前回は「「恐竜の世界」広がる福井県立恐竜博物館〜「人の往来」と「恐竜の往来」が盛んだった福井県・「卵の中の世界」と「卵の外側のかたち」を体験〜」の話でした。
博物館近くで発見した「化石発掘体験」:予定変更と旅の醍醐味
恐竜好きの子どもたちにとって、心ゆくまで楽しめる福井の恐竜博物館。
上野の科学博物館などでも、「大恐竜展」などの企画展もありますが、
こっちにも
恐竜がいるよ!
とにかく「恐竜のための空間」がある、この恐竜博物館の空間は別格です。
以前から、
ここ(恐竜博物館)行きたいん
だけど・・・
「行きたい」と言い続けてきた子どものために、その日は「一日恐竜博物館の日」にしました。
そして、開館から閉館まで楽しんだ子ども。
恐竜博物館では、「恐竜の研究体験」のようなアカデミックなプログラムもあり、それに参加しました。
「研究体験」だけに結構本格的で、小学生の子どもは、
よく分からないことも
あるけど、結構楽しい!
色々と楽しんでいました。
こういう施設に行くと、建物の色々なところに行ってみたくなります。
そして、恐竜博物館の周囲を歩いていて、別の建物があることに気づきました。
あの建物は
なんだろう・・・
恐竜博物館の事は、前述の「研究体験」等、全てを事前にチェックしていたつもりでしたが、
大勢の人が
集まって何かしているな・・・
大勢の方が「何かをしている」と思い、見に行ったら「恐竜の化石発掘体験」でした。
「化石発掘体験」って
やってたんだ・・・
知らなかったので、早速窓口に行って、聞いてみると、
屋外で、実際に周辺から産出した
石を専用の金物で叩いて頂いて・・・
大人から子どもまで、化石発掘の体験をする
プログラムです。
これは、とても楽しそうです。
本物の石を使っているので、
「本物の化石」が出ることもあります・・・
この事は、事前に知らなかったですが、子どもは、
発掘って、
やってみたいんだけど・・・
「やりたい」と言うので、早速翌日の朝一番のプログラムを予約しました。
翌日は、平泉寺や一乗谷に行く予定でしたが、子どものために予定変更です。
こういう「予定変更」は大変な面もありますが、旅の醍醐味でもあります。
子ども大人も楽しい恐竜の化石発掘体験
そして、翌日の朝一番から再び恐竜博物館へ。
福井に到着した前々日から、
あ、あの卵が
恐竜博物館だよ!
こう喜んでいた子ども。
この日は三日目の恐竜博物館となり、
あ、またあの卵が
見えてきたね!
何度も見かけた恐竜博物館の「卵型ドーム」にも愛着が出てきました。
化石発掘体験では、専門の方から丁寧な説明で始まりました。
この周辺の石を、
ここへ運んできました。
周辺の石は、
〜岩、〜岩などが多いです。
そして、化石の特徴などを丁寧に解説してくれました。
あちらに石を用意しているので、
専用の金物で石を割ってみましょう!
早速、隣地の「付近の石が集められたコーナー」へ向かい、大勢の方が一斉に石を割り始めました。
これ、
どうやって使うの?
専用の金槌みたいな道具は、いわゆる「トンカチ」に似ています。
小学生の子どもは「トンカチ」を使う経験はなく、大人も意外に使う経験が少ないので、
これはね、
こうして割る石を置いて、叩くんだよ。
子どもに説明するも、実際に石を割ってみると、
これは、なかなか
割るのは大変だね・・・
石も色々な種類があるので、割れやすい石、割れにくい石など様々です。
一生懸命叩いて、石が割れると、
あっ、割れたよ!
化石入っているのかな?
この化石発掘プログラムの良いところは、「ただ説明を聞いて割ってみる」だけではないところです。
先ほど、説明してくれた専門家の方が一緒に立ち会ってくれて、「化石かどうか」を判断してくれます。
これは、なかなか貴重な体験で「直に専門家に色々聞ける」のは、なかなかない事です。
化石かどうか、
あの人(専門家)に聞いてみたら・・・
えっ・・・
でも、ちょっとな・・・
その場だからこそ得られる体験:「質問する」大事さ
良いよ・・・
別に聞かなくても・・・
こういう風に「人に何かを尋ねる」のは、意外と躊躇してしまう人が多いです。
「専門家の方に化石かどうか」を尋ねないことに決めた子どもは、黙々と新しい石を割り始めました。
あっ、
割れたよ!
「石を割る」という経験は、大人もほとんどないことで、こういう活動は子どもは大好きです。
中に、ちょっと
小さな塊があるけど・・・
これ、恐竜の
化石なのかな・・・
「恐竜の化石かどうか」は、僕は全然分からないので、
化石かどうかは、僕は分からないから、
専門の人に聞いてごらん・・・
こう促しますが、
う〜ん、
でもさ・・・
本人の性格にもよりますが、
じゃ、質問して
くるね!
このように積極的な子どもは少数派であるのが、実情です。
子どもでも大人でも「質問する」のは意外と遠慮してしまうものです。
「質問する内容を話すこと」は難しいことではないのですが、実際は「なかなかしない」です。
延暦寺を訪問した際に、「質問する大事さ」の話を上記リンクでご紹介しています。
元気の良い子どもたちが、数名専門家の方に行くのを見て、
間違っていても良いから、
行って聞いてみてごらん。
うん・・・
ちょっと聞いてくる・・・
そして、意を決したように、割った石を持って専門家の方に尋ねに行った子ども。
これは恐竜の
化石ですか?
う〜ん、
これはちょっと違うかな・・・
専門家の方は「一目でわかる」ので、次々質問に答えていました。
質問したものの、「思わしくない回答」を得て戻ってきた子どもは、
恐竜の化石
じゃないってさ・・・
ちょっと残念そうにしていたので、
恐竜の化石かどうか、
分かって良かったね!
「質問に行ったこと」を褒めてあげました。
まあね・・・
また割ってみる!
そして、新たな石を割り始めて、
恐竜の化石、
発掘できないかな・・・
そんなに簡単に本物の「恐竜の化石」が発掘できるはずはないので、
本物の化石を発掘するのは、
時間もかかるし大変なんだよ。
こう説明すると、
ふ〜ん、
確かにそうかもね・・・
そして、しばらく、大勢の方が「ひたすら石を割り続ける」状況になりました。
カーン、
カーン・・・
ひたすら「カンカン」音が鳴る中、大人も子どもも一生懸命でした。
中には、専門家に質問に行った結果、
あっ、これは
恐竜の化石の可能性が高いです!
えっ、
本当ですか?
「恐竜の化石かも、という化石を発見した」方もいました。
やはり、これだけ大勢の方が「恐竜の化石のメッカ」で発掘作業すると、「当たり」もあるようです。
しばらく、大勢の方で発掘作業をして、
それでは、皆さん。
これで終了です!
終了の時間となりましたが、何人かが「恐竜の化石の可能性が高い石」を発見しました。
これらの「恐竜の化石」と思われる
石は、続いて精密な研究に回させて頂きます!
ここからは、専門家の方々による「精密な研究」に回ります。
発掘した方の
お名前は、しっかり記録に残させて頂きます!
「発掘者の名誉」も保全されるようで、とても楽しめました。
あ〜、とっても
楽しかった!
ひたすら石をたくさん割り続けて、専門家に質問にも行った子どもは満足そうでした。
この「化石発掘プログラム」は他の場所でもあるかもしれません。
いずれにしても、「福井県立恐竜博物館だからこそ得られる体験」は大事です。
このように「その場だからこそ得られる体験」は、旅で最も重要な体験だと思います。
恐竜たちを心ゆくまで堪能できる福井県立恐竜博物館。
訪問の際は、ぜひ化石発掘体験プログラムも親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
次回は上記リンクです。