前回は「グラフを描く・理解するのが得意になるポイント〜図形の対称性・点をつないでグラフを描く・状況をイメージ・問題10(5)解法〜」の話でした。
問題10(5)(再掲載)
状況のイメージとグラフのだいたいの形:傾きと変化の仕方
図形の対称性から、グラフに対称性があることが分かりました。
これで、グラフの大体の形が見えてきました。
点同士を結んで、グラフを描いてみましょう。
図形の大体の形として「折れ線グラフ」になります。
各点の前後で、「カックンカックンしている」ことを考えましょう。
それぞれの点の前後で「傾きが大きく変化」しています。
グラフでは「最大・最小」の状況と「直線(曲線)の傾き」が重要です。
・最も特徴的な「最大・最小」の状況
・直線(曲線)の傾きと傾向
「直線の傾き」は分かるけど、
「曲線の傾き」って分からない・・・
「曲線の傾き」に関しては、「大体の傾向」と考えましょう。
「傾き」と「傾向」は、共通した字があります。
確かに「大体の傾向」が
大事な気がする!
矢印の考え方だと、「正三角形が次々に(連続的に)作られてゆく」のが分かります。
カックンカックンしている部分を拡大すると、
なんか
変だね・・・
正三角形が次々出来るから、
もう少しなめらかな感じになるんじゃない?
こんなに急激に変わらないで、なめらかに変わりそうです。
理由がわからなくても 「何か変」という気持ちを持つことを大事にしましょう。
それは、「状況をイメージ」して「グラフの大体の形を考える姿勢」です。
なめらかにつなぐ:連続的に変化するイメージ
それでは、各点をなめらかにつないでみましょう。
曲線になります。
あっ、
本当だ!
きれいな
曲線だね!
この曲線は「放物線」と呼ばれています。
校庭でボールを投げると、「ポーン」と曲線を描きます。
この放物線を上下逆にした曲線が、今回のグラフの形です。
小学校の範囲外ですが、校庭でボールの動きを楽しんで見てみましょう。
今度、友達と野球するときに
ボールの動きを見るね!
この問題のポイントは、グラフを描くだけではなく、「理由を書くこと」でした。
・横軸の中点で対称性がある(折り返したら同じである)こと
・各点のところで(前後で)なめらかにつながること
これらの性質を「自分の言葉」で書くと良いでしょう。
今回の問題は、小学生の範囲を超えています。
そのため、「これは必要ない」と考える方もいらっしゃると思います。
ご参考として、お読みいただければ幸いです。
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