「もう一度」がない中学受験〜子ども本人の意思を尊重「絶対に志望校を変えない」姿勢・「ある程度正しい」合格判定〜|中学受験・高校受験・大学受験

前回は「受験突破の秘訣「志望校を決定したら変更しない」〜「好きな科目」を一生懸命学ぶ大事さ〜」の話でした。

目次

「絶対に志望校を変えない」姿勢:「ある程度正しい」合格判定

新教育紀行
威人紀行の登場人物たち(新教育紀行)

山口司令官の話では、大日本帝国海軍と米海軍の一大決戦「ミッドウェー海戦」を主に書きました。

1942年のミッドウェー海戦では、「勝つはず」なのに痛恨の大敗北となりました。

この大敗北は、当時の日本海軍では「誰も想像だにしなかった」レベルの致命的大敗北でした。

その理由は様々ですが、最も重要なことは「三兎追う方針で、方針を度々変えた」ことです。

「三兎追う」も「方針を度々変更」のいずれも、必ず「致命的敗北」につながります。(上記リンク)

中学受験・高校受験・大学受験で、誰しも合格判定は気になります。

男子小学生

合格可能性80%以上、
A判定だ!

このように「良い判定」に喜ぶ方も入れば、

女子小学生

合格可能性50~60%
C判定・・・

「ちょっと良くない判定」に対して、ガッカリする人もいるでしょう。

感覚的には「B判定までは合格可能圏」であり、「C判定以下はやや厳しい」でしょう。

「判定の精度」は、なんとも言えない面がありますが「概ね実態(合否)と相関関係はある」でしょう。

ところが、「A判定(80%以上)だったのに不合格」の方も毎年います。

「 E判定(20%以上)だったのに合格」の方も、毎年必ず出てきます。

このように「判定はある程度正しい」程度であり、気にしすぎないことが大事です。

そして、志望校を決定したら、合格に向けて着実に進み「絶対に志望校を変えない」姿勢が大事です。

「もう一度」がない中学受験:子ども本人の意思を尊重

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

今回は、中学受験を題材にしますが、高校受験・大学受験も同様と考えます。

例えば、算数・理科・社会・国語の四科目程度の試験で合計300点満点の入学試験を考えます。

難易度・年によりますが、「大体200点取れば合格」であることが多いです。

その学校を志望校とする模試で、

小学生Aくん

P中学校行きたいけど、
合格点200点に対して、145点くらい・・・

小学6年生の10月頃に、概ね「150点以下」であれば「合格は難しい」でしょう。

その場合は、よく考えて最終的な第一志望を決定すべきでしょう。

一方で、「150点以上は取れるが、合格圏には入らない」場合を考えてみましょう。

この場合の判断は難しいのが、現実です。

小学生Aくん

P中学校行きたいけど、
最も良くて175点くらい・・・

小学生Aくん

P中学校行きたいけど、
大体165点くらいが多いかな・・・

このような模試の結果の場合は、「合格は難しい」のが現実です。

ここで、

受験生の父親

どうする?
第一志望をP中学からQ中学に変えようか?

このような話が出ることもあるでしょう。

第一志望を変更することは、中学受験の場合、直前まで可能です。

親と子どもで、よく話し合って、最終的に決定すると良いでしょう。

男子小学生

僕はA中学校に
行きたいんだけどな・・・

女子小学生

私はB中学校が
とても好きなんだ・・・

志望校のカラー・校風を本人・親が気に入っていれば、志望すべきと考えます。

大学受験と異なり、「もう一度」がない中学受験。

男子中学生

あの時、受けていたら、
受かっていたかも・・・

女子小学生

諦めなければ、
良かったかもしれない・・・

こういう後悔はしたくないものですし、子どもにはさせない方が良いでしょう。

「やってダメだった」なら、また別の機会で頑張れば良いのでしょう。

そして、「違う個性があるかもしれない」のです。

最も良くないことは、10月以降の直前期に「安易に志望校を変更する」ことでしょう。

夏休み〜9月頃に志望校を最終決定をしたら、「合格目指してひたむきに頑張る」のが一番です。

大方針は「熟慮して決定後、変更してはならない」のです。

その反面教師の一つとして、山口のいる旧日本海軍の動きを読んで頂ければと思います。(上記リンク)

そして、山口司令官が「どのように奮闘したか」もまた、参考にして頂ければ幸いです。

これから本番に向けて一生懸命頑張る際、

男子小学生

もう少し
頑張ろう!

女子小学生

もうちょっと
頑張ってみよう!

このようなポジティブな気持ちが大事です。

子ども本人の意思を尊重して、本人が志望したい学校を受験するのがベストです。

読者の受験生の皆様の合格を、心から祈念しております。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

目次