子どもの早期教育と中学受験〜「詰め込み」と子どもの学び・「詰め込みではない」本質的教育+テストの点数アップ〜|子どもの教育

前回は「中学受験は親子で「合格向けて一路邁進」〜中学受験のぜひ・少子化と中学受験生の増加・北欧式教育の良さ・「全く異なる対象」を比較する議論〜」の話でした。

目次

子どもの早期教育と中学受験:「詰め込み」と子どもの学び

New Educational Voyage
2024年度 武蔵中学高校・麻布中学高校・栄光中学高校 文化祭(新教育紀行)

2000年代に入って、中学受験が広がり「過熱化している」という報道も見受けられます。

中学受験に対しては肯定的・否定的意見、両方が多数あります。

中学受験反対派

中学受験をすると、
小学生の頃から、勉強ばかり・・・

中学受験反対派

早い段階で、子どもに
「詰め込み」をするので良くない・・・

「中学受験は良くない」または「中学受験は不要」と主張する方もいらっしゃいます。

内野吉貴

筆者は、中学受験をして、
武蔵中学に通いました。

筆者は、1990年に中学受験をしたので、中学受験に対しては「賛成派」となります。

ただし、「中学受験すべき」ではなく、「各家庭の親や子どもの考え方次第」と考えます。

そして、過度な「詰め込み」に対して、筆者は賛成出来ません。

一方で、勉強は最初は「ある程度は詰め込まないと始まらない」ことも、また事実です。

「小さい頃に遊んだ時間が多い方が、自由な発想のできる人間になる」という方もいらっしゃいます。

「小さい頃の遊び」は、とても大事と思いますが、適度に勉強する・学ぶことも大事です。

子どもの個性と中学受験に関する話を、上記リンクでご紹介しています。

日本の風潮では、何か問題があると、すぐに「勉強を槍玉に上げる」傾向があります。

日本人A

勉強のやりすぎは、
良くない!

日本人B

小さな子どもに、勉強を
強いることは良くない。

「小さい頃から、勉強ばかりやっていると歪になる」という考え方があります。

プロスポーツ選手やピアニストを目指す子どもの場合、

女子小学生

私は音大とか行って、
プロのピアニストになりたい・・・

それこそ2歳、3歳から「そればかりやっている」方も大勢います。

この「2,3歳からピアノばかり」などの環境は、「子どもが望んで」ということは、ほとんどないです。

そもそも、2,3歳の子どもが、

私は、将来〜になりたいから、
〜を一生懸命やりたい!

この様に「自我を発揮して、何かを強く欲求する」ことは、考えられません。

ピアニストを目指して、小さな頃から一生懸命ピアノに向かっている子どもは、

バイオリニスト

私はバイオリニストだから、
我が子にもピアニストになって欲しい・・・

親が「子どもには〜」と考えて、「半強制的にやらせている」のが現実です。

この様に、「子どもに詰め込んでいる」ことは、日本のみならず世界的に事実です。

「詰め込みではない」本質的教育+テストの点数アップ

新教育紀行
空と雲(新教育紀行)

この様に、スポーツや芸術の分野においては、

バイオリニスト

子どもが小さな頃から、
一生懸命やらなければ大成しないから・・・

様々な感覚を、小さな頃から伸ばす必要があるため、「小さい頃から」が必要です。

そして、中学受験は、試験で良い点数を取るために「小さい頃から」より多く学ぶ必要がありますが、

日本人A

小さい頃から勉強ばかりさせると、
ろくな人間に育たない!

子どもの勉強に否定的な方もいらっしゃいます。

日本人B

勉強ばかりして、
「頭でっかち」になっちゃうのでは・・・

ところが、スポーツや芸術の話になると、「早期教育」に対しては、

日本人B

ピアノなら、
小さい頃からやらなきゃね・・・

日本人B

そうじゃないと、
出遅れちゃうからね・・・

途端に「肯定的になる」方がいらっしゃいます。

ここで、ピアノなどの芸術やスポーツと勉強において、「何が違うのか?」という話になります。

男子小学生

「勉強すること」は、スポーツやバレエに比べて
そんなに良くないことなの?

女子小学生

バレエなら、「一生懸命に」と
考える人が多くて・・・

女子小学生

勉強は「一生懸命に」では
良くない、と考える人もいるんだ・・・

それぞれの家庭で「うちの子は、のびのび」や「うちの子は勉強できるように」と考えているでしょう。

場合によっては、

父親

うちの子は、
スポーツ選手になって欲しい・・・

この様に、色々な将来像を考えている家庭もあります。

あまり過度に勉強・勉強ばかりを強いると、

男子小学生

こういう問題は、
こうすれば解けるんだ・・・

「受動的で、与えられた問題を解く能力・テストで点数を獲得する能力ばかり発達する」傾向があります。

一方、中学受験経験者でサイエンス・芸術などで、新たな発見・創造をした人も大勢います。

また、小さい頃から勉強を一生懸命やって、各分野で著しい業績を上げた方も大勢います。

開成中学卒業で、第二次世界大戦で活躍した山口多聞司令官の話を、上記リンクでご紹介しています。

「小学生の教育は、非常に大事」です。

そして、その後の「中学以降の教育」及び「その子自身の生き方・考え方」も重要です。

これらは、将来に大きな影響を与えるでしょう。

「詰め込みではない」本質的教育によって、子どもがのびのび勉強が出来るようになるのがベストです。

日本の中学〜大学受験界が、欧米に比べて「ペーパーテスト重視」である事は早急に改善すべきです。

少なくとも当面は、日本においては「ペーパーテスト重視」が続く見込みです。

そのためには、日本で中学〜大学受験するにはテストも大いに出来るようになりたいです。

本質的教育・勉強によって、テストでもある程度点数が取れ、

男子小学生

こういう現象って、
とても面白いな・・・

女子小学生

こんなことが世の中にあって、
色々と知りたい・・・

中学〜大学受験で志望校に合格するよう、子どもが育つと良いと考えています。

次回は上記リンクです。

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