前回は「親の子どもへの良い接し方〜「すでに頑張っている」子ども・親の思いと子どもの思い・子どもを「肯定する」大事さ・「よく出来ているね!」と褒める・成功者たちの発想・「出来る」ように考える〜」の話でした。
成績が伸びない・上がらない時の親の子どもへの接し方:模試の判定に対する親の姿勢
中学受験生の子どもが模試などの点数が思わしくない時、
あ〜、算数が
全然ダメだった・・・
みたいな感じで、非常にガックリきます。
中学生・高校生になると、試験・模試の成績は非常に気になりますが、まだ幼い小学生も、
これは、もっともっと
頑張らなきゃ!
と、成績はとても気になっている者です。
僕、
合格できないのかな・・・
模試の成績が良くない時、子ども自身がとても衝撃を受けている中、親は、
うちの子は、
不合格になるかも・・・
子ども本人とはまた別に衝撃を受けることがあるでしょう。
その結果、
ダメじゃない!
こんな成績じゃ!
親の方まで強迫観念に駆られてしまい、子どもに強く当たってしまうことがあるでしょう。
そして、
もっと
勉強しなさい!
と子どもに強く言うこともあるでしょう。
強く当たられた子どもが、
よしっ!
やってやる!
とにかく
頑張ろう!
と奮起するタイプなら良いでしょう。
現実的には、そういう子どもは「多くはない」と思います。
大抵の子は、
あぁ、
ダメだった・・・
算数の出来が良くない・・・
僕は頭が悪いのかな・・・
「模試の成績」と「頭の良し悪し」は大して関係がないですが、子どもはこう考えてしまいます。
良い面を見出す:得意分野を褒めてあげる
もし、算数が比較的良くて社会の点数が悪かったら、
算数は
よく出来ているね。
と伝えてあげて、
社会は、
もう少しやってみよう。
と一緒に参考書を開いて、読んでみるのが良いでしょう。
算数は旅人算・ニュートン算・てんびん算・・・・・などと多分野あります。
それに図形、立体図形などの問題もあります。
数学でも理科でも、大抵の受験生は「得意な分野」「不得意な分野」があります。
それらに「どう対処して学力を上げてゆくか」は、とても大きな問題です。
不得意分野は「少し対処すれば成績がグッと上がる」気がします。
それは、「基礎が固まっていない」ので「基礎を固めれば、ある程度上がる」ように感じるからです。
そこで、「不得意分野を固める」発想もあります。
一方で、「不得意科目・分野」は、子ども自身の個性と「合わない」可能性があります。
そのため、「不得意科目・分野」ばかりやると、
あ〜、
つまらない・・・
楽しくないし、
出来るようにならない・・・
僕って、
頭良くないのかな・・・
そのため、「不得意科目の基礎を固める」ことは大事ですが、「強制しすぎない」のが良いでしょう。
自信から合格へ:高いやる気とテンションをキープ
勉強には様々な取り組み方があります。
その「取り組み方や姿勢」もまた、個性の一つです。
不得意分野は、
他の子に大きく差をつけられない程度に頑張る!
得意分野で、
他の子に差をつける!
という考え方もあります。
これは、それぞれの子どもの学力・性格・指向性によりますので、一概には決まらないことです。
誰しも目前の模試の成績などを、上げたいと思います。
「最終的に合格すること」を目標とする時、後者の方が比較的良いように感じます。
これから本番までの間、子ども本人が高いやる気・テンションをキープするのが大事です。
そして、やる気をさらに出してラストスパートをかけて欲しいと思います。
得意なところ・よく出来ている所は褒めてあげて、
この調子で、
これ(不得意分野)もやってみれば・・・
きっと
合格するよ!
と、子どもにはポジティブに接しましょう。
第二次世界大戦の際、日本海軍の前線に立った山本五十六連合艦隊司令長官。
旧日本海軍を率いて、当時世界一であった米海軍と死闘を続けました。
下記のような言葉を残しています。(諸説あります)
やってみて
言って聞かせて させてみて・・・
褒めてやらねば
人は動かじ。
子どもも褒めて、自分からやる気を出すようにしましょう。
すると、適度な自信が出来て、得意分野が広がってゆくでしょう。
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