中学入試の新潮流と教育 2〜中学入試の新たな試み・志望者の「学びへの姿勢」を問う・学校の個性とカラーが現れる入試・学力より姿勢を評価する試験・志望者の本質的能力を測る試み〜|中学受験

前回は「中学入試の新潮流と教育 1〜ペーパーテスト主体の日本の受験界・中高一貫校の大きな意義:お兄さんお姉さんと接すること・校風とカラーを鮮明に打ち出す学校たち〜」の話でした。

目次

中学入試の新たな試み:志望者の「学びへの姿勢」を問う

新教育紀行
種子島の海(新教育紀行)

中学受験の試験方法に関して、様々な「新潮流」や「新たな試み」が行われています。

この「新潮流」「新たな試み」は、単に「中学入試のあり方の変化」に留まらないでしょう。

今後の各校の取り組みによりますが、教育への影響も大きいと考えます。

中学受験において、英語導入を決めた学校もあります。

英語のインタビュー形式での試験を導入した、日大豊山女子中高が紹介されています。

「スピーキング力・姿勢」を見る試験ですが、これも面白い試みだと思います。

英検二次試験でもこういう試験がありますが、英検は基本的に「英語力を測る」です。

対して、この試みを中学入試で行う学校は、志望者の「学びへの姿勢」も見たいのでしょう。

「学びの姿勢」をどう評価して、点数化するのか、は難しい面があります。

この「点数化が難しい」面には、「各学校の考え方」が反映されると考えます。

学校の個性とカラーが現れる入試

新教育紀行
武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

この様々な試験方法は「学校の個性」が「入試に現れていること」で、大変良いことだと思います。

算数などの筆記試験は、「ある程度想定された解答がある」画一的な試験です。

「画一的な試験」の上で、様々な問題のレベルや工夫があります。

それと比較して、このような「特徴的な試験」を課す姿勢の方が、長期的観点から好ましいです。

「想定された解答」に対して、「想定通りに解く」か「多少異なる方針で解く」かは、

出題者

ちょっと想定と異なる
考え方も良いな・・・

算数の学力を測る上では有効です。

それ以上に、インタビュー形式で「どのように対応するか」を入試に含むこと。

それは、志願者の将来性を「学校の校風・カラー」からみて考える・点数を与えることになります。

受験生の父親

インタビュー形式の試験は、
どのように点数かするのだろうか?

それを「どのように点数化するか」は、受験者及びその親は気になります。

それは各校が公開しないでしょうし、公開する必要もないでしょう。

「独自の方針」で点数化することは「点数化というプロセス」を経て、各学校のカラーが表現されます。

これは個性を尊重することにつながり、多様性をもたらすでしょう。

そういう「独自カラーに、どう対応するか」を志願者が自ら考える姿勢は、非常に大事です。

単に、

出題者

この問題
解ける?

問題を「解けるかどうか」を聞かれて、

男子小学生

う〜ん・・・
これはどうかな・・・

「ただ考える」よりも、「自分の姿勢」を考え・表現することになることは、非常に良いことです。

また、そういうインタビュー対策をするとき、「志望校のことをよく考える」ことも大事でしょう。

学力より姿勢を評価する試験:志望者の本質的能力を測る試み

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富士山ご来光(新教育紀行)

英語の試験では、

出題者

文法的間違いより、
姿勢を評価を評価したい・・・

このように「姿勢を評価する」学校もあり、非常に良いことです。

英語を学ぶときに、「三単現のs」がどうとか「haveの後は過去分詞」とかは「文法論としては大事」です。

実用上は、「どちらでも良いこと」かもしれません。

英米ネイティブスピーカーの方々、ヨーロッパなどで数カ国語操る方々は、ちょっと違っても分かります。

男子中学生

ここは、
文法的にどうかな・・・

あまり文法を考える過ぎるよりも、積極的に話した方が良いでしょう。

また、「話さなければ、ネイティブも誰も、何も分からない」のです。

この「文法重視の消極的姿勢」が、「日本人の英語下手」につながっています。

大学生も多くの方は、英語などは読み書きできても「なかなか話せない」「話す自信がない」のです。

それは「やってみる」機会がないから、「できない」と思い込んでしまうことです。

これは、多くの方が思い当たるでしょう。

中学受験の「新潮流」は、それぞれ「鮮明な方針」を打ち出すことに繋がります。

そして、教育界全般にも少しずつ影響を与えるでしょう。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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