前回は「威人達から現代の私たちが学ぶこと〜現代に生きる威人たち・歴史の表舞台から消え去った威人達〜」の話でした。
第二次世界大戦の軍人・威人達から学ぶこと
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日本の歴史教育では、特に第二次世界大戦に「触れない傾向」が強いです。
一般社会においても、戦時中のことは「蓋をして、なかったこと」にしている感すらあります。
子供と図書館に行ったとき、学習まんがの人物辞典があって、手に取りました。
戦時中の軍人は
誰が取り上げられているかな・・・
まあ、
あの二人だけかな・・・
と思って、手に取って読んでみます。
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案の定、この二人だけでした。
第二次世界大戦の歴史に蓋をする歴史教育
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幕末維新から明治の時代には、実に多士済々の政治家・将軍たちが登場します。
ところが、第二次世界大戦の時期の1935年〜1945年頃に関しては、一転して登場人物が急減します。
まるで
山本五十六と東條英機以外は
知らなくて良い・・・
とも言わんばかりです。
人物辞典には、井原西鶴や平賀源内は取り上げられています。
井原も平賀も才能ある立派な人間です。
本来、戦時中の日本の軍人のことは「もっと知っていて良い」というより「もっと知っているべき」です。
特に大きな戦争がウクライナで起きてしまった今は。
現代日本には「いない」軍人から学ぶこと
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そこで、「威人紀行」では軍人の方々もご紹介したいと考えています。
他の国々には「いる」のに、現代日本には「いない」職業が一つだけあります。
それが「軍人」です。
自衛隊員の方々を「軍人」と考えるかどうかは、様々な意見があるでしょう。
少なくとも憲法上は「自衛隊員は軍人ではない」のです。
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今や「絶滅したことになっている」日本における軍人の方々。
1945年をもって「日本国の軍人」は消滅したことになっています。
そこで、1945年までの軍人の方々に光を当てて、彼らの生き様から学ぶことを探します。
写真を見て、すぐに分かる方は少ないかと思います。
日本では第二次世界大戦中の軍人の話は、なかなかしにくい風潮です。
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「第二次世界大戦における日本」において「良い、悪い」という判断はそれぞれ持っていて良いでしょう。
「たかだか80年余り前の、世界にも非常に大きな影響を与えた自国の歴史」を、まずは知ることが大事です。
ご紹介する過程で、小学生〜高校生の方が、
この人のこと、
もっと知ってみたい!
この頃に
日本の状況をもっと知りたい!
様々なことを感じて、自分で考えたり調べてみるきっかけになると嬉しく思います。
中学受験には直接役立たない内容ですが、読んで頂ければ歴史の知識が深くなるでしょう。
話の中で、様々感じたり考えることは、大いに記述対策になると考えます。
その意味で、中学受験を控える小学生にも読んでいただければ、大いなる力になると考えます。
幅広い方々をご紹介しますが、最初はやはり「ザ・威人(偉人)」とも言える、この方にご登場頂きます。
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どうぞお楽しみにして下さい。