前回は「丁寧に描く姿勢〜「描くこと」から膨らむイメージと「発見すること」・「観察する」イメージ・とても大事な「丁寧に」の姿勢・「丁寧に・きちんと」と思考力〜」の話でした。
「丁寧に描く」から「丁寧に考える」へ
理科のてこ・ばね・かっ車の分野は「基本的なことは分かりやすい」です。
この長さとおもりを
掛ければいいんだよね!
ところが、おもり・てこ・かっ車が沢山登場すると、
ここのおもりが
こうなって、あれ・・・
「少し登場するモノ(おもり・てこ・かっ車)が増える」だけで、難しくなります。
こことここが逆比に
なって・・・
ひたすら「逆比を考える」方も多いですが、ぜひ描いてみましょう。
でも、テストの時は
描くと時間かかって大変・・・
テストの時は、問題文に記載されている図を利用して描きこみましょう。
自分が勉強しているときは、上の図のように「全体を描いてみる」と良いでしょう。
そして、「図が上手・下手」は気にせずに「丁寧に描いてみる」ことが大事です。
・上手い、下手は気にしない
・丁寧に、ゆっくり描いてみる
・「自分が分かれば良い」という姿勢で、どんどん描いてみる
かっ車は円を描くのが意外と難しいですが、てこは直線が多いので、それほど難しくないです。
おもりは「円で表現」することが多いですが、四角でも良いでしょう。
上のように「描いてみる」と「てこの動き」がイメージできるようになります。
すると、「丁寧に描く」ことから「丁寧に考える」につながり、しっかり理解できるようになります。
丁寧に描いて学力アップの勉強法
「丁寧に描く」姿勢を日頃の勉強でしっかりやってみましょう。
さらに発展させて、「丁寧に書く」「丁寧に考える」ようにしましょう。
そして、「丁寧に問題を解く」姿勢を身につけると良いでしょう。
てこの問題では、
おもりをつけたら、
図のように、つり合いました。
おもりの
重さを求めてください。
このような問題が多く「つり合うこと」が前提であることがほとんどです。
実際は、上の図のような状況では「つり合わない」ことになります。
つり合わないと、
こっちが下がっちゃうよ・・・
このように「左に傾く」のは頭でイメージするのは簡単ですが、描いてみると良いでしょう。
「傾く状況」をしっかり描いてみると、「てこがどのような働きをするのか」が理解できます。
「左に傾く」のは
当たり前だけど・・・
確かに、こうして図を
見ると分かりやすいかも・・・
てこ・ばね・かっ車などの応用問題は沢山ありますが、このように「動きをイメージする」のが大事です。
こういう図を一度でも「丁寧に描いてみる」と、問題の見え方・解き方が変わるでしょう。
「丁寧に」というのは、考え方としては「簡単」ですが、実行することは意外と難しいことです。
「丁寧に行えば出来る」ことは、世の中には沢山あります。
テストや試験で「焦ってしまう」と「丁寧に」にはならなくなってしまうことが多いです。
そう、この間の模試の算数では
勘違いして間違えた問題がある・・・
焦って、勘違い
しちゃったことがある・・・
学校のテストでも受験でも、「丁寧にやる」ことを意識しましょう。
それには、日頃の勉強の際に「丁寧に」を心掛けることが大事です。
算数・数学の問題で「丁寧に考えれば気付くはずだった」と後で後悔することがあります。(上記リンク)
場合によっては、単なる計算ミスで「出来るはずだった」問題が、
あそこで、こんな計算ミスしたから、
出来なかった・・・
「出来なかった」となると、とても悔しいです。
それは、単なる計算問題であることもあります。
文章題などで、きちんと丁寧に計算すれば「気づけたはず」の「規則性」や「法則」もあります。
そういう「解く鍵」に、計算ミスで気づけないこともあります。
手を動かして「しっかり考える」学び
理科の問題でも、算数の図形問題でもノートに「自分なりに描く」と良いでしょう。
こういう問題は、
この補助線に気づけるようになること!
こう教わると、
この補助線に
気づけるようになろう!
「ある図形のパターン」に対して「ある補助線のパターン」を覚えるように学ぶ傾向があります。
補助線には「良い補助線」と「必ずしも良くない補助線」がありますが、補助線は沢山あります。
「補助線は一つ」と思わずに、様々な補助線を引いてみると良いでしょう。
ある程度、基本的な考え方・定石は習得しながら、
この補助線引いたら、
どうなるかな・・・
色々な補助線を試してみるのは、とても良い学びになるでしょう。
中学受験の算数において「丁寧に・きちんと計算」すれば「うまく約分できる」問題があります。
あるいは、「途中で数式が綺麗になって、考えやすくなる」ことがあります。
これが「計算ミス」によって、数式が複雑になることがあります。
あれ?
なんか約分できないな・・・
おかしいな、
結構難しいのかな?
計算ミスによって、「自分で問題を難しくしている」事になってしまう場合もあります。
基本ですが「丁寧に」という姿勢を身につけましょう。
・参考書や解答を読んで「分かっているつもり」にならない
・少しでも書いて、描いてみる
・少しずつ、しっかりと理解する姿勢を大事に
そして、手を動かして「しっかり考える」学び・勉強法を続けると、学力は上がるでしょう。
そういう姿勢はずっと「大事なこと」です。
そして、しっかり学力を上げて、中学受験・高校受験・大学受験を突破しましょう。
次回は下記リンクです。