前回は「来年の中学受験へ〜麻布中学の入試問題から〜」の話でした。
ロシアのウクライナ侵攻
「痛ましい」や「悲劇」という次元を超えている、ロシアのウクライナ侵攻。
日本人にとって、遠い存在に感じる「戦争」。
現実にロシア軍がウクライナに侵攻し、大勢の方が亡くなっています。
ロシアがウクライナ侵攻を
計画しているようだ・・・
計画はしているかも知れないが、
まさかプーチン大統領は本気で戦争はしないだろう・・・
様々な憶測を裏切り、「本気で」戦争を開始したロシア・プーチン大統領。
そして、実は海を隔てて「お互い隣国」である日本とロシア。
日本とロシアの歴史的関係
「日本とロシアの歴史的な関係」は、実は結構深いのです。
一般的には「日露戦争で勝った」と「第二次世界大戦で北方領土を取られた」くらいかと思います。
中学入試の時事問題に、この「ロシアのウクライナ侵攻」が出るかはわかりません。
今後の状況次第で、内容が内容だけに「出題しにくい」のが実情と考えます。
現代世界の地政学に極めて大きな影響を与える以上、出題の可能性があります。
歴史と時事問題対策として、知っておいた方が良いでしょう。
日露の歴史:江戸末期からのロシアとの関係
ぜひ、日露の歴史を復習しましょう。
ウクライナ侵攻のニュース・新聞を日々見る今だからこそ、ちょうど良いでしょう。
ロシアは一時「ソビエト連邦」という共同体となりましたが、国家の性質は似ています。
ロシアという国を知っておくことは、日本の歴史を学ぶ上で大事なことです。
そして、様々なことを考える思考力が鍛えられます。
以前、日露戦争の序盤の話〜日本海海戦の話を書きました。
細かい話も多いですが、日露関係をイメージするには良いと思います。
日本にとって、ロシアの存在は「現代よりはるかに大きい存在」でした。
その中、あえて開戦の道を選んだ日本政府・陸海軍は必死の思いだったのです。
世界各国の国には「国柄」や「国の性格」があります。
日露戦争では、ロシアという「国の性格」がよく分かりますが、当時も今も同じ雰囲気です。
「バルチック艦隊の動き」は、かなり細かい知識ですが、知っていると、深く理解できるでしょう。
日清間で結ばれた条約に対して、「関係のない」ロシア。
Japan(日本)は、
清国に遼東半島を返すべきだ!
そのロシアが、ドイツ・フランスを巻き込んで日本に「勝手な要求をしてきた」三国干渉。
ロシアは、日清戦争では、
一切関係ないはずだが・・・
関係ないけど、
とにかく、Japanは清国に返還すべき!
なんで、
こういうことになるんだ・・・
日本的感覚からすると「信じられない横暴・暴挙」でした。
対して、ロシアは昔からこういうことが当然であり、米国・英国等とは究極的に異なる存在です。
日本的な感覚で考えることが難しい国家、それがロシアなのです。