前回は「才能を持つ子どもが「居心地が良くない」日本の教育〜百人百様の子どもたち・中学受験の大ブーム・「満州事変」を小学生に問うこと〜」の話でした。
画一的な日本の教育と「ゆとり教育」の大失敗
ずっと昔から、
日本の教育は
画一的すぎではないか・・・
という指摘があった日本の教育。
ところが、
今こそ
変わろう!
今変わらなかったら、
いつ変わるの?!
という掛け声ばかりで、「あまり変化しないのが日本という国家」かもしれません。
日本の教育がもっと多様に、そして独自の個性を育てるようになって欲しいと考えます。
ところが、
もっとゆっくり「ゆとりを持って」学んで、
個性的になろう!
「円周率は3」と
学びましょう!
「ゆとり教育」という意味不明なことを、本気で推進した文部科学省。
大体のイメージやおよその計算としては、「円周率は3」で「大体良い」のは現実かもしれません。
ところが、「循環小数でない、無限に続く円周率」を、
円周率って
整数なんだ!
と子どもたちに「大きな勘違い」をさせてしまう点があることが大問題でした。
この「ゆとり教育」が失敗であったことは明白ですが、
子どもたちに詰め込みをしないで、
自由にすれば、発想が広がる!
ということを「本気で考えた」方がいることが信じられないことです。
「自由な環境」と子どもの成長:威人たちの生き方と「自由」
おそらく文科省の方々、あるいは「ゆとり教育」関係者は、
「自由な環境が自由な発想を生む」には、
子どもたちを自由に、好きにさせればOK!
と考えたのでしょう。
こうした方達は、威人・偉人たちの「一側面」をみているのでしょう。
両親は
放任主義でした。
子どもの判断に
任せる主義でした。
放任主義の親の元、現代の威人となった山崎直子。
暗記ばっかりの勉強なんて、
絶対嫌!
軍国主義のギムナジウムを脱走して、
自由な雰囲気のミラノへ!
暗記大嫌いで、元の祖国を脱走して自由を謳歌したアインシュタイン。
なぜ、「1+1=2」
なんですか?
だから、
なんで?
「1+1=2」という算数の超基本に疑問を抱き続けて、「小卒」ですらなかったエジソン。
青色ダイオードでノーベル物理学賞を受賞した中村修二は、
小さな頃は、
生まれ故郷の近くの海を見てぼーっとしてた・・・
ぼーっとすることは、
子どもの発想を広げるためには、とても良いだろう・・・
彼・彼女らは、「自由な環境」に子どもの頃にあったことが「威人となった理由の一つ」です。
ところが、「自由な環境」の中に、それぞれの「強い思い」があって少しずつ成長していきました。
成功を収めた方々のプロセスには、「自由な環境」ではない中、切磋琢磨したプロセスが必ずあります。
それにも関わらず「自由な環境」のみを切り出した文部科学省。
この文科省が指導する状況では、とても「良い教育」は期待できそうにありません。
そして、この方達は本人の努力や周囲の方との関わりもあって「個性を伸ばしていった」のでしょう。
友達と一緒より、
一人が好き・・・
という「ちょっと困った子ども」だったアインシュタイン少年。
やあ、
アルバート・・・
これ、良かったら
読んでみな。
かなり年齢が離れた大学生のタルムート兄ちゃんから渡された本が、
これは、とっても
面白い!
アインシュタイン少年の人生に大きな影響を与えました。
「子どもの個性を活かす」ための中学受験
日本の教育が、欧米のような個性重視の先進的教育となること。
それは、政治状況がかなり大きく変化しない限りなさそうです。
僕は理科が好きだから、
物理学者になりたいな・・・
私は世界の方々と
接したいから、外交官かな・・・
子ども自身が「自身の未来像」を考える事は、とても良いことだと思います。
「日本の教育」というある一定の範囲で、自分の子どもを「個性あるように」育てること。
上の威人の方々は半数は外国の方で時代も異なり、大きく状況が違います。
対して、山崎直子・中村修二は現在も大活躍している方々で、その生き方は大いに参考になるでしょう。
「個性を育む環境」を求めるためには、
親子で大変だけど、
子どもが中学受験して・・・・
「独自のカラーを推進する」学校へ
子どもを通わせようか・・・
という考えが、一つの選択肢になります。
その時は、それぞれの学校の校風・カラーを最優先しましょう。
そのことが、受験生本人・子どもの幸せに最もつながるでしょう。
欧米の学校にもランキングはありますが、日本のように「偏差値ありき」ではないです。
画一的な基準で定められる偏差値は、「個性」とは対局にあるものです。
日本ならば「偏差値70の学校」は、
偏差値70!
すごいね!
となるかもしれません。
これが欧米だったら、
あの学校の
偏差値が・・・
と言ったところで、
偏差値って、
そんなに大事?
と失笑されるのではないでしょうか。
「偏差値の高さ」というのは学力に対する「合格する可能性を判断する一つの基準」にはなり得ます。
ところが、その「数字」は「学校の良さ」とは無関係です。
偏差値が高い学校を
目指したい!
というのは、「上を目指す」という向上心の一つとして考えれば、それはそれで良いように思います。
偏差値が65であろうと50であろうと、学校の良さには大して関係がないことです。
上に挙げた山崎直子・中村修二の二人は、揃って「中学受験をしていない」方々です。
私は
公立中学に行きました。
中学受験をすることは
考えもしなかったが・・・
それぞれの方が、それぞれの環境・時代の中で、自由な発想を広げながら一生懸命学びました。
まだ、中学受験の志望校が最終決定していない方は、
どの学校の
雰囲気が好き?
う〜ん・・・
このA中学とか良さそう・・・
「どの学校に通学したいのか」を親子で一緒に考えるのも良いでしょう。
すでに最終決定した方、受験期後半〜直前期の方は、
とにかく、このX中学に通って、
僕の人生を楽しく、実り大きくしたい!
私は、Y中学に行って、
〜さんみたいになりたい!
「最後の最後まで頑張る」のがベストと考えます。
最終的に、子ども自身が、
絶対にこの中学校に
僕は行きたいんだ!
私は大好きなこの学校に
とにかく通いたい!
と思える学校を志望して、見事合格できるようにできるのが一番です。
こうした「自分に合うはず!」と考える志望校に向けて、強い気持ちを持つこと。
それこそが、最終的に「子ども本人に合う学校に合格する」秘訣なのでしょう。
次回は下記リンクです。