日本の旧国名の覚え方・暗記のコツ 1〜名前の由来・前と中と後・日本の中心・重心の京・山城〜|中学受験・高校受験・大学受験・地理

前回は「おすすめ時事問題・対策・ポイント〜半導体の日本のシェア低下・最先端科学の凋落〜」でした。

目次

日本の旧国名の由来

戦国期の国別石高(歴史群像シリーズ 1 織田信長 学研)

今回は、日本の旧国名の話です。

中学入試でも時々出て「愛知県→尾張」など、「ただ暗記する」のは大変です。

もう大体覚えている方も、名前の由来を知って理解を深めてください。

昔の国には「前」「中」「後」が付く国の名前が多いです。

旧国名「前と中と後」の由来

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旧日本地図(古地図専門店)「前」「中」「後」の国名(新教育紀行)

「豊・豊」「越・越・越」などです。

「前」「中」「後」が付く地名に色をつけた地図が上です。

それぞれグループで色分けしました。

地図を見て、「前」「中」「後」がつく理由を考えてみてください。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、もしご存知なかったら、ほんの1〜2分考えてみましょう。

何か共通点がありませんか。

共通点かあ・・・
前・中・後の国々は概ね隣り合っているね・・・

越前・越中・越後は西(左)から、
備前・備中・備後は東(右)からだね・・・

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中心の京都:日本の中心・重心の京・山城

京都が中心・重心の日本列島(新教育紀行)

実は、これらは全て「京(山城)を中心にしている」のです。

山城からの距離が近い方が「前」で、順に「中」「後」になります。

・越・越を考えてみると、この地域は山が多く、今でも「富山県」です。

それぞれ、京都(山城)からみてみましょう。

=「山をえる

=「山をえている

=「山をえた」になります。

肥前・肥後は「どちらが山城に近いか」は微妙なところです。

山城を中心とすると、薩摩に向かって「奥」となるので、肥が「後」になったのでしょう。

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旧日本地図(古地図専門店)「前」「中」「後」の国名 2

今も「日本の最重要都市」の一つである京都。

多くの外国の方も、

Kyotoなら、
知ってるさ・・・

Kyotoは、大抵の外国人がご存知で、抜群の知名度を有します。

そして、長年に渡り「日本の故郷・中心・重心であり続けた」のです。

その意味では、「東京=Tokyoよりも重要」とも言えます。

そもそも、東京の名前の由来は「東の京」です。

これは幕末維新時に、大久保利通が強引に進めて「江戸から東京」へ名前を変えたのです。

大久保利通(国立国会図書館)

徳川の世を終わらせたのだから、
江戸から地名を変更すべき!

また、江戸を政治の中心とするならば、
天皇陛下には京=山城から江戸に動座頂かねば・・・

その為に、江戸は「東の京」として、
生まれ変わるのだ!

他にも「京=山城が日本の中心・重心である」ことに由来する地名があります。

「ひたすら暗記する間」にも、

由来や理由を知ると、
歴史や地理も面白くなるかも・・・

のを感じると良いでしょう。

そして、

これで、越前・越中・越後などは
全部覚えたし、間違えない!

そう!
京都が中心だからね!

「理由を知る」と本質的な学びにつながり、楽しくなるでしょう。

次回は下記リンクです。

新教育紀行

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