前回は「楽しく工作しよう 1〜創造力を伸ばす・楽しい工作シリーズ・まずは「出来る!」と思う・パーツを整理・パーツの役割を理解・パーツをよく見て観察する〜」の話でした。
創造力を伸ばす知育玩具:楽しい工作シリーズ
シンプルな作りですが、似ているけど違うギアのある「楽しい工作シリーズ」。
これらのギアの形状の違いにも、創意工夫が詰まっています。
それは、作成しながら気づくことなので、早速作成を開始しましょう。
説明書にあるように、
ギアに金属の棒を差し込んでみよう。
こうかな。
そこに
パチっとはめて。
うん。
ギアの形状が異なり、一つのギアには正六角形の穴が空いていました。
これは、上の写真のように、金属棒についているパーツと噛み合わせるためだったのです。
両側から止めて、ギアと金属棒が一体化しました。
いよいよ、ギヤボックスを作成してゆきます。
このギヤボックスを作るところが、「楽しい工作シリーズ」の醍醐味です。
説明書読みながら、
透明なパーツにギアを入れよう。
こんな
感じかな。
ギヤボックスの作成:観察する力を育てる
簡単そうですが、この部分をしっかり作成することが大事です。
そう。
そんな感じだよ。
箱の中で、
ギヤが噛み合うから、説明書見て作ってみて。
こうかな。
そう。
こっちが動くと、どうなるかな?
こっちも
回るね。
大人にとっては、当たり前のギアですが、子どもにとっては新鮮味があります。
ギヤを
よく見てみよう。
面白い形だね。
どんどん作成してゆきたいところですが、ギヤは根幹のパーツなので、しっかり見ておきたいです。
似ているけど、
ちょっと違うね。
確かに、ほとんど同じ形状ですが、外側のギヤの部分の掘り込み方などが、少し異なります。
こうして、パーツをよく観察することは、観察する力を育てるでしょう。
「わかりやすいモノ」を優先:優先順位をつける
ギヤを組み合わせてゆきます。
説明書を
よく読んでね。
ギヤの前後関係や、接続の仕方は非常に大事なところです。
ここを、うっかり間違えてしまうと、後でうまくゆかなくなるので、ここは丁寧に進めてゆきます。
棒を回して、
ギヤを回してみて。
こっちも
回るね。
ギヤを止める棒や金物が、たくさんあって、結構複雑な作りです。
もう一つ
透明なパーツではさんで、箱にしよう。
こうかな。
穴が3つあるから、
説明書見て、穴に棒が通るようにしよう。
ギヤなどの棒を双方の透明なパーツで通して、ギヤボックスになります。
双方で通す穴が1つか2つだと、それほど難しくないですが、穴が3つになると少し難しいです。
ちょっと
難しいね。
こういう時は、「一気にやろう」と思わずに、まずは「わかりやすいモノ(穴)」を優先しましょう。
まずは、
この穴に通して、次にこの穴にしたら。
うん。
出来そうだよ。
算数や理科でも、対象が2つまでだと比較的考えやすいです。
対象が3つになると、途端に難しくなります。
多くの方が、「苦手」と考える電気・電流・抵抗の問題。
「難しい」と苦手意識を持ってしまうのは、電流・抵抗・電圧の三つが登場するからです。
そこで、対象となる3つ(電流・抵抗・電圧)に優先順位をつけ、「主役は電圧」と考える話をご紹介しました。
「優先順位をつける」ことは、勉強でも日常生活でも「当たり前」ですが、難しいことです。
工作しながら、押さえてゆくポイントを子どもが自然と学んでゆくのが望ましいと思います。
次回は下記リンクです。