です。
子どもにも、ちょっとピンセットを使ってもらいましょう。
なんか、
面白いね。
こうすると、
小さなパーツもつかめるね。
カッターなど危険な道具以外は、子どもにどんどん使ってもらうのが良いと思います。
子どもなりに、
これは
なんだろう?
「これはなんだろう?」と不思議に思って、考えることが大事です。
次回は下記リンクです。