前回は「あまり話せない子どもだったアインシュタイン〜生まれた頃の世界とドイツ・鉄の宰相ビスマルクとファーブル昆虫記・泣き虫を心配した母・軍人が怖くて泣く少年〜」の話でした。
少年時代から特殊だったアインシュタイン:コンパスへの大いなる興味
父・ヘルマンがアインシュタインに渡したもの。
おい、アルバート、
ちょっとこっちへ!
それは、コンパスでした。
電気工場を営むヘルマンは、科学にとても興味がありました。
これを
見てごらん・・・
これは、
なに?
おもちゃ
かな?
あれ?
ずっと針が同じ方向を向いているよ。
どうして
だろう・・・
不思議な現象に、小さなアインシュタインは、考えます。
なぜ?
なぜだろう・・・
考えることを喚起する家庭教育:体験重視の思考力育成法
自ら電気工場を経営していた父ヘルマン。
科学・電気に関するたくさんの知識を持ち、創意工夫をして工場を経営していました。
アルバート、
考えてごらん・・・
おそらく、父・ヘルマンはすぐに答えを与えなかったのでしょう。
アインシュタイン少年は、色々考えました。
う〜ん・・・
なんだろう・・・
同じ向きを向くような
力がかかっているのかな?
でも、力は
かかってないし・・・
ヘルマンの教育は、「考えることを喚起する」家庭教育でした。
この教育は、理想的な教育の一つでしょう。
体験重視の思考力育成法ともいえます。
「なぜ?」「なんで?」を子どもに考えさせることは、大事な教育です。
極めて高い集中力と大いなる個性:トランプでタワー作りに熱中
普通の子どもより、言葉を話すのが遅かったアインシュタイン。
兵隊さん、
怖い・・・
兵隊を見たら、すぐに泣くアインシュタイン。
嫌だ・・・
怖いよ〜・・・
うちの子、
大丈夫かしら?
さらに、友達と遊んでいても、
僕は一人で
いるのが好きかな・・・
あまり友達の輪に加わりません。
うちの子、
心配だわ・・・
現代日本の教育では、こういう子どもは「問題あり」となります。
場合によっては、
〜君は問題があるので、
ご家庭で是正するようにしてください・・・
小学校などで教員に言われる可能性があるでしょう。
別に悪いことは、
しないよ・・・
両親は心配するものの、小さな頃から大変な集中力がありました。
自分が好きなことであれば、異常な集中力を持っていたのです。
例えば、一人でトランプで遊ぶのが好きでした。
トランプと言っても、一人でブラックジャックをやったりするのではありません。
トランプを立てて、タワーを作るのが大好きでした。
とても
楽しい!
小さなアインシュタインは、なんと14段までタワーを立ち上げます。
14段で、60cmくらいの
高さのトランプタワーだよ!
約60cmの高さのトランプタワー。
これを作れる方は、大人も含めても少ないでしょう。
大好きなことは、
とっても集中できるよ!
こういうことができるよりも、
早く勉強
しなさい!
もっと
テストで良い点取ってね!
こうなりがちな日本の現代教育。
そもそも、
トランプでタワーなんか
作ってなんになるの?
そんなの
意味ないじゃん・・・
そんなことより、
テストで良い点を取る子が優秀!
このような発想になりがちな日本の教育。
とにかく「テストの成績を求める」教育方針とは、アインシュタインは全く異なる発想でした。
こういう点は、アインシュタイン少年の大きな個性でした。
そして、この個性に一定の心配を抱きながらも、
アルバートは、アルバートなりに
色々考えているんだろう・・・
ちょっと変わっているけど、
良いところもあるし・・・
アインシュタインの両親は、暖かい目で見ていたのでしょう。
親が放任主義だった山崎直子。
若き頃「荒い気性」に理解を示してくれる方がいた、後藤新平。
いずれにしても、「個性を大事にする姿勢」は将来大きく成長する可能性がありそうです。
次回は上記リンクです。