新教育紀行〜これからの時代の新しい教育の旅〜
新教育紀行では、「本質的教育から中学受験〜大学受験」の話をご紹介します。
この春、長男が小学校に入学しました。
算数や国語など、宿題を教えてます。
僕は中学受験をして、第一志望の中高一貫校・私立武蔵中学校・高校に合格しました。
その後、東京大学に入学し、東京大学大学院を修了しました。
大学では、家庭教師や塾で教えた経験があります。
「その経験を活かして、子供も教育したい」と、以前から思っていました。
小学校低学年の学びは、「慣れていく」のが一番です。
足し算・引き算にしても、文字にしてもドリルのような「地道な学び」を繰り返すのが一番良いです。
やはり「広い意味の思考力は身につけて欲しい」と思います。
小学生の学びと勉強:中学受験の大きな変化
これから学ぶことが増えていって、暗記ばかりにはならないで欲しいと思います。
僕の頃は、中学受験の塾は小学校5年生くらいから行く人が多かったのです。
最近は小学校2、3年の低学年、場合によっては小学校1年生から塾に行く人が多いと聞きました。
思わず、
小学校一年生から
塾に行く?
そういう子どもが
非常に増えていて、「普通」なの?
と思って、とても驚きました。
本当に、
そういう傾向で良いのかな?
と思ってしまいます。
中学受験するとしても、
せめて4年生くらいまでは・・・
のびのび遊びながら、
色々学んで欲しい・・・
そう思いました。
外で活発に遊ぶことは、子どもにとっては非常に大事な経験です。
「色々な場所に行ってみること」も大事な体験で、「行ったから分かる」ことも多いです。
自宅で植物育てたりすることも、大事な「学びの種」だと思います。
アニメ・マンガから学ぶこともあります。
歴史などの学習マンガは、もちろんとても良い教材です。
様々なアニメ・マンガを読む経験は、「アニメ・マンガだからこそ、学べること」もあるでしょう。
学びと勉強:思考力と暗記力
僕は、暗記中心の勉強は、あまり好きではありません。
中学受験の小学生の時以来、そういう人も多く見てきました。
すごい成績が
良いな・・・
と感じる方もたくさんいました。
一方で、そういう方の多くがテストで点数が取れるようになっても、後で伸び悩む傾向もあります。
あれ、A君は中学受験の時は
すごく成績が良かったけど・・・
高校生になったら、
成績が、かなりダウンしたな・・・
実際、中学受験生=小学生の時に極めて成績が良かった方が、高校生になると平凡になるケースは多いです。
おそらく「テストで良い点が取れても、発展性のあることが考えられない」ようになるのでしょう。
これは「受験勉強の弊害」であるかもしれません。
本来、
子どもは、
そういうふうに育てたくない・・・
という親が多いと思います。
一方で、「受験という現実」を前にすると、
テストで
良い点数取れなければ、困る・・・
試験できちんと点数を確保できないと、
受験は合格しないでしょう。
という声もあり、それもまた事実です。
本質的な学びをしながら、試験で良い点を取れるのがベストです。
旅行で九州の五島にいった際、子どもと一緒に貴重な経験をしました。
ちょうど、太陽が昇る方向が
よく見える・・・
と思ったので、子供と一緒に早起きして、日の出を見にいきました。
明け方、まだ星が見えていました。
眠いよ・・・
そして、段々と明るくなり、星が消えていきます。
星が
消えたね・・・
しばらくしたら、水平線から太陽がひょっこり頭を出しました。
あっ、
太陽が出てきたよ・・・
「見えていた星が消えて、少しずつ明るくなって、太陽が出てくる」経験。
今まで、富士山の山頂などから、日の出を見たことがありますが、僕も久しぶりの経験でした。
ほら、
太陽の光が強くなるね。
うん。
子供は眠そうでしたが、じっと見ていました。
この経験をしたからといって、テスト・試験の点数が上がることはないでしょう。
こういう実体験は、理科でも算数でも「学ぶ力」につながると思います。
このような本質的経験をして、算数や理科の興味を持って学んで欲しいと思います。
「興味を持ち、学びへの意欲が高まり、学力が上がる」が最も理想だと思います。