大事な志望校の教育理念の理解〜中高一貫の六年間で伸びる子・中学入試における「選ぶ側」と「選ばれる側」〜|中学受験

前回は「入学試験の新傾向問題への対策〜多様化する社会と入試の役割・過去に「何かを成し遂げた」人物たちと「幼い頃の学び」〜」の話でした。

目次

中学入試における「選ぶ側」と「選ばれる側」

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

中学受験・高校受験・大学受験において、ペーパーテストが最重視されます。

そして、ペーパーテストで測れるのは「時間制限内の問題解決能力」です。

「問題解決能力が高いこと」は、国家全体が伸びている状況では、重視されることかもしれません。

最も望ましいことは、「自ら主体的に考えてゆける」生徒を育てることだと思います。

そして、入試のスタイルによらず、各校が「それぞれの教育理念で育てる」ことなのでしょう。

この観点から見れば、中学校側からすると「一つの通過点にすぎない」のが中学入学試験です。

同様に、受験者側からしても「一つの通過点にすぎない」入学試験ですが、大きく立場が異なります。

「選ぶ側」と「選ばれる側」という状況において、「選ばれる側」にとっては実に切実です。

大事な志望校の教育理念の理解:中高一貫の六年間で伸びる子

「選ぶ側」である中学校側の校長・各教師は、どのように考えているのでしょうか。

出題者

高い素質を持った
生徒に入学して欲しい・・・

「生徒の素質」も大事ですし、「その後の中高6年間の自校での教育」も大事です。

出題者

中高六年間で、
我が校で一生懸命学ぶ子に入学して欲しい・・・

「選ぶ側」の視点から考えれば、入学試験は「自校にとって、良い人材を選ぶ」プロセスとなります。

点数や偏差値に対する姿勢の話を、上記リンクでご紹介しています。

「良い人材」とは「ペーパーテストが出来る」人、「思考力のある」人など学校によって様々でしょう。

難関〜最難関校は、「将来、日本・世界で羽ばたけるような人材」に来て欲しいと考えていると思います。

出題者

将来、日本だけでなく
世界で羽ばたいて欲しい・・・

そのような人材こそが、最も望まれるべきで、学校側も「育てたい」でしょう。

ただ、「将来、日本・世界で羽ばたけるような人材」は、抽象的なコンセプトでもあります。

そして、「将来、日本・世界で羽ばたけるような人材」を探す「入試問題」とは何か?となるでしょう。

西郷隆盛や大久保利通を育てた「郷中教育」に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

子どもの成長過程は、個性に大きくよります。

「中学受験時に持っている学力」よりも、「その後、6年間の学び」の影響の方が遥かに大きいです。

ならば、学校側の視点から考えると、

出題者

受験時の学力も
大事だが・・・

出題者

中高で伸びる子に
ぜひ入って欲しい・・・

「ある程度基本的な学力を有し、将来伸びる可能性が高い生徒」が望ましいでしょう。

「将来伸びる」能力というのは、測るのが難しい能力です。

そして、「時間制限内で、与えられた問題を効率よく解ける能力」とは、対極的な場合もあります。

模試での判定は誰しも気になりますが、「判定は参考程度」と考えます。

「合格すること」が目標であることを考えた時、

受験生の母親

うちの子の第一志望校の
教育理念は・・・

各学校の教育理念を、もう一度考えてみるのが良いでしょう。

それが、「合格への道」を切り開くと考えます。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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