前回は「「変化する長さ」を図形的に考えるコツ〜対称性と図形・最小の面積・二次元の面積と一次元の長さ・想像することを楽しむ姿勢・問題10(4)解法B〜」の話でした。
問題10(5)
動く点と出来る図形の面積のポイント:大体の傾向をつかむ
二つの方法で、正三角形HFCが最小となるのは「Fが辺ABの中点Mにある時」と分かりました。
今回は(5)を考えます。
(1)〜(4)までは原題に従い「正三角形の面積=125」としました。
(5)は「正三角形の面積=100」と変更しました。
全体の面積を変えることは、問題の連続性が損なわれますが「面積の割合」が大事と考えました。
急に変わってしまいますが、(5)は「正三角形の面積=100」と頭を切り替えましょう。
この問題は、小学生の範囲を超えています。
「面積の変化する数式を導いてください」や「面積のグラフを描いてください」は中学生の問題です。
そのため、ここでは「グラフのおよその形(概形)を描いてください」としました。
「大体の形」で良いのです。
曲線のグラフは、理科でよくあります。
その意味においては「最難関校で出題の可能性はある」と考えます。
これは、
全然分からないよ
ちょっと分からない方は、下記でご紹介する話をご理解いただければ良いでしょう。
グラフを理解:グラフを描いてみる
この問題のポイントは、グラフの概形を描くだけではないことです。
「なぜその形になったのか」の理由を書くことです。
算数・理科において、「理由」は非常に大事なことです。
グラフを描く機会は、小学校では少ないと思います。
方眼紙でグラフを
描いたことはあるけど・・・
ちょっと描いてみただけで、
そんなに経験ないけど・・・
グラフは中学生以降、物理や化学の授業で描くことが多くなります。
小学校では、棒グラフ、折れ線グラフなどを習って、描いたことがあると思います。
理科の実験問題でグラフが出てきたら、「グラフを理解」する大事さの話をしました。
「グラフを理解」するには、「グラフを描いてみる」ことが最も近道です。
図形問題を「図形を描かないで、頭の中で解く」のは非常に難しいです。
頭の中で図形問題を
解くって無理でしょう・・・
鉛筆で
図形を描いてみないと・・・
「描かないと分からない、理解できない」図形問題。
図形に限らず、ニュートン算、整数問題なども「書かないと分からない」ことが多いです。
そっかあ、
グラフも一緒かも・・・
グラフも「見ただけで理解」は
難しいかもね・・・
そこで、方眼紙などを利用して「グラフを描いてみる」をやってみましょう。
理科の実験問題などで「グラフを描きなさい」と書いてなくても、問題のグラフを描くと気づくことがあります。
「描くと気づくこと」は、とても大事なことで、学力アップにつながるでしょう。
これまで「寄り道」と(4)で、三角形FCHの面積の何箇所かでの面積(割合)を考えました。
それを参考に、
こんな
感じかな・・・
こんな感じに
なるのかなあ・・・
あまり難しく考えず、気軽に考えてみましょう。
次回は下記リンクです。