前回は「実験問題攻略法 5〜熱の実験のコツと解き方・まず最初と最後を比較・比例と反比例の本質・「掛け算したら同じ」ではなく「反対に比例」・実験の誤差・簡単な数字を選んで計算〜」の話でした。
状況をグラフに描いて理解
開成中学校の2019年理科の問題4です。
今回は問4を考えてみましょう。
実験装置とグラフが出てきました。
こういう時は「実験装置の状況をグラフに書き込んで状況を理解する」のが最も良いです。
具体的には上のようになります。
3つの金属棒がありますので、「それぞれの曲線がどの金属棒なのか」理解するために、曲線に番号を振ります。
この曲線は、
どの金属棒だっけ?
と確認するのは時間がかかってしまい、ミスの原因になります。
次に、ロウソクの位置を横軸の「左端からの距離」に記入しましょう。
これで「実験の状況がグラフが、見れば分かる」ようになりました。
これは非常に大事ですから、ぜひこうして記入して、実験の状況とグラフが対応するようにしましょう。
・実験の状況をグラフに描きこむ
・グラフを見たら、実験の様子が分かるようにする
大きな変化を描いて理解
「ロウソクは50℃で溶け、溶けたら直ちに落下」とありますから、「50℃のライン」を線でパッと描きましょう。
こういう線は、フリーハンドで描いて、少し曲がっていても良いです。
・「これ以上溶けなくなる」など、状況の大きな変化を把握・チェック
・大きな変化が発生している表・グラフなどに線を引いて「変化を明確化」する
ここで、
ロウソクが
落ちるんだ!
と強く認識するようにしましょう。
グラフには、自分の手で色々と描きこむと良いでしょう。
「グラフを見れば実験の全体が分かる」の姿勢
真っ直ぐが良いですが、少し曲がっても良いです。
試験場ではこういうことはあまり気にせず、「だいたい直線」で良いです。
「自分が分かれば良い」のですから、書き直したりせずに、進みましょう。
上のグラフでは、「きれいに描かないと」と気にしないようしましょう。
「線を描きながら、この温度より上の温度だと溶けて落下」をイメージしましょう。
ここまできたら、「グラフに実験の状況を反映」していることが役立ちます。
それぞれの金属棒で、「50℃のラインの下のロウソクの本数」を数えると、下記のようになります。
「合計」ではなく「各金属棒ごとに」の方が、問題としては良いかと思います。
実験機器・実験の状況はグラフに反映して、「グラフを見れば、実験の全体が分かる」ようにしましょう。
分かりやすく・考えやすくなるので、ぜひグラフに書き込みましょう。
次回は下記リンクです。