「子どもの個性を活かす」ための中学受験〜画一的な日本の教育と「ゆとり教育」の大失敗・「自由な環境」と子どもの成長・威人たちの生き方と「自由」〜|子どもの個性と教育3

前回は「才能を持つ子どもが「居心地が良くない」日本の教育〜百人百様の子どもたち・中学受験の大ブーム・「満州事変」を小学生に問うこと〜」の話でした。

目次

画一的な日本の教育と「ゆとり教育」の大失敗

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

ずっと昔から、

日本人A

日本の教育は
画一的すぎではないか・・・

「画一的すぎ」あるいは「ペーパーテスト重視」という指摘があった日本の教育。

ところが、

日本人B

今こそ
変わろう!

日本人C

今変わらなかったら、
いつ変わるの?!

「掛け声ばかりで、あまり変化しない」のが日本という国家なのかもしれません。

日本の教育がもっと多様に、そして独自の個性を育てるようになって欲しいと考えます。

ところが、

文科省

もっとゆっくり「ゆとりを持って」学んで、
個性的になろう!

文科省

「円周率は3」と
学びましょう!

「ゆとり教育」という意味不明なことを、本気で推進した文部科学省。

大体のイメージやおよその計算としては、「円周率は3」で「大体良い」のは現実かもしれません。

ところが、「循環小数でない、無限に続く円周率」を、

男子小学生

円周率って
整数なんだ!

子どもたちに「大きな勘違い」をさせてしまう点があることが大問題でした。

この「ゆとり教育」が失敗であったことは明白ですが、

文科省

子どもたちに詰め込みをしないで、
自由にすれば、発想が広がる!

「自由が発想の根幹」と「本気で考えた」方が、いたことが信じられないことです。

「自由な環境」と子どもの成長:威人たちの生き方と「自由」

新教育紀行
左上から時計回りにアインシュタイン、、中村修二、エジソン、山崎直子(Wikipedia)

おそらく文科省の方々、あるいは「ゆとり教育」関係者は、

文科省

「自由な環境が自由な発想を生む」には、
子どもたちを自由に、好きにさせればOK!

こう考えたのでしょう。

こうした方達は、威人・偉人たちの「一側面」をみているのでしょう。

山崎直子

両親は
放任主義でした。

山崎直子

子どもの判断に
任せる主義でした。

放任主義の親の元、現代の威人となった山崎直子。

「放任主義」でスクスク育った山崎に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

アインシュタイン

暗記ばっかりの勉強なんて、
絶対嫌!

アインシュタイン

軍国主義のギムナジウムを脱走して、
自由な雰囲気のミラノへ!

暗記大嫌いで、元の祖国を脱走して自由を謳歌したアインシュタイン。

エジソン

なぜ、「1+1=2」
なんですか?

エジソン

だから、
なんで?

「1+1=2」という算数の超基本に疑問を抱き続けて、「小卒」ですらなかったエジソン。

青色ダイオードでノーベル物理学賞を受賞した中村修二は、

中村修二

小さな頃は、
生まれ故郷の近くの海を見てぼーっとしてた・・・

中村修二

ぼーっとすることは、
子どもの発想を広げるためには、とても良いだろう・・・

彼・彼女らは、「自由な環境」に子どもの頃にあったことが「威人となった理由の一つ」です。

ところが、「自由な環境」の中に、それぞれの「強い思い」があって少しずつ成長していきました。

成功を収めた方々のプロセスには、「自由な環境」ではない中、切磋琢磨したプロセスが必ずあります。

それにも関わらず「自由な環境」のみを切り出した文部科学省。

この文科省が指導する状況では、とても「良い教育」は期待できそうにありません。

そして、この方達は本人の努力や周囲の方との関わりもあって「個性を伸ばしていった」のでしょう。

通俗自然科学読本(1873年刊)(週間100人 No.3アインシュタイン ディアゴスティーニ)
アインシュタイン

友達と一緒より、
一人が好き・・・

という「ちょっと困った子ども」だったアインシュタイン少年。

タルムート

やあ、
アルバート・・・

タルムート

これ、良かったら
読んでみな。

かなり年齢が離れた大学生のタルムート兄ちゃんから渡された本が、

アインシュタイン

これは、とっても
面白い!

アインシュタインは、大好きになりました。

この「ちょっとしたキッカケ」が、アインシュタイン少年の人生に、とても大きな影響を与えました。

「子どもの個性を活かす」ための中学受験

新教育紀行
武蔵中学・高校のヤギたち(新教育紀行)

日本の教育が、欧米のような個性重視の先進的教育となること。

それは、政治状況がかなり大きく変化しない限りなさそうです。

男子小学生

僕は理科が好きだから、
物理学者になりたいな・・・

女子小学生

私は世界の方々と
接したいから、外交官かな・・・

子ども自身が「自身の未来像」を考える事は、とても良いことだと思います。

「日本の教育」というある一定の範囲で、自分の子どもを「個性あるように」育てること。

上の威人の方々は半数は外国の方で時代も異なり、大きく状況が違います。

対して、山崎直子・中村修二は現在も大活躍している方々で、その生き方は大いに参考になるでしょう。

「個性を育む環境」を求めるためには、

受験生の父親

親子で大変だけど、
子どもが中学受験して・・・・

受験生の父親

「独自のカラーを推進する」学校へ
子どもを通わせようか・・・

「独自カラーの学校へ通う」という考えが、一つの選択肢になります。

その時は、それぞれの学校の校風・カラーを最優先しましょう。

そのことが、受験生本人・子どもの幸せに最もつながるでしょう。

欧米の学校にもランキングはありますが、日本のように「偏差値ありき」ではないです。

画一的な基準で定められる偏差値は、「個性」とは対局にあるものです。

日本ならば「偏差値70の学校」は、

日本人B

偏差値70!
すごいね!

「すごい」となるかもしれません。

これが欧米だったら、

欧州人P

あの学校の
偏差値が・・・

こう言ったところで、

偏差値って、
そんなに大事?

欧州などの人からは、失笑されるのではないでしょうか。

「偏差値の高さ」は、学力に対する「合格する可能性を判断する一つの基準」にはなり得ます。

ところが、その「数字」は「学校の良さ」とは無関係です。

男子小学生

偏差値が高い学校を
目指したい!

というのは、「上を目指す」という向上心の一つとして考えれば、それはそれで良いように思います。

偏差値が65であろうと50であろうと、学校の良さには大して関係がないことです。

上に挙げた山崎直子・中村修二の二人は、揃って「中学受験をしていない」方々です。

山崎直子

私は
公立中学に行きました。

中村修二

中学受験をすることは
考えもしなかったが・・・

それぞれの方が、それぞれの環境・時代の中で、自由な発想を広げながら一生懸命学びました。

まだ、中学受験の志望校が最終決定していない方は、

受験生の父親

どの学校の
雰囲気が好き?

男子小学生

う〜ん・・・
このA中学とか良さそう・・・

「どの学校に通学したいのか」を親子で一緒に考えるのも良いでしょう。

すでに最終決定した方、受験期後半〜直前期の方は、

男子小学生

とにかく、このX中学に通って、
僕の人生を楽しく、実り大きくしたい!

女子小学生

私は、Y中学に行って、
〜さんみたいになりたい!

「最後の最後まで頑張る」のがベストと考えます。

最終的に、子ども自身が、

男子小学生

絶対にこの中学校に
僕は行きたいんだ!

女子小学生

私は大好きなこの学校に
とにかく通いたい!

「ぜひ行きたい」と思える学校を志望して、見事合格できるようにできるのが一番です。

こうした「自分に合うはず!」と考える志望校に向けて、強い気持ちを持つこと。

それこそが、最終的に「子ども本人に合う学校に合格する」秘訣なのでしょう。

次回は下記リンクです。

新教育紀行

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