前回は「「ペーパー試験軽視・将来性重視」の米アイビーリーグの大学入試〜各大学の独自カラーで選抜する米大学・筆記試験中心の日本の大学・「書いてみる」ことを積極的にやってみる・◯✖️を意識しすぎない〜」の話でした。
過去に「何かを成し遂げた」人物たちと「幼い頃の学び」
過去に「何かを成し遂げた」人物たちには、様々な個性があり、それぞれの人生があります。
この点では、彼ら・彼女らの人生には極めて多様性がありますが、共通する点が一つあります。
それは、「幼い頃に一生懸命学んだこと」です。
威人紀行で紹介している山川捨松・後藤新平・西郷隆盛たち「歴史に名を残した」方々。
山川捨松は、若い頃から猛勉強しました。(上記リンク)
戊辰戦争で、
突然、「賊の一味」されてしまったが・・・
なんの!
猛勉強して、見返してやるわ!
共通することは、若き日々から熱心に勉強してきたことでしょう。
そして、学びながら「主体的に考える」思考力を鍛える学び方をしたのでしょう。
中学受験の入学試験で、「新たな試み」が行われている話を、上記リンクでご紹介しています。
入試試験で「志望者の何を見たいか」は、学校ごとの校風・カラーによるでしょう。
入学試験の新傾向問題への対策:多様化する社会と入試の役割
試験は「学力を測る」ために行いますが、「どういう学力を測るか」が、試験問題に現れます。
一般的には「学力=問題を解く力」となります。
ここで、大事なことがあります。
それは、入試時点で「問題解決能力」が高いこと=「将来大きく成長する」ではないことです。
「問題解決能力」は高い方が良いですが、それよりも大事なことが沢山あります。
どのような分野の問題でも、「問題を早く・確実に解ける」考え方はあります。
それらの考え方をしっかりもつことは、「大事なことの一つ」に過ぎないでしょう。
中学以降伸びてゆく人物は、自分で主体的に考えてゆける人物ではないでしょうか。
明治維新以降、「欧米に追いつけ、追い越せ」で知識重視主義となった日本の教育。(上記リンク)
知識重視・ペーペーテスト重視の傾向が、「偏差値主義」となりました。
その問題点は、1990年代から様々な形で指摘されてきました。
その結果、「大きく変わった」とは言えないまでも、中学受験では新しい流れも出ています。
「北欧教育が良い」などの意見もあり、様々な教育方法・カリキュラムが学校ごとに組まれています。
そして、米国の大学が「ペーパーテスト重視路線から脱却」しました。(上記リンク)
海外に比較して、全てにおいて変化が少ない・遅い日本。
それは、日本の文化・国柄・民族性にもよる面もあるでしょう。
中学受験において、様々な取り組みが行われていますが、
試験問題に新たな
取り組みを出して・・・
我が校に相応しい子どもたちに
入学して欲しい・・・
現場で対応する先生方は、とても大変です。
その中、「試験の傾向・形式の変更」は、比較的やりやすいと考えます。
少し変わった試験問題であっても、冷静に臨める姿勢を日頃から養っていると良いでしょう。