前回は「歴史を学ぶ楽しさ〜新歴史紀行・歴史への独自視点・歴史を考える楽しさ・真珠湾奇襲攻撃・大事件の真相・本能寺の変〜」の話でした。
「暗記より楽しく」イメージする大事さ:算数と理科の学び
算数・理科の勉強では、理解することと同時に「イメージすること」が大事です。
電気の問題に対して、
合成抵抗を
計算して・・・
まずは「合成抵抗」と「とにかく計算する」姿勢の方もいらっしゃいます。
基本的な問題は、そのような姿勢でも解けることが多いです。
実験問題や文章の中で登場人物が出てくる複合問題などでは、
ここに
こう電流が流れて・・・
このように流れる電流をイメージして、電流を矢印で描くと良いでしょう。
電気・電流のわかりやすい考え方を、上記リンクでご紹介しています。
イメージすると「暗記する」よりも楽しく学べて、さらに頭に入りやすくなる傾向があります。
すると、理科の応用問題を解けるようになり、学力が上がるでしょう。
歴史は「大勢の人々が作り出すもの」:人と人のつながり
算数・理科に比べて、「暗記科目」と分類されがちな社会。
確かに「暗記するべき内容が多い」のは事実です。
どこまで
暗記すれば良いのだろう・・・
ここで「なんでも、とにかく暗記」するのは、多くの子どもにとっては苦痛です。
大人にとっても、「丸暗記ばかり」は、苦痛以外の何者でもないのです。
好きなことなら、たくさんのことを自然と覚えてしまうでしょう。
例えば、最近の子どもだったら「鬼滅の刃」などのアニメ。
僕たちの世代は、ドラゴンボールのキャラクターは「覚えようとしなくても覚えてしまう」のです。
年号・出来事・登場人物がたくさん出てくる歴史の勉強。
その「年号・出来事・登場人物」には流れがあります。
そして、それらの流れが直線的に・複合的につながってゆき物語が生まれます。
つまり、歴史は「大勢の人々が生み出す物語」です。
そして、人と人のつながりは意外なところであったりします。
戊辰戦争で戦い続けた板垣退助:極めて優れた軍人だった板垣
威人紀行の後藤新平の話では、幕末の動乱で土佐藩士・板垣退助、谷干城が登場します。
幕末の薩長を軸とする官軍と、幕軍側であった奥羽列藩同盟の話を上記リンクでご紹介しています。
板垣退助といえば、「板垣退助→自由民権運動」と考える方が多いでしょう。
板垣死すとも、
自由は死せず!
そのため、なんとなく「言論で主張し続けた文官的な議員」というイメージがあるかも知れません。
実際は、板垣は「乾退助」と名乗っていた幕末時代、バリバリ戦場で戦った経歴があります。
戊辰戦争では、
最前線で土佐藩兵を率いたのだ!
私が戊辰戦争の実際の
戦争で勝つ原動力の一人だったのだ!
実は「極めて優れた軍人」であった板垣。
坂本龍馬・中岡慎太郎と比較すると、少し大人しめに扱われることが多い板垣退助。
実際の板垣(乾)退助は、極めて優れた軍事指揮官であったのでした。
明治維新期において「板垣を超える軍事能力を持つ」人物は、ほとんどいないでしょう。
そんなに
すごい軍人だったんだ・・・
それほどの「将軍だった」板垣。
こういうことは、あまり習わないことです。
そんなにすごい軍人だった
板垣さんは、なぜ軍のボスにならなかったの?
それは、実は「薩長土肥」の格の違いによります。
「薩長土肥」と言っても、実際は「薩長・土肥」であり、「薩長」と「土肥」には格差がありました。
討幕の先鞭をつけたのは、
我が長州!
土佐は途中から
出てきただけだろう!
大体、土佐は「大政奉還が主軸」だった
のであり、我ら薩長とは違うわ!
このような「土佐に対する反感」があったのでした。
そして、「軍を握った」のは薩長であり、土佐は「出る幕なし」だったのです。
本当は陸軍の
大幹部になりたかったけど・・・
薩長の連中が妨害して、
陸軍には入れない・・・
幕末・明治維新から日清・日露戦争にかけて、日本は海外との接触が急に増えた印象があります。
ところが、海外との接触は既に江戸時代から「ずっとあった」のが現実です。
こうした流れも、自分なりにイメージを膨らませてみましょう。
そして、「様々な登場人物が、どのようにお互い関わり歴史をつくったのか」を理解しましょう。
すると、歴史の勉強が楽しくなって、テストの点数もあがるでしょう。
そして、そうした姿勢は記述式試験に対しても、とても良い効果をもたらすでしょう。
次回は上記リンクです。