前回は「「のろま」と小学校で言われたアインシュタイン〜変わった子ども・とても内向的な少年〜」の話でした。
小学校の教育が全く合わなかったエジソン少年
多くの方が知っている発明家エジソン。
白熱電球を発明した人物として大変有名ですが、エジソンの発明は白熱電球だけではありません。
その84年の生涯の中で、2,332件の特許を取得しました。
初めて特許を取得したのは
21歳の時!
大発明家エジソンは21歳から84歳の間の64年間に、2,332件の特許を取得しました。
発明のための研究が、
大好き!
発明のためなら、
睡眠時間は少なくても良い!
発明のための研究に没頭し続けたエジソンの平均睡眠時間は、3時間程度でした。
有名になるにつれ周囲に多くの協力者がいたので、獲得した特許の数も多かったでしょう。
64年間で2,332件の特許というのは、平均で考えると、
2,332 / 64 =36.4
すごいことに、平均で「年間36件ほどの特許」を獲得したことになります。
36.4 / 12 = 3.0件
つまり、平均で「月間3件ほどの特許」を獲得していたエジソン。
感覚的には、「週に一つ特許を獲得」していた大天才・エジソン。
アインシュタインとは「天才の方向性」が全く違いますが、大変な才能です。
実はエジソンも少年の頃に、苦い思い出があります。
色々不思議なことを
質問するのが好き!
「不思議なことに大いなる興味を持った」エジソン少年。
なぜ、「1+1=2」
なんですか?
またか!
うるさいな・・・
そう
「決まっている」んだ!
だから、
なんで?
もう、お前は
学校に来るな!
えっ?・・・
来ちゃダメなの?
小学校の先生から痛烈に罵倒されたエジソン少年。
もう
いいです!
私が
育てます!
エジソンの母は、意を決してエジソンを小学校から退学させます。
のちに「すごく大成した」エジソンにとって、まさに「賢母の鏡」だったエジソンの母。
実際にはエジソンの母は内心では、
うちの子、
大丈夫かしら・・・
先生がひどいから、
小学校辞めさせたけど・・・
私の判断は、
間違ってないかしら・・・
エジソンの母親は、当時非常に心配だったでしょう。
時代が違うとはいえ、大発明家エジソンは「小卒ですらなかった」のです。
エジソンとアインシュタインの大いなる共通点
理論物理学者となったアインシュタインと発明家のエジソン。
方向性は少し異なりますが、「物理」という共通面があります。
「考え続けて、鉛筆と紙で考え続ける」アインシュタイン。
自分で色々と考えて
発見するのが大好きだよ!
対して、考えることも大事ですが、「実際に何か具体的な形を発明する」エジソン。
実験して、何か具体的に
発明するのが好きだ!
「発見派」のアインシュタインと「発明派」のエジソンとも言えそうです。
この二人の「目指す方向性」は、少し異なります。
そして、二人に共通していたことは「大いなる好奇心と変わらぬ子ども心」でしょう。
なんだ!
アルバート!
君は、
全然ダメだな!
君は
「のろま」だ!
僕って、
のろま?
小学校の先生に「のろま」と言われてしまったアインシュタイン。
「先生に言われる」というのは、子どもにとっては致命的なことです。
小学校の教室においては、絶対的権限を握る先生・教師。
小学生にとっては、大人にとっての上司以上の存在です。
エジソンのように、
もう、
お前は学校に来るな!
ここまで罵倒されなくても、
お前は、
「のろま」だ!
教師から「のろま」と言われ、かなりショックを受けたアインシュタイン少年。
不思議なことは、
とっても興味がある!
不思議なことを
考えることは大好き!
二人の天才の小さな頃には、このような「共通点」がありました。
そして、二人とも小学生の時は「利発な子」の対極的な存在だったのでした。
1847年生まれのエジソンと、1879年生まれのアインシュタイン。
32年の歳月の違いがありますが、この二人は同時代を生きたのです。
エジソン・アインシュタインの小学生の同級生の中で、
エジソンは将来
立派な人物になりそうだ!
アインシュタインは
将来、何か大きなことを成し遂げそうだぞ!
こう思った人は「一人もいなかった」のが現実だったでしょう。
むしろ、
エジソン、あいつ
将来大丈夫か?
アインシュタインは
ちょっとおかしいから、将来が心配だな・・・
このような意見が圧倒的だったのでしょう。
生涯の友となったバイオリンの存在
この頃、アインシュタインの母パウリーネはアインシュタインにあるものを渡します。
アルバート、
これをやってみてはどう?
それは、バイオリンでした。
母の勧めでバイオリンを習い始めたアインシュタイン少年。
綺麗な音が出てきて、
面白いな・・・
バイオリンはアインシュタインにとって「生涯の友」となりました。
バイオリンから音が
奏でられるのは不思議・・・
この美しいメロディーを
自分で弾けるのが好き。
母パウリーネが、アインシュタインにバイオリンを習うことを勧めた理由。
それは、いくつかあるでしょう。
親が子どもに「ピアノなどの楽器を学ばせる」ことはよくあります。
「ピアニスト」などを小さい頃から目指す方もいますが、それらの理由の多くは、
うちの子がピアノが
弾けるようになって・・・
芸術的素養を
少しでも身につけて欲しい。
このような親の期待があるでしょう。
アインシュタインの母パウリーネが考えたことは、
内向的な息子に、
音楽を学んで成長して欲しい・・・
音楽の世界を知れば、
色々なことがわかるでしょう・・・
こう考えたことでしょう。
より現実的には、
バイオリンを学んで、
ちょっと広がりが出て・・・
バイオリンが趣味同士の
友達ができたらいいな・・・
このような「母の望み」があったのかも知れません。
そして、バイオリンと共にスクスク成長してゆくアインシュタイン少年でした。
次回は上記リンクです。