社会・歴史・地理の勉強のポイント〜年号・出来事・人物の暗記・歴史が「出来ない」から「出来る」へ・好きな人物〜|小学校・中学受験・社会

前回は「子どもの学力や成績をアップする方法〜知的好奇心を刺激・「太陽が昇る」を実体験する大事さ〜」の話でした。

目次

本質的な学びと試験

新教育紀行
武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

今回は、本質的教育・勉強法と受験に関する話です。

本質的教育・勉強法の対象年齢

本質的教育 :未就学児〜小学校低学年

本質的勉強法:小学校高学年・中学生・高校生

中学受験をお考えの親の方は、

本質的教育も
大事だけど・・・

具体的な学力=テストの点数も
アップして欲しい

と、お考えになるでしょう。

本質的教育・勉強法の観点から、中学受験に役立つ話をご紹介します。

暗記科目ではない歴史:「丸暗記」から流れを理解

新教育紀行
左上から時計回りに木戸孝允、坂本龍馬、西郷隆盛、中岡慎太郎(国立国会図書館)

今回は、歴史に関する話です。

小学校高学年以上の方、あるいは受験を考えている方向けです。

小学校高学年になると個人の自我が出てきます。

僕は体育が好きだけど、
算数はちょっと・・・

私は、
理科が好きだけど、図工はあまり・・・

「好きな科目」と「好きではない(嫌いな)科目」が出てきます。

社会では地理・歴史・公民などが大きなテーマとなります。

そして、歴史に興味を持つかどうかは、子ども次第です。

その子ども次第なのですが、歴史は楽しんで勉強してみましょう。

歴史はさぁ、
暗記することが多すぎて・・・

暗記、暗記で
嫌になっちゃうよ・・・

確かに「暗記項目」が多い歴史や地理の勉強。

ぜひ歴史、特に日本の近現代の歴史には興味を持って欲しいと思います。

今回は、歴史の勉強の仕方から、社会・歴史・地理の学び方を考えてみます。

学習まんがでイメージ:好きな巻から

学習まんが「日本の歴史」(集英社)

最初は、よく言われているように教科書よりも「まんが日本の歴史」が良いでしょう。

各社出していますが、ここでは集英社「まんが 日本の歴史」を取り上げます。

1巻を取り上げましたが、最初から読まなくても良いでしょう。

まずは
1巻から・・・

と、お考えになる親もいらっしゃるかもしれません。

縄文時代や弥生時代は、面白く感じる子どもは比較的少ないかと思います。

子どもが、1巻を読んで、

歴史は
面白くない・・・

と、感じてしまわないようにしましょう。

また、ネットで親が選んでポンと渡して、

これを
読んで。

と子どもに言うよりも、子どもと一緒に本屋さんに行きましょう。

子どもと一緒に本屋さんに行って、興味がありそうな巻から読んでもらうのが良いでしょう。

どれが
好き?

え〜っと・・・
この巻が面白そうかな・・・

と、子どもに選んでもらうことは、主体性を育むことにもつながります。

好きな巻から読ませたら、
時系列が混乱するのでは・・・

と、懸念される方もいらっしゃるかもしれません。

子どもの頭は、柔軟なので大丈夫です。

何度も読んでいるうちに、

ああ、
こういう流れなんだ!

楽しくなるのが大事です。

あなたは誰が好きですか?

最初は、興味がある巻から読んで、

歴史って
面白い!

と、楽しくなってくれると良いです。

簡単な年表を作ってみるのも良いでしょう。

とにかく
暗記!

と考えられがちな、歴史の勉強。

はあ・・・

どこまで、
覚えたらいいの?

暗記、暗記だと誰しも嫌になります。

それぞれの子どもは、「好きなまんが」があるでしょう。

うん!
僕はワンピースが好き!

では、ワンピースの誰が好きでしょうか?

おそらく、様々な意見があると思います。

僕は、ワンピースはよく知らないので、ドラゴンボールを例に考えてみましょう。

ドラゴンボールは、現代の子どもも知っている方は大勢いると思います。

「ドラゴンボールで誰が一番好き?」は、大抵は主人公・孫悟空となります。

それでは、「ドラゴンボールで二番目に好きなのは誰?」という話だと、

ベジータ!

ピッコロ!

中には、

天津飯!

という人もいるでしょう。

歴史を学習まんがで読んでみたら、ぜひ「あなたが好きな人」を考えてみましょう。

僕は
織田信長がかっこいいと思う!

坂本龍馬が
男らしくて、好き!

あるいは、二番目に好きなのは誰ですか?

え〜と、
秀吉かな・・・

私は、
伊達政宗が好き!

「好きな人」を考えるのは、男の子も女の子も楽しいことです。

好きな人と流れ:思い描くことを楽しむ姿勢

こんな感じで、「好きな人」や「興味ある出来事」を思い描いてみましょう。

様々な人物に対するイメージは、人物像もありますが、「まんがの描かれ方」に左右されるでしょう。

あなたが好きな人は、まんがでは「どのような顔」で描かれていますか。

それらの「顔」は写真や肖像画をもとに描かれていますが、描いている方の考えも反映されます。

そして、歴史に興味が出て、

こっちの巻も
読んでみたい!

などと、他の巻も読んでゆくのが最も良いです。

そうして、少しずつ読んでいって、全巻制覇しましょう。

興味が出てきたら、「織田信長」「西郷隆盛」など個人を特集した本も読んでみましょう。

もっと、好きな人を
知りたくなった!

この人は、ここで〜を
やって、〜に出会って、人生を切り開いたんだ!

歴史はまず「イメージ・流れが大事」です。

そして、

歴史が、
楽しくなってきた・・・

と感じたら、必ず点数や成績が上がってゆきます。

地理や時事問題も「暗記が多い」と考えられがちですが、

僕が好きなところ、
楽しいところは、どこかな?

と考えながら学んでみましょう。

そういう「好奇心を持って学ぶ姿勢」は非常に大事です。

そして、楽しくなって、成績も上がり、一石二鳥・三鳥となるでしょう。

新教育紀行

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