「遠い未来」よりも「近い未来」を楽しみに〜施設紹介の資料を読み込む・過ごす環境に思いを馳せる〜|進学先の中学での学び1

前回は「部活に入るメリットとデメリット〜塾や勉強時間と人生経験・郷中教育・青少年が切磋琢磨・大きなお兄さんや小さな弟と触れる機会〜」の話でした。

目次

「遠い未来」よりも「近い未来」を楽しみに

新教育紀行
雲と空(新教育紀行)

中学受験が終わり、様々な結果を受けた方がいらっしゃると思います。

やっと、
中学受験が終わった!

長い、長い
受験の人生だった・・・

長い長い中学受験を、頑張って乗り切った方々は立派だと思います。

次は、6年後の
大学受験!

と考える方もいるかも知れませんが、そう考えない方が良いでしょう。

それよりもむしろ、

合格したA中学入ったら、
何しようかな・・・

と考えると良いでしょう。

大学受験のことが気になる方もいるかも知れませんが、6年先のことを気にするのは早いでしょう。

大人・社会人にとっては、「6年先のこと」を考えることも大事な場合があります。

一方で、中学受験が終わったばかりの12歳の皆さんにとって「6年前」は人生の半分です。

具体的には、「6年前は小学校1年生に入学する直前」であり、大昔になります。

12歳にとって、「6年先の人生」とはそれほど遥か彼方のことです。

「遠い未来」よりも「近い未来」を楽しみにするのが良いでしょう。

施設紹介の資料を読み込む:過ごす環境に思いを馳せる

新教育紀行
武蔵中学・高校のかつての校舎(新教育紀行)

合格した志望校のことは、色々と調べていると思います。

時間がたっぷりある春休みは、学校の資料やネットで学校のことを色々調べましょう。

学校には、どんな施設がありますか?

学校の図書館は、どんな状況ですか?

新たな学校に入学する際には、「学校紹介」などの資料がたくさん配布されると思います。

出来れば、学校から配布された資料を読んでみましょう。

ほら、入学先の学校から
配布された本だよ。

と親から学校に関する資料・本を渡されても、

学校の施設の紹介とか
かなぁ・・・

と放ったらかしにしてしまうことが多いのが現実かも知れません。

せっかく、学校が用意してくれた資料はしっかり読んでみると良いでしょう。

ネットでなんでも調べられますが、やはり「書物を読む」のは非常に重要です。

ネットでは、基本的になんでも調べられます。

ネットで色々読んでも「どんどん横に広がってゆく感じ」になる傾向があります。

一方で、本を読むと「深く考える感じ」になります。

これは小学生・中学生では、なかなか分からないかも知れません。

小さい頃から「ネットがあるのが当たり前」の時代と、私達が中高生の頃の時代の大きな違い。

「身近に携帯すらなかった」時代を比較するのは、難しいのも事実です。

中学校以降は、出来るだけ書物や本に触れるようにしましょう。

補欠合格も正規合格も同じ「合格」:

新教育紀行
種子島の海(新教育紀行)

入学前の春休みに宿題がある中学校もあるようです。

「進学先の学校から春休みの宿題が出る」という記事を読んだことがあり、筆者は、

えっ、入学前に
宿題あるの?

と驚きました。

皆さんの進学先からは、入学前の「宿題」は出るのでしょうか。

僕が通っていた頃の武蔵中高は、そもそも「宿題がそれほど多くなかった」です。

「入学前の宿題」なんて考えもしませんでした。

実際には、現行の日本の大学入試を考えるとき、「勉強によるトレーニング」は大事です。

一方で、あまりに「トレーニング志向」になると、本質的学びからは遠ざかる傾向があります。

筆者は個人的には、

受験が終わった後の入学前くらい、
子ども達を自由にさせてあげては・・・

と思います。

歴史好きの方は、別サイト「新歴史紀行」をご覧いただいて、歴史に関する興味を広げて下さい。

うちの子は補欠合格
だから、ついて行けるか心配・・・

と「補欠合格の子ども」に対して、心配する親もいらっしゃるかも知れません。

実際、「補欠合格は苦労する」というニュアンスの記事などを見かけることがあります。

補欠であろうが正規であろうが「合格は合格」です。

こういうことで、子どもたちを「色分けしない」ことが大事です。

入試における「ちょっとした点数の差」というのは、学力の差とは大して関係ありません。

仮に、中学入試の時点で「多少の学力の差がある」場合でも、大きなことではないと考えます。

それから中高だけで6年間という長い時間があるので、いかようにも挽回可能です。

補欠合格の親は、

うちの子は補欠だから、
入学後苦労するかも・・・・・

という無用な心配をしない方が良いでしょう。

それよりも、

新たな学校で、
毎日楽しみに過ごしてね!

とポジティブな姿勢の方が良いでしょう。

「正規」であれ「補欠」であれ、合格した方は「同じ合格」であり、大変おめでたいことです。

来月からの「新たな人生」に夢を膨らませて、色々と考えてみましょう。

新教育紀行

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