不得意科目の克服方法・コツ〜不得意科目と子どもの感情・出来るだけ楽しむ姿勢・歴史は個性的な人物が織りなすストーリー〜|中学受験

前回は「成績が伸びない・上がらない時〜「よく出来ているね!」と褒める・模試の判定・結果と親の姿勢・良い面を見出す・得意分野を褒めてあげる・自信から合格へ・高いやる気・テンションをキープ〜」の話でした。

目次

不得意科目の克服方法・コツ

科目・分野の四天王(新教育紀行)

大体の方には、得意科目と不得意科目があります。

得意科目を「僕だけ、私だけの四天王」と考える話を、上記リンクでご紹介しました。

また、得意科目であっても「不得意分野」と「得意分野」があることが多いです。

受験において、点数が取りにくい「不得意科目、不得意分野をどう攻略するか」は大事なことです。

「不得意分野は、他の子とあまり差がつけられない程度に増強」+「得意分野を伸ばす」が良いでしょう。

その理由は、不得意分野は、

男子小学生

これって、
あまり好きじゃないんだけど・・・

女子小学生

勉強しても、
全然楽しくない・・・

このように、本人にとって「あまり好きではない、嫌いな分野」だからです。

例えば、小学校六年生の中学受験生は、当日に向けて重圧がどんどん増してゆきます。

男子小学生

いよいよ
直前期になった・・・

女子小学生

私、志望校に
合格できるかな・・・

この中、「好きではない事(分野)」をやらされるのは苦痛になるかもしれません。

「好きでない」→「点数が悪い」→「ますます好きでなくなる」という悪循環になる場合もあります。

これは大学受験でも同じで、場合によっては社会に出ても似たような構図があると思います。

誰しも「好き」「嫌い」があって、「好きなこと」をするのは時間を忘れてドンドンやります。

小学生に限らず、中高生や大人でも「嫌いなこと」は、

男子中学生

早く
終わらないかな・・・

楽しくないので、このように考えてしまいます。

一方で好きなこと、好きな科目であれば、

女子中学生

もっともっと
やっていたい!

このように積極的姿勢になれます。

不得意科目と子どもの感情

左上から時計回りに木戸孝允、坂本龍馬、西郷隆盛、中岡慎太郎(Wikipedia)

筆者は中学受験の時は、社会で歴史が大好きでしたが、地理は不得意でした。

歴史に関しては、

小学生の筆者

歴史は大好きで、
とっても得意だ!

中学受験生だった筆者は「誰にも負けない」くらいな自信がありました。

「まんが日本の歴史」が頭の中に全部入っていて、全ての歴史の流れを大体説明できました。

壬申の乱でも、保元・平治の乱でも「誰と誰が争って、・・・・・」という流れがあります。

これらの歴史の様々なシーンの流れを理解して、記述式でも選択式でも答える自信がありました。

ところが、地理は不得意でした。

小学生の筆者

地理は、勉強しても楽しくないし、
苦手・・・

今でもある「日本国勢図会」は、当時も「難関校受験生必須」の書籍でした。

そして、

塾講師

この本を頭に
入れる様にしよう!

このように、「様々なデータや知識を暗記する」ように塾の先生に言われましたが、

小学生の筆者

数字ばっかりで
面白くない・・・

小学生の筆者

こんなの、
何が面白いの?

当時、筆者はこのように地理の勉強を苦痛に感じました。

たくさんの知識・データを暗記しなければならないことが苦痛でした。

小学生の筆者

歴史なら、ストーリーや
流れがあって面白いけど・・・

小学生の筆者

地理は、ただひたすら
何かを暗記する感じでちょっと・・・

実は、データは非常に大事で各国の情勢がよく分かります。

今はデータを楽しく読めますが、当時は「データ=数字」にはストーリーを感じなかったのです。

小学生の頃の僕は、

塾講師

〜の輸入元の国は、
どこが一番か?

このように様々なデータや名称を「丸暗記する」のが苦手だったのです。

小学生も高学年である5年生、6年生になると個性が出てきます。

「ある科目が好き、嫌い」もまた「個性の一つ」と考えるのが良いでしょう。

できれば、得意科目と不得意科目の両方を、うまく学力を上げていって総合力を上げたいです。

受験生本人の、

男子小学生

ここは
あんまり面白くない・・・

このような「素直な感情」に対して、

受験生の母親

いいから!
とにかく勉強しなさい!

このように無理やり勉強させても、なかなか効果は上がりません。

男子小学生

勉強しても全然楽しくないし、
頭に入らない・・・

受験生・子どもたち本人の個性や意志を尊重しつつ、成績をアップさせることが望ましいでしょう。

出来るだけ楽しむ姿勢:歴史は個性的な人物が織りなすストーリー

左上から時計回りに戦国大名・天下人 織田信長、豊臣秀吉、北条氏政、徳川家康(歴史群像シリーズ 図説・戦国武将118 学研)
受験生の母親

でも、歴史も
暗記じゃないの?

このように考える方も、いらっしゃるかも知れません。

筆者にとって歴史は「暗記」ではなく、「歴史の流れを学ぶこと」です。

「誰と誰が仲違いして、戦になった」とかそういう全体的な流れが当時面白く感じました。

そして、年号は「自然と覚えた」感じでした。

楽しくなると「年表を作る」という、比較的単調に思われる作業も自発的に出来るようになります。

「歴史は学習マンガ!」とよく言われますが、学習マンガに関する話を上記リンクでご紹介しています。

歴史が不得意な方がいらしたら、これからでもぜひ強化して欲しいです。

歴史は「暗記」ではなく、人間模様を描いた「面白い」科目です。

歴史に対する姿勢

・歴史は個性的な人物が織りなすストーリー

・自分が歴史の人物の「誰かになった」気持ちになってみる

そのように考えると興味が湧いてきて、得意科目に変化するようになるでしょう。

他の苦手科目や苦手分野に関しても、同じように少しでも「面白い」と考えられるようになりましょう。

すると「興味持って勉強→点数が上がる→楽しくなる→興味持って勉強→・・・」と好循環が生まれます。

不得意科目・分野は見方を変えてみて、「楽しく」学べるところを探してみましょう。

着実に学力をアップし、合格へと進んでゆきましょう。

次回は上記リンクです。

新教育紀行

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